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図書委員会のお仕事
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【繋がる委員たち】
パソコン作業を交代した
成城 千里
は、かたかた。モニタとにらめっこしつつ、キーを叩いて管理番号を打ち込んでいきます。
「……っと、出来た」
ぽちっと印刷ボタンを押せば、プリンターからががーっとラベルの台紙が出てきまして。真新しいラベルシールを手にとって眺め、間違いをチェック、一通り確認すると、どうやら問題はなさそうです。
自分の仕事がこうやって形になって出てくることに、千里は充足感を覚えつつ。隣のテーブルでラベルを貼ったり、貸し出しカードを収める小袋を取り付けたりしている二人へ、それを手渡します。
「ほい、次出来たっすよ。浅山さん、そっちの調子はどう?」
尋ねると、
浅山 小淋
は台紙を受け取りながらにっこり微笑んで、こくりとうなずきました。その笑顔を見れば、進捗は順調のようでありました。
御影 シオン
もまた、後輩二人に負けじと、せっせと作業中。小淋が小袋を取りつけた本へ、背の部分にラベルシールをぺたり、ぺたりと貼り付けています。
(……あれ? この本、どこかで見たような……)
ふとシオンは、シールを貼ろうと取り上げた本に、どこか見覚えがあるような気がして、一瞬手を止めました。どうやら、ファンタジー小説のようです。
初めて見るはずのその表紙が、何だか懐かしいような、郷愁を感じるような、そんな気分を覚えて。
(あ、そっか、これ……小学生の時に読んだ、あの本の続編なんだ! うわぁ、続きが出てたんだ……よ、読みたい!)
はっとして思い出せば。小学校の図書室に置いてあった、剣と魔法の冒険小説。子供心に、わくわくとしながら読み進めたあの頃の記憶が、まざまざとシオンの胸へと蘇ってきます。
成長した古い友人と再会したような、何だかあたたかくて嬉しい気持ちに満たされて……というのは、良かったのですけれど。昔を懐かしむあまり、ちょっとばかり、作業への意識を疎かにしてしまったのがいけなかったようです。
『御影先輩、そのラベル、色が違いませんか?』
小淋のスケッチブックを目にして、初めて気付いたミス。ジャンルごとに色分けされたラベルのうち数冊分を、どうやら勘違いで、別の分類の本に貼ってしまっていたようです
(……うわ、ま、間違えたー!)
シオンは慌てて、メモ帳へペンをざざざっと走らせて、
『わぁぁぁどうしよぉぉぉ! 二人とも、ごめーん!!(>人<;)』
出来る先輩の姿を見せたい! なんて言っていた分、取り返しのつかないひどい失敗をしてしまったように思えて、必死にぺこぺこ。
『あああ失敗しちゃった、先生に怒られちゃうかなぁ?』
なんて、少し震えた文字に、小淋と千里は顔を見合わせて。
思わず、ぷ、とふきだして、
「はは、問題ないっすよ先輩。シールは剥がせば良いっすから」
『新しいシールは、成城さんが印刷してくれますから。大丈夫ですよ、御影先輩』
「もちろん。浅山さん、どのページ出せばいい?」
『二つ前のところですね。お願いします』
短いやり取りを経て、あっという間に新しいシールが、ががーっ。シオンへと、再び手渡されました。
いくらか無駄は出てしまいましたけれど、それも数枚と言ったところ、それほどの損害では無いのです。
先輩の威厳は、ちょっと薄れてしまったかも……なんて思ったりもしながら。頬を赤く染めたシオンは、
『迷惑かけて、ごめんね。でも、二人ともありがとう……!』
それでも優しく、頼りになる後輩二人に、じんと胸が熱くなるのを感じるのでした。
準備室での管理作業や、ひっきりなしに届けられ、徐々に高さを増していく本の山を尻目に。図書室は今日も、通常通りに利用者へと開放されておりまして。
受付カウンターの中では、
勅使河原 悠
と
青龍寺 琴理
が、忙しくその応対に当たっています。
悠は、本を借りに来た生徒に、これどうしたの? なんて尋ねられて、
「あ、は、はい。貸し出しですね、承ります……あ、あの、うるさくてごめんなさい。寄贈された本の、整理作業をしてて、その……」
