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辻投げじゃ! 辻投げ!
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さて鷹取洋二たちはどうしているでしょう?
これだけ辻投げが現れ戦いが行われているというのに、実は彼ら三人は、まだ誰とも遭遇していないのでした。運が良いのか悪いのか。
――夜なのにこんなところで何やってるんだろう私。
北原みゆきはだんだん、冷静さを取り戻しています。
夜の境内は暗いし寒いし怖いしなにか出そうだし、正直、人が危ない目にあっているのを遠間から見ているなんて趣味は彼女にはありません。
だからみゆきは決めました。
――戦いに自信のない人が巻き込まれでもしたら、呑気に見物なんていかないもの。ほんとに危なかったら助けに行かなきゃ……。
ところが洋二ときたら、まったく頓着しない様子で、
「たまに声が聞こえるような気がするけど、案外といないもんだねえ」
などと笑っています。羽生碧南のほうも、
「シャドーガバメント、私たちに怖れをなしたのかもしれませんね」
といった塩梅、どうも緊張感がないのです。
やれやれ――という気もしましたが、みゆきは言います。
「先輩、一つ質問が」
「あいよう」
「これも芸術活動の一環なんですか?」
「そんなことはないよ」
――あ、まともな回答。
と、思ったのが間違いでした。
「最近思うんだよねえ……僕らの生きているすべて、それが芸術活動なんだよ、って! だから特に何を限定して芸術というわけではないのさ。生きることは芸樹つなんだ!」
あっはっは、とワカメ頭を揺らして先輩は呵々大笑するのでした。やっぱり、変な人です。
するとこのとき、
「あれ? 鷹取先輩?」
と姿を見せたのは別の三人連れです。事情を聞いて、
「え? まあ俺達も似たようなもので」
と笑うのは
八神 修
、
「この二人が行きたいって言うから……俺ピアニストなんだけど」
霧生 深雪
もいます。深雪は
霧生 渚砂
を『俺の家族』と紹介しました。
「修君から話を聞いてね。普通に危ないと思って解決のために来たんだ」
渚砂は言いながら、深雪の肩に手を乗せました。
「悪いね、付き合わせて。こういうのに巻き込むのは気が引けるけど……深雪は強いからきっと大丈夫かな」
「まあそうあってほしいんだが」
深雪は肩をすくめます。深雪としては、頭の痛いことがあります。洋二たちです。
「鷹取、なにやってんだ。見学って……どんだけ物好きなんだよ」
「いやあ、好奇心の虫を無視できなくてね。あ、『ムシをムシ』ってダジャレじゃないよ」
「わかってらそんなの。ったく、いくら戦えない奴には挑んでこないって言っても流れ弾……っていうあ、投げられた奴に当たる可能性だってあるだろーが」
とはいえここまで、深雪たちも何とも遭遇していませんでした。まあ、なにも起こらないのが一番いいかもしれませんけれど。
ちょうど一行が合流した場所は、山中の神社でも開けた場所です。
ひろびろとしていて、本殿が見えています。
閑かです。同じ敷地内であちこち、バトルが繰り広げられているとは思えないほど。
「せっかくだしここで休憩して参拝でもしていくかい?」
修が柔らかな笑みを見せると、
「そうだな。お腹すくだろうから心を込めてたくさんオニギリ握ってきたぞ、食べて休もう」
みなさんも、と渚砂はみゆきたちに言うのでした。
「いいねえ、おにぎり! 僕の好きなフライドチキン味はあるかな」
「先輩、いきなり高度なところいきますね。かくいう私もチーズフォンデュ味が好みですが」
洋二はふんわりと、碧南はむひょむひょと応じるのでした。けれども、
「いや、それどころじゃねぇようだな」
深雪が片手を上げました。
「……シュウ、危ないと思ったら逃げろよ。三人も連れて」
「まだ敵と決まったわけじゃない」
修は冷静です。ぐるりと周囲を見回しました。
いつの間にか、この場所は殺気に満たされていました。
周囲の茂みから、次々と異形の格闘家が姿を見せます。ざっと五、六人はいるでしょうか。その中には、冒頭で倒された猪首の柔道家もいたりするのですが、それはさておき、
「辻投げの集団だね。こんなことはやめないか? ……きくわけないなあ」
「にしても強い奴と戦いたいなら正々堂々と道場にでも挑戦しに行けばいいじゃねぇか。通り魔とか卑怯だぞ」
深雪はぼやきました。ここで「降参!」と言えば許されるのでしょうが、あいにくとそのつもりはありません。
「さてと……」
渚砂はストレッチをはじめます。渚砂の第一目的は、深雪にも誰にも怪我させないこと。
――投げられたときに受け身ができないとすっごく危ないことは身を持って知っている……いくら逃げたら追わないとはいえ、石畳や山道などに投げられたら……危ない、とても危ない!
そして第二目的は、辻投げ集団を撃退することです!
とはいえもちろん、連中にも怪我をさせる気はありません。
「いよいよだねえ。始まるねえ、僕らは下がって見物していよう」
「わくわく……」
「ちょ、二人ともどうしてそんな平気なんですかっ!?」
洋二、碧南、みゆき、三者三様の反応です。
どうも多勢に無勢の雰囲気です。辻投げが集団戦に持ち込むという話は聞いたことがありませんが、その危険性は考えておいてまちがいはないでしょう。
なので、
「この岩壊していいやつだよな!」
修は叫ぶと、かねてからの計画通り出し抜けに、手近な岩を砕いたのです。これぞ彼の『ろっこん』のもたらした驚異の力!
すごい破裂音が立ちます。千のクラッカーを同時に鳴らしたような。
「ミユ、ろっこんを!」
言いながら修は駆けだしていました。同時に「来い!」と辻投げたちを煽っています。
修が立てた破裂音はなんのためだったのか。
導くための音です。深雪の『ろっこん』を!
巨大な破裂音を耳にして深雪の、隠された能力が発動しました。目は赤く爛々と輝き、表情に獣じみたものが混じります。
「こんなに沢山いるなんて聞いてねぇぞ! こうなったら……」
言いながら深雪は常人を超えた力で一気に、辻投げ柔道着との距離を詰めています。とっさに相手が拳をだして来たのを好機ととらえ、ぱっと流してお返しに、ブチ込むはカウンターの鉄拳!
「ジジィ直伝の拳受けてみやがれ!」
相手はゴムまりみたいに吹き飛ばされ神木に激突して気絶しました。
ところがこれで終わりではなさそうです。さらに新手が来る様子。
「一体何人いるんだ!?」
言いながら渚砂は駆けだし、
「みんな、ついてきて!」
修が洋二たちに促してこれを追いました。
「頼むから俺の目の届くとこにいてくれよ……」
深雪も碧南に声をかけます。
「はいっ!」
言いながら碧南はなんとも嬉しそう。
「結局こんなことになっちゃうなんて……!」
やはり今日の夕方、鷹取先輩に遭遇したのはアンラッキーだったかも――とみゆきは思うのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月23日
参加申し込みの期限
2014年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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