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出現! 寝子島の黒い青魚(矛盾)
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【サンマさんを呼ぶ声】
藍原 雅也
は至高(?)の七輪を抱えながら、地上のサンマさんに向かって叫んだ。
「どうだ、サンマ。いまやこんなもんはどうでもいいか? だろうな。てめぇみてぇなクセぇサンマ、七輪の上で焼かれておいしく頂かれる資格はねぇっ!」
「なんだとッ!?」
黒くなったサンマさんは雅也の挑発に驚くほど食いついた。
「だいたい何が気に食わねーかは知らねぇが、ちったぁまわりの連中の落胆ぶりを見てみやがれ! これが寝子島の観光大使の本性なのか?」
「……!?」
サンマさんは雅也の言葉にわずかに息を詰まらせた。
「そんなテメーでも見捨てずに正気に戻そうと頑張ってるやつらを見ていたら、俺ぁ馬鹿らしくなってきたぜ……! この七輪は俺がばっちり叩き割っておいてやるよ。あばよ!」
「なっ……!? ま、待ちやがれっ……!」
くるりと踵を返した雅也の背中を追って、サンマさんは慌てた様子で地面を蹴って駆け出した。
ほかの者達も、次々と後を追って走り出す。
「あっ、サンマさん。待ってよぉ」
曖浜 瑠樹
もまたワンテンポ遅れて、その背中を追いかけようとする。
しかし、そんな瑠樹を制するように
音羽 紫鶴
がすっと腕を伸ばした。
「七輪の彼には何か考えがあるようだ。少し様子を見た方がいい」
「え?」
瑠樹は目を瞬く。
確かに気がつけば説得組や、一部の者達はすでにどこかに姿を消している。
サンマさんとの戦いに気を取られているうちに、一部の者達の間で何か作戦が立てられたのかもしれない。
「……でも、早く追いかけないと見失っちゃうよぉ?」
「大丈夫さ」
不安げに問う瑠樹に、紫鶴は静かに微笑むと右足で三度地面を叩く。
刹那、紫鶴の背中に白い鶴の翼が生えた。
「……っ」
瑠樹が目を見開いた。
「まったく本当にこの島は面白いね」
寝子島で手に入れた自らの新しい力を心の底から面白がるような笑みを浮かべ、紫鶴はまだ小さな瑠樹の身体を抱えると夜の空へと飛翔した。
* * *
一方、サンマさんは七輪を追いかけて走っていた。
藍原 雅也
はボードに乗り、サンマさんをさらに人気のない方へと誘導していく。
サンマさんはそうとは気づかずに、ただひたすら至高(?)の七輪を追い求めてそのボードを追っていく。
その道中で。
「うおおおおおおおおっ! 待・ち・や・が……っ、ぬおおおおっ!?」
彼は何かを踏んづけて足を滑らせた。
ゴンッ、と小気味の良い音を立てて、サンマさんの目の中でいくつもの星が飛び散る。
「……イテェッ!? いったい何を――」
路面に仰向けになったサンマさんが目にしたのは地面をころころと転がるいくつもの氷の球だった。
「……うち、ここまで盛大にコケてくれる人初めて見た。あ、人じゃなくて半魚人か……」
物陰からこそっと様子を窺っていた
海神 湊面
がぽつりと呟いた。
そう。そこに散らばっていた氷球は彼女が「ろっこん」《氷華》で作りだしたものだった。
「てめぇの仕業かぁっ!?」
サンマさんが怒鳴り声をあげると湊面はもう用は済んだとばかりにひょいと姿を消す。
「くっ、まちやがれ。この――」
「どうした、サンマ野郎! もう七輪に未練はねぇのかっ!」
「ぐ! ちくしょうがあああああっ!」
上空から響く雅也の声に、サンマさんは散々迷う素振りを見せた挙句、七輪を追うことを選んで再び走りだす。
しかし。
「ぬおう!?」
またサンマさんは氷の球に転び、
「のおおおおおおおっ!?」
はたまた電柱にくくりつけられた紐に足を取られて、地面に顔をぶつけ、
「ぷぎゃああああああ!?」
あるいは頭上を舞っていた蝶が変化した(というよりもとに戻った)ポリバケツが頭上から直撃したりして、
「ぜぇぜぇ……はぁはぁ……よ、ようやく見つけたんだぜぇ」
ようやく彼が何故かぽつんと地上に置かれた一つの七輪の前に辿りついたときには相当に精神が疲弊している状態になっていた。
そして。
「……ん? そういやあの七輪を持った野郎はどこに――」
その瞬間にサンマさんの胴体に幾重にも固い釣り糸が絡みつき、彼の自由を奪った。
