this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
図書委員会のお仕事
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
【図書室でお勉強】
「免許関係の本は……こ、こちらになります」
何やら緊張気味な
勅使河原 悠
に、控えめな仕草で示された本棚の一角に。
楢木 春彦
が探しているものがありました。
「お、これこれ! サンキュ、助かったぜ」
「い、い、いえ。お仕事ですから……」
二輪免許取得のための教本を手に取り、春彦が礼を言うと、悠は初々しく頬を赤く染めました。
「あ……あの。今、寄贈された本の整理をしてて……勉強をするには少し、う、うるさいかもしれませんが……ごめんなさい」
「ああ、問題ねぇよ。何か大変そうだけど、そっちも仕事、頑張ってな」
「あ、ありがとうございます……! そ、それでは……っ」
恐縮しつつぺこりと頭を下げて、カウンターへと戻っていく悠を見送ってから。
春彦は空いている席に腰掛けると、さっそく鞄から問題集を取り出し、机に広げました。
(……さてっと)
ペンを持って、きりりと眉を引き締め。彼は、問題集へと取り組みます。
来月の誕生日を境に、ついに二輪免許が取得可能な歳になるのに合わせて、今から必死に勉強中な彼。子供の時分からキッズモトクロスに触れ、バイクというものには、大いに思い入れや憧れがありました……それが、いよいよ! いよいよ、バイクで堂々とと公道を走ることができる時が、やってこようとしているのです。
これはもう、気合が入らないわけが無いのです!
……とはいえそれには、まず、試験を無事に突破しなければならないわけですけれど。
技能試験はともかくとして、問題は筆記試験。座学は彼が最も苦手とするところでありまして……先ほど借りた教本ともにらめっこしつつ、早くも苦戦しているようです。
ちっとも動かないペンを握り締め、じりじり。
(えーっと、何だっけこの標識、見覚えあるんだけど……いやほんと、ぜってぇ見たことあるんだけど)
とか、
(何だよこの問題、意地悪ぃーっ! 引っ掛けかよくそーっ!)
とか、
(ああっ、また間違えた! おんなじ問題、何回間違えるんだよ俺ーっ!)
とかとか。
傍目には、うんうん唸っているだけのようにも見えますけれど……これでとっても必死です。
かくして、
「……お、いたいた。どう春彦君、捗って……って、口から魂出てるぅ!?」
「もう……むり……しぬ……」
呉井 陽太
が様子を見に来た頃には、文字通りにタマシイがほわんと抜け出てしまいそうなほど、ぐったりとした春彦の姿がありました。
息も絶え絶えな友人の頬を、陽太はぺしぺし。
「おーい、春彦くーん。傷は浅いぞぅー」
「……おお……呉井……聞いてくれよ……ひでぇんだよ、この問題がさぁ……」
弱った彼に、図書室で勉強したら? と勧めたのは、他ならぬ陽太だったりします。実は彼、既に二輪免許は取得していたりしまして。何くれとアドバイスなどしてくれる、大変にありがたい友人なのでした。
なので、ここは乗りかかった船というもの。
「春彦君、ほんとにこういうの苦手なんだねぃ」
「勉強好きなヤツの、気が知れねーよ俺は……」
「ま、確かに興味が湧かないと、勉強ってしづらいしねぃ……あ、これ、良く試験に出るよぅ」
と言って陽太は、取り出した付箋を、問題集へぺたり。
「それにこれと、これと……あ、こっちのこれも、覚えておいたほうがいいよぅ」
「こ、こんなに……! けど、何も無いよりはずっといいか。サンキュー呉井」
「分からないトコがあったら、教えるからねぃ」
次々にぺたりぺたぺたと増えていく付箋に、いささか閉口しつつも。こんなにも頼りになる彼の存在に、春彦は素直な感謝を述べながら、少しずつでも、問題を解いていきます。
無事に合格した暁には、風のように公道をバイクで疾走! という、これ以上に無いご褒美が待っているのですから。
進みは依然として遅いものの、それでも陽太の助けを借りながら、春彦がしばし、問題集と格闘しておりましたら。
