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図書委員会のお仕事
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【お運びします】
積み上がったダンボール箱の上に、寄りかかって突っ伏しながら、
「だからねー、近頃はそもそも出会いが無いわけなのよ出会いが、ねえ聞いてるー月詠ちゃん!?」
「はいはい。聞いてますよ、久保田先生」
いつものモードへ突入した
久保田 美和
先生の悲痛な嘆きを、
旅鴉 月詠
はさらりと受け流します。
特別教室棟一階の、職員玄関前。次々に届けられ、無造作に積み上げられたダンボールの数々は、そびえ立つ山のようです。
大量の本が来たとのことで、顔を見せたついでに、運搬の手伝いをする月詠。本たちから、自身の創作について何かしらのインスピレーションを受けられれば、というのが主な理由でしたけれど……とはいえいつものごとくマイペースながら、彼女の持つろっこんは、ことこういった作業に際しては、とかく便利なものでありまして。
「……こんなものか。まさに本の虫だな」
さらさら、手にした紙に描いたのは、何やら昆虫をデフォルメしたキャラクターの絵です。銀色の身体を見るに、本を食べる『紙魚』という虫がモチーフのようですけれど。
月詠はその絵の中へ、ダンボールを次々と、ぽぽいぽい! 封印していきます。こうしておけば、後で図書室で絵をぴりりと破れば、本たちはすぐさま元に戻り運搬完了! という寸法なのです。
絵の中で虫くんが、放り込まれたダンボールに押し潰されてまさしく虫の息なのは、見ないことにするとしまして。
「最近は忙しくって合コンにも行けないし、こんなんじゃ、憧れのステキな彼氏なんて夢のまた夢……って、あら? ここにあったダンボールは?」
「誰かが持っていったようですよ。それより久保田先生、そんな貴女のお役に立ちそうな、良い本がここに」
積まれたダンボールのいくつかが、気付けばぽっかりと消えているのに、ぱちくりと目をしばたかせた美和先生へ。月詠がさっと差し出したのは、一冊の占いの本です。
月詠は主に、占い、黒魔術に白魔術、錬金術とか、そのものズバリな魔術の手引書だとか、いわゆるオカルト関係の本を中心に分類しており、その中の一冊のようです……というか、そんなものを学生に贈ってどうしようというんでしょうか、寄贈してくれた人は。
「あら、気が利くわね♪ どれどれ~」
と、作業もそっちのけで、ぱらぱらと占い本をめくる美和先生。
ひらり、ページの間に挟まっていた栞が落ちて、先生はおっとと! と慌ててそれを拾い上げ……見ればそこには、達筆な筆文字で、何かが書いてあります。
「なになに? 『当たるも八卦、当たらぬも八卦 ─月詠』……って、何なのよーこれ!」
月詠お手製の栞でした。ご丁寧に、立派な八卦図まで描かれております。彼女、興味を惹かれた本に、そんなものを挟んでいたりするのでした。
「お気に召しませんか? なら、こちらはどうですか。なかなか良く書かれていますよ」
「『恋の呪術全集』? へぇー面白そう、ってまた栞が……『人を呪わば穴二つ ─月詠』。ちょっとー!」
……で、美和先生は、いつ本を運んでくれるのしょうか……?
「おっと。真央、これは君の担当だろうね」
「おおぉ、これは良いおネコさま本なのだありがとうなのだー月詠ちゃん!」
月詠に手渡された本に、
後木 真央
の瞳はきらきら。
主に猫関連の本を選り分けている彼女、手元のダンボールには、愛らしい猫の姿を収めた本たちがぎっしりと詰まっておりまして。そこへこうしてまた一冊が加わり、
「これは後で真央ちゃんがゆっくり運ぶのだ。そしてじっくりのんびり堪能させてもらうのだ~にゅふふ♪」
すっかりご満悦です。
ついでに、彼女。自身で『猫箱』と名づけたそのダンボール……『猫関係! 他の本混ぜるの厳禁!』とでっかく書かれたそれを始め、届けられた本の山やら、お手伝いのみんなの作業風景やらを、ことあるごとにデジカメでぱしゃぱしゃ。いわく、卒業アルバムのためのネタ探しだそうです。
確かにこんなお仕事も、後から思い返せば良い思い出に……と、レンズの中に映りこむのは、見知った顔。
「あっ、陽太ちゃん修ちゃんなのだ! はい、チーズ!」
ぱしゃり!