「な、なんだぁっ……!?」
サンマさんが自分の身に起きた出来事を理解できずに頓狂な声を上げる。
「知り合いに糸を巧みに武器に使うものがいてな。少し真似をさせてもらった」
「な、なにぃ!?」
いつまにか後ろにいた
夏神 零
の冷静沈着な声にサンマさんは声を裏返す。
零はそのまま自由を奪ったサンマさんの生足を払って、彼を仰向けにダウンさせた。
「……痛ぇっ!? 何しやが――」
サンマさんは思わず息を止めて、目の前の光景に目を見張った。
「ごめんね、サンマさん。ボクだって本当はこんなことしたくないんだけど……」
彼の目の前には両の手にトンファーを握りしめて、哀しげに笑う
桜庭 円
の姿があった。
「な、何をするつも……くぁwせdrftgyふじこlpッ!?」
次の瞬間、サンマさんは上あごと下あごにトンファーをひっかけられて、無理やりに口の部分を大きく開かされていた。
そこにクレープのような物体を握りしめた
八神 修
が沈痛な面持ちで姿を見せる。
「……サンマさん。少し苦しいかもしれないが、我慢してくれ。もうこれしか俺にサンマさんを救う方法は思いつかなかった」
言うが早いか、修はトンファーでこじあけられたサンマさんの口の内部にそのクレープ様の物体を突っ込んだ。
神魂の影響か、サンマさんの口の中には得体の知れない空間が広がっていたが、修はもはや躊躇はしなかった。
「……ッ~~~~~~~~~~~!?」
次の瞬間、サンマさんは声にならない声をあげてじったんばったんと暴れ出した。
それもそのはず。
修がサンマさんの内部に突っ込んだのはたっぷりの山葵をクレープ生地で包み込んだ新手の拷問道具のような代物だったのである。
「桜庭、サンマさんの口を抑え込む! 手伝ってくれ! 絶対に吐き出させるな! この山葵クレープで彼の内側の悪い神魂を浄化するんだっ!」
「う、うんっ!」
修の言葉に円が頷いて、二人で暴れるサンマさんを必死で抑え込む。
だが、糸で自由を奪われているとはいえ、神魂の影響化にあるサンマさんの力は強大だった。
「ザ・ストレイト! 俺達も手伝おう!」
「ああっ!」
そこに
御剣 刀
と
風雲児 轟
も駆けつけて、四人でサンマさんのボディを地面に抑え込む。
「|~=|*+?}{'KOFッ!!」
サンマさんはあまりの辛さにわけのわからないうめき声をあげて、暴れ続ける。
「頑張って、サンマさん! ボクも応援してるからっ!」
「そうだ! 神魂なんかに負けるな! あんなに寝子島を愛していたじゃないか! 帰ってこい、サンマさんっ!」
円と修が声をあわせて、サンマさんを励ます。
気がつけば、そこにはこれまでに戦っていた全員が集まって、サンマさんの成り行きを固唾を飲んで見守っている。
「俺達と寝子島にはサンマさんが必要なんだ! 戻ってきてくれ、サンマさん!」
刀が声を嗄らして叫ぶ。
「そうだ! このままサンマさんが島のみんなの嫌われ者になっちまうなんて、そんなに悲しいことはねぇよ! 俺達は寝子島を愛する仲間だろ! だから、正気に戻れぇええ!!」
業が、ザ・ストレイトとして、一人の寝子島を愛する少年風雲児轟として、声を喉から迸らせる。
彼らばかりではない。
そこにいた多くの者達がそれぞれの言葉で彼に語りかけ続ける。
「サンマさん、戻ってきてよぉ」
「想い出すんだ。君の誇りを」
「お主の本来の仕事はこの島の観光大使でござろう」
彼らの声がゆっくりとサンマさんの鱗にこびりついた黒いわだかまりをそぎ落としていく。
そして、
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOッ!!!」
夜を切り裂くような悲鳴とともに、サンマさんの両の目から黒い靄のようなものが立ち上がると、それはそのままゆらゆらと月明かりに揺れて、
そのまま遠い夜空の果てへと消えていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月16日
参加申し込みの期限
2015年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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