手続きをしながらも、引っ込み思案な悠は、ちょっぴりしどろもどろ。委員としての仕事も板に付いてきている彼女ですけれど、こうして利用者と何気ないやり取りをするのには、まだ慣れないようでした。
滞りなく手続きを済ませつつも、
「あの、出来ました。それで、あの……その」
「見ての通り、たくさん新しい本が入ったのよ。楽しみにしていてね?」
横から、琴理の助け舟。生徒は本を受け取ると、納得した様子で図書室を出て行きました。
「……うぅ。ありがとうございます、青龍寺さん……」
「ええ、どういたしまして」
にっこり。
堂々として物怖じしない琴理が隣にいることを、悠は頼もしく思うと同時に。知らない相手と話すとどもってしまったり、おろおろとしてしまう自分を、どうしても情けなく感じてしまいます。
琴理はと言いますと、そんな風に肩を落とした後輩を微笑ましく眺めて、
「ふふ、そんなに落ち込まなくても大丈夫。気にしないの」
「あの、でも私、いつもあんな風になってしまって……」
「最初はみんなそんなものじゃないかしら? 悠ちゃんはちゃんとやれてるわ、自信持って」
なんて言って、励ましてあげたり。
このところは受験勉強やら何やらで忙しい琴理、そして図書委員の先輩たちが、何だかんだで1、2年生を頼りにしているのは、確かなのです。
「あのー。ちょっと探してる本があるんだけど」
と、カウンターへ声をかけてきたのは、利用者の
楢木 春彦
です。
その要望に、これは丁度良いわね、と琴理は思いました。
「はーい。悠ちゃん、ほら、あなたの出番。案内してあげて?」
「わ、私がですか……!?」
突然振られて、悠は一瞬、あわわわ。怯んだものの。
「……い、いえ。分かりました、やってみます。あ、あの、どんな本をお探しなんですか……?」
「えっとな、二輪免許の教本なんだけど。図書室にあるって聞いてさ」
「そ、それなら……あの、こちらです。ご案内しますね」
「悪いね。頼むぜ」
カウンターを出ると、悠は先に立って歩きながら、心の内で思います。
(先輩や、他のみんなの足を引っ張らないように。私も、頑張らなきゃ……!)
まだまだ自信には乏しいものの。失敗にもめげてしまわず、やってみよう! と思える強さが、彼女の芯にはあるのでした。
春彦を案内して、奥の本棚のほうへと歩いていく悠の背中を、琴理が見送っておりましたら。
「ああもう、本はまだまだ来るみたいだよ。忙しくて、参っちゃうよね」
「あら、満くん。ずいぶんお疲れみたいね」
「ちょっとねー……図書室に本が増えるのは嬉しいんだけど、この量はさぁ」
準備室でパソコンに向かっていたはずの
日野 満
が、だらしなくカウンターにもたれ、ぼやきました。
二人は共に、一年生の頃から図書委員をやっていて、見知った間柄。どうにも頼りないながらも、今は図書委員長となった彼が、そんな風に愚痴をこぼすところを見るのも、琴理にはいつものことだったりします。
そのたび。がっくりと首を落としてため息をつく満の、無防備な背中へ、琴理はそっと手を伸ばし……ぱしん! と叩いてやれば、
「ひっ!? そ、そうやっておどかすのはやめてって、いつも言ってるよね……!?」
「そうだったかしら? 反応が良いものだから、ついつい」
思わず飛び上がった満に、くすりと笑みをこぼした琴理。
「ほらほらしっかりして、委員長さん? 優秀な後輩たちが、ああして一生懸命お仕事してくれてるんだもの。私たちも頑張らないと、あっという間に追い抜かれちゃうわよ?」
「わ、分かってるってば。もー、相変わらずきついんだから、青龍寺さんは……」
ぶつくさと言いながらも、満は準備室へと戻っていき、すぐにカタカタ、キーボードを叩く音が響いてきます。
(……ふふ。これでも一応、頼りにしてるのよ?)
そんな風に思うのも、何度目のことでしょうか。
しばし、一定のリズムを刻むキーボードの音に耳を傾けてから。琴理は、程なくやってきた利用者を出迎えて、にっこり。柔らかい微笑を浮かべました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月14日
参加申し込みの期限
2014年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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