「ん……そっちは、夏神じゃないか」
「あら、そこの暇そうな男子三名! ねえちょっと手伝ってー!」
声をかけられたのは、真央と月詠の友人、通りがかりの
呉井 陽太
、
八神 修
。それに
夏神 零
でした。
「本の返却に図書室へ行ったら、こちらが大変だと聞いてな。良ければ拙者も、運ぶのを手伝うでござるよ」
一見、華奢な女の子のようにも見える零ですけれど、これでちゃんと男の子。武道も嗜む彼は、ありがたいことに、力仕事を進んで手伝いに来てくれたようです。
ぐっと腕まくりする零の傍らで、陽太と修はと言いますと、
「あー、ごめん、ちょっと用事があってねぃ。もう少し後でも良ければ、手伝うよぅ」
「俺は……すみません、先生。正直に言って、運搬ではお役に立てそうに無いので……そうだな。図書室で、本の整理のほうを手伝わせてもらいますよ」
「ん、分かった! 零君はよろしくね、遠慮なくコキ使わせてもらうわよー?」
それぞれに事情もあり、ひとまずその場を立ち去る二人を見送ってから、零を加え、再び作業再開です。
「真央ちゃんはおネコさま本、月詠ちゃんはオカルト本、美和ちゃんセンセーは……何だっけ? とにかく一人ずつ本のジャンルごとに分類してるから、零ちゃんも何か決めて集めるのが良いのだ~」
「なるほど、心得た。では拙者は……ふむ、そうさな。武術にまつわるものを選り分けるとするでござる」
さ、さ、と手際よく本を分類し始める零。寄贈された本たちのジャンルは本当に多岐に渡っていて、かつ量も豊富でありまして、そんな限られた題材の本だって、探せばいくつも見つかるのです。
そんな風に作業を進めるうち、ふと、隣の美和先生が目に付きまして。
「……どうにも。美和先生とこうして作業なぞしておると、あの時のことを、思い出さずにはいられないでござるな……」
「? あの時って?」
遠い目をした零のつぶやきに、きょとんと首を傾げた先生。
今も零の脳裏に、まざまざと焼き付いておりますのは……美和先生の自宅、マンションの一室で経験した、
辛い戦いの記憶
です。
「あれはまさに、汚部屋と呼ぶにふさわしい住居でござった……」
「ちょ、あれは忘れて! 忘れてー!」
慌ててぱたぱたと手を振る先生。
「美和ちゃんセンセー、お片づけが苦手なのだ?」
「何となく想像はつくね。久保田先生だし」
「ひどい!?」
先生の反応が面白くて、思わずぱしゃりとシャッターを切る真央。うむっとうなずいた月詠、確かにごもっともです。
とはいえ零は、
「ま、拙者も支援部の一員。このように学校のために手伝えることは、光栄でござるよ」
学生支援部の活動の一環としては、こんな風にハプニング解決のために動くのも、やぶさかでは無いのでした。
ぶちぶち、小声で言い訳めいた愚痴をもらしている美和先生はさておいて、
「というわけで、バリバリ働くでござるよ、皆の衆」
「おっけーなのだおネコさま本は真央ちゃんに任せるのだ~!」
「ほう、『今日から使える! 黒魔術集』か。これもキープしておこう。栞には何と書こうかな」
それぞれの興味を満たしつつも、彼らは作業を進めていきました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月14日
参加申し込みの期限
2014年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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