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図書委員会のお仕事
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【明日もまた、図書室で】
「これで最後、ですね」
感慨深げに言った
綾辻 綾花
の手によって、すとん、最後の一冊が本棚へと収まり。
「皆さん、お疲れ様でした。桂先生も……お疲れ様です」
「綾辻さんもお疲れさま、良く頑張ってくれたね」
早川 桂先生にそう言ってもらえて、胸に湧き上がるあたたかい気持ちと共に、綾花は頬を朱色に染めました。
視界を塞ぐほどに積みあがっていた本たちは、日が沈み始めた頃になって、ようやくその全てが片付き……ありがたくも慌しい一日が、ついに終わりを迎えます。
「んもー、意地悪な工藤君のおかげで、すっごく疲れちゃったに。これはもーお詫びに、一緒にケーキを食べに行ってもらうに!」
「分かった分かった。んじゃ後で、校門のとこでな。委員のみんなも、お疲れ様」
そう言って立ち去る
工藤 耀
を、嬉しそうな顔で見送る
七音 侑
。そんな二人を、微笑ましそうに見つめる
浅山 小淋
。
尽力してくれたお手伝いの面々や、利用者たちが、全て退室してしまった後。今、室内に残っているのは、図書委員たちだけです。
「うん……みんな、お疲れさま……」
最後の締めの挨拶のため、集まった彼らの前で……けれど、椅子に腰掛けた
日野 満
は、疲れた顔でぐったり。
「一時はどうなることかと思ったけど、皆が頑張ってくれたおかげで、ふぃー。すっかり片付いたね。ああ良かった……」
ほっとした表情を浮かべた彼の背中を……
青龍寺 琴理
は、ぱしん!
「ひっ!?」
「委員長が、だらしの無い格好をしないの。早川先生を見習いなさいな」
カウンターで受付を担当しながら、琴理は今日一日、桂先生の仕事ぶりにも注目していました。図書館司書の道を志す彼女には、先生はある意味で憧れであり、目指すべき目標なのです。
「それに比べたら……ねえ、満くんは図書委員長として、ちゃあんとお仕事をしてたのかしら?」
「や、やってたってば! ね、ねえ皆? おれ、ちゃんとやってたよね……!?」
慌てた満の顔が、おかしくて。くすくすと笑いながら、
「ふふ、満くんったら。冗談よ」
琴理が言うと、満は恨みがましそうな目線を向けてから、ふにゃりと苦笑い。
その後は、各所からの作業報告と、反省会ついでに、少しばかりの雑談を。
『そういえば!』
と、メモ帳を掲げた
御影 シオン
。
『さっき、読みたい本を見つけちゃったんだけど、僕が借りてもいいかな? ずっと読みたいと思ってたんだ』
「あ、えと、まだ誰も借りていないなら、良いんじゃないでしょうか……?」
勅使河原 悠
の控えめな言葉に、反対する人は誰もいません。桂先生もうなずいて、シオンは嬉々としてメモ帳へ、
『ありがとー、やったね!』
「良かったっすね、先輩。ちなみに、どんな本なんですか?」
成城 千里
が尋ねると、昔読んだファンタジーものの続編なのだと、シオンは説明しました……先ほどは、その本を見つけてしまったがために、ちょっぴりミスをしてしまったのですけれど。
と、
恵御納 夏朝
は、皆を見回して。
「えっと……僕は、猫が出てくる本が好きだけど。皆は、どんな本が好き……?」
そんな風に、尋ねたものですから。
『僕は、ファンタジーも好きだけど、動物図鑑なんかも好きかな!』
「あ、私も猫関連の本が入ったら、必ずチェックしてしまうんです。ね、夏朝ちゃん」
と言う、シオンや綾花を皮切りに、
「私は……う、占いに興味があるので。今日も、そういった本がたくさん入ってくれて、嬉しいんです」
「あら、すごいのね。私も占ってもらおうかしら?」
「あ、い、いえ……! 実際に占うのは、まだ……興味がある、というくらいですから」
悠と琴理の、そんなやり取り。
小淋は、
『色々読みますが、好きなのはミステリ系でしょうか。謎解きやトリックを推理するのが好きです』
「ミステリーかぁ、難しそうだけど、面白そう……ウチにも読めそうなお勧めとか、あるかに?」
侑に、推理もののお気に入りをお勧めしてみたり。
集まっているのはいずれも本好きな面子というのもあって、互いに好きな本の情報交換をしたり、わいわい。図書室という空間には似つかわしくないほどに、盛り上がってしまうのです。
「俺も小淋さんと同じく、ミステリーと……それに、SFも好きだなぁ。ハマると、飯の時間も忘れちゃって、良く家族に注意されたりしましたよ。今日は宇宙旅行に行ってたのか? なんて言ってね」
千里は、整然とした佇まいを取り戻した図書室をぐるりと眺めて、ふと。
「今朝のあの有様……雑然と積まれた本の山を見てたら、実家を思い出しちゃったなぁ」
「実家って? そんなに本があるってことは、本屋さんだったりするのかい?」
「ええ、そうなんすよ」
桂先生の問いにうなずくと、おおー! と、一同から羨ましそうな声が上がります。
今は寮住まいの千里ですけれど。小さい頃から家の仕事を手伝っているうち、叩き込まれた技術が、今もこうして役に立っていることを思えば。何だか、感慨深いものもあるのです。
「だから……今日は、楽しかったっすよ」
そう。確かに忙しく、慌しい一日ではありました……けれど、結局のところ、彼らは本が大好きなのです。
その中にこうして、浸っていられることが。仕事として関われることが、彼らには、楽しいのです。
と……ふいに。どたどたどた、がらららら。ばんっ!