「失礼する。本のお届けでござるよ」
図書室の扉が開き、
夏神 零
を始め、運搬を担当しているお手伝いさんたち数名が、いくつものダンボールを運んでやってきました。
「夏朝ちゃーん侑ちゃーん、お仕事お疲れさまなのだ~」
顔見知りの図書委員たちへ、『猫以外』と書かれたダンボールを抱えた
後木 真央
が、元気にご挨拶。声をかけられると、彼女らは作業の手は止めないままに、にこりと笑みを返してくれました。
「真央、図書室では静かにね。さてと……」
てへへっと舌を出した真央と一緒に、
旅鴉 月詠
は、テーブルの上へダンボールを置くと。人が見ていないタイミングを見計らって、虫くんと大量のダンボールが描かれた絵をぴりりと破れば、途端、テーブルにはどさどさと大量の本が積み上がりました。
そんな、奮闘するお手伝いさんたちの様子を目にした、春彦くん。少しばかり集中していたとはいえ、やっぱりその勉強ギライは、筋金入りでありまして。
ここぞとばかり、活き活きと瞳を輝かせると、
「よーっ後木、大変そうだなぁ! 寄贈された本って、まだまだあるんだろ? こういう時はやっぱ男手が必要だよな、ってことで俺も手伝うぜ!」
「おおっ春彦ちゃんと陽太ちゃんなのだ手伝ってくれるのだ? ありがたいのだ~!」
クラスメートが苦労しているのにかこつけて、すささっと問題集の前から離脱!
「ちょ、春彦君? 勉強はどーするのん?」
「いやいや、気分転換だって必要だぜー? それに、困ってるのを放っておけないしな!」
きりり。ちょっと手伝ってくるぜ! と、あっという間に行ってしまいました……さきほどまでうんうんと唸りが入っていたはずが、何という素早さでしょうか。
ぽつん、と残されてしまった陽太。そんな彼へ、月詠と真央が、
「何なら君も、手伝うかい。君も音楽や陶芸や、創作をするだろう? そうしたものに良い刺激を受けられるような本も、たくさんあってね。悪くないものだよ」
「陽太ちゃんも手伝ってくれるなら嬉しいのだ、それなら真央ちゃんおネコさま本探しに集中できるのだ!」
と言って誘ってくれます。
陽太はしばし思案。確かに、勉強するべき春彦がいないのでは、仕方がありません……それにどのみち、手が空いたら後で手伝うつもりではあったのです。
「……そうだねぃ。分かった、オレも手伝うよぅ。バイトやら何やらで、それなりに力はあるしね」
「かたじけない。では、この場は図書委員殿にお任せして、拙者らは下へ戻るでござるよ」
委員たちに本を渡して、零が図書室を後にするのに続き、陽太らも手伝いへと向かうことにしました。
その後。
春彦と陽太は力仕事に精を出し、本を抱えて、一階から三階の図書室まで、せっせと往復。
二人とも、体力には自信がありましたものの……ある程度職員玄関前が片付き、勉強に戻る頃には、すっかり疲れてしまっていたりしました。
「気分転換どころじゃなかったねぃ……でもほら、続きをやらないとね?」
「ああ、この疲労感の中、また地獄の問題集に逆戻りか……」
とはいえ、陽太も疲れている中、こうして再び付き合ってくれるというのですから、春彦も強くは言えません。先ほど勝手に中断し、飛び出していってしまった負い目もありまして。
「……ま、バイクのためだしな。さあ、やるかぁ! 頼むぜ、呉井先生ー」
「まっかせて。目指せ、一発合格! がんばれ、春彦君~」
ぺたぺたと増えていく陽太先生の付箋も、大好きなバイクのためと思えば、これほど頼りになるものも無いのです。
気合を入れなおし、ペンを握り締め……春彦は問題集へと、必死に食らいつくのでした。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
図書委員会のお仕事
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月14日
参加申し込みの期限
2014年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!