「ひっ!?」
「はいはーい、みんなお疲れさま! 先生から、差し入れのジュースのお届けよー!」
びくりとして飛び跳ねた満を押し退け、抱えたダンボール箱をどさっとテーブルへ置いた、
久保田 美和
先生。
箱を開ければ、色とりどり、味も様々なジュースのボトルが、ぎっしり!
美和先生の、ありがたい図書委員たちへの労い……なのですけれど。
「あの、いやでも久保田先生、図書室で飲食はちょっと……あっ」
「皆で味わって飲んでね、それじゃ!」
どたどたどたっと、先生は、足早に行ってしまいました。
あっけに取られてしまう一同。
「……ええと。久保田先生のご好意だし、いただいておこうか。みんな、今日一日、とても頑張ってくれたからね」
好きなのを持って帰るといいよ、と桂先生が言うと、みんな一斉に、わっと箱の中を物色し始めます。働き通しで、喉はカラカラです。
美和先生の粋な計らいに、みんなの笑いが弾けました。
「さ、閉めるよ?」
明かりを落とした図書室を出て、桂先生がかちゃりと鍵をかければ、本日のお仕事は終了です。
満は、帰り支度をして廊下に出た委員たちを見回して、
「明日も図書委員の仕事はあるけど、みんなで協力して頑張ろう。よろしくね!」
笑顔で手を振り、解散となりました。
「じゃ、お先だにー! またねー」
待ち人のもとへと、真っ先に駆けていく侑。
「お疲れさまでした……あ、桂先生。玄関まで、ご一緒します」
「ん、そうかい? じゃあ行こうか」
並んで階段を下りていく、綾花と桂先生。
「それじゃ俺らも、行きましょうか。暗くなってきたし、途中まで送るっすよ、二人とも」
『ありがとうございます。それじゃ、お願いしますね』
『れっつごー!』
小淋とシオン、同級生に先輩に、千里は女の子二人をエスコートしながら、仲良く立ち去って。
琴理は、何とはなしに、暗い図書室の扉の向こうを眺めます。
「……ねえ、満くん。思ったんだけど」
「うん? どしたの、青龍寺さん」
「いつか、満くんの書いた小説が、この図書室に並ぶことになったりしたら。それって……すごく、素敵なことよね」
ぎくり、と固まる図書委員長。
「せ、青龍寺さん……? あのそれ、恥ずかしいからあんまり言わないでって……」
「委員長さん、小説を書かれるんですか……? す、すごいです……」
「そうなんだ、読んでみたいな……猫さんは、出てくる?」
瞳を輝かせた悠と夏朝に、やっぱりおろおろとし始める満に。
琴理は、
「ふふ。才能あるんだから、隠すことないのにね」
ふわり、柔和な微笑を浮かべました。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『図書委員会のお仕事』のリアクションをお届けいたします~!
今回は、図書委員会の方々を中心に据えて、お仕事をする様子や、他の生徒さんたちとの交流なども交えて、皆さんの一日を執筆させていただきました。
本に対するそれぞれの思い入れや、図書室の利用の仕方、触れ合いなどを通じて、色々な想いが垣間見えるアクションを多数いただきまして。楽しくて、ほくほくです。
皆さんにも、楽しんでいただけましたら幸いです。
学生時代には、墨谷も図書室には大いにお世話になったクチでした。
お気に入りの作家さんの本を、静かに読み耽ったり。同じく本好きな友人と集まって、情報交換をしたり。
私自身は図書委員ではありませんでしたが、友人の一人が委員で、すごく楽しそうにお仕事をしていたのが印象に残っています。
今にして思えば、やってみたら良かったなぁ。
といったところで、今回もご参加いただき、ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますこと、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月14日
参加申し込みの期限
2014年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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