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辻投げじゃ! 辻投げ!
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夏の香りは残れど日々、季節は秋へと移ろいつつあります。
昼はまだいくらか蝉の声、けれど日が沈めばもう、秋の虫がそれぞれの楽器を奏ではじめているのです。
あの熱帯夜の連続も、今は昔の物語、涼しいなか落神神社の階段を、鉄のハンマーで打つように駆け上がる姿がありました。
少年です。
けれどもそのナイフのように尖った視線は、並の少年には備わっておりますまい。大理石から削りだしたような雄々しい風貌も、締まった筋肉も、同世代の平均値から見れば破格のものがあるでしょう。それでいて少年らしく、なにか胸の内にくすぶる熱いものに急かされているように、彼すなわち
新江 天懸
は、腿を上げ腕を振るのです。
天懸は日課……といっても他の人間には秘密の日課として、トレーニングを欠かさず行っています。このランニングもその一環、一日の仕上げとして行っているものでした。
ランニングのコースは特に定めていません。今夜、天懸が神社の石畳を踏んだのはまったくの偶然でした。
ようやく涼しくなったので、盛夏の時期より走りやすいのは言うまでもありません。ここ数日は心を無にして、ただただ、走ることを楽しんでいた彼ですが、今日はなんだか様子が違っていました。
――さっきから妙な視線がまとわりついてて気持ち悪りーな。
神社に、いや正確には鎮守の森に入った頃から、天懸は不快なものを感じていました。
足首から太い蛇が体に伝い上がっきて、冷たい鱗を首に押し付けてきたような気味の悪さ。誰かが舌なめずりしつつ、じっとこちらを見ているような気がします。
心当たりがないあたりも、気持ち悪さに拍車をかけていました。
天懸は品行方正なほうではありません。むしろ、地元では少なからず敵対者を抱えているような身です。
だがしかし寝子島に限っていえば、まだ他人に恨まれるような行為はしていない……はずでした。
だとすれば地元からやってきたストーカーの類でしょうか。
それとも、この島特有の『変』な現象の起こる前触れでしょうか。
「っていきなり人の襟元掴もうとすんじゃねーよ!」
天懸が大声を上げると、彼の襟首に伸びていた手が、雷光に撃たれたようにして引っ込みました。
暗がりから突然、謎の手が飛び出してきたのです。
「……」
その手の主もまた、暗がりからのっそりと姿を見せました。
何者でしょう。柔道着を着込んだ猪のような男です。いい加減にカットした髪型で、砂鉄を振りまぶしたような無精髭を生やしています。柔道着はかなり着古した感じで、汗や血や青春をいっぱいに吸っていそうです。足元は下駄履き、これも随分年代もののようでした。年齢はどれくらいなのか想像もできません。若そうでもあり、年寄りのようでもあります。
男の背は天懸よりやや高いくらいでしょうか。
ただ者ではありますまい。なぜなら天懸に気配を感じさせず、これほどの距離に近づいてきたのですから。
男は裸足です。その丸太のような足で、なめくじが這うようなすり足をしながら近づいてきます。
「テメーいきなり喧嘩売るとはいい度胸じゃねえか……あ?」
「喧嘩ではない。辻投げじゃ、辻投げ」
「辻投げだぁ?」
耳慣れぬ単語です。匕首のような視線を男から外すことなく天懸は言いました。
「ただの不良でもチンピラでもねえって感じだな、いきなり投げに入るって事はあれか、格闘技か柔道でもやってんのか?」
猪男は直接答えませんでした。
ですが、ぴく、とその首筋に反応があったのを天懸は見逃しませんでした。
「……いわば野試合。腕に覚えがあると見た。尋常に勝負せい」
いきなり暴力を振るう輩ではなさそうです。どうやら辻投げというのは、自分の力を試したいというものなのでしょう。
「俺は習い事で少しぐらい柔道やっただけだけどよ、礼儀とかそういうの考えずいきなり喧嘩売るのはただの暴力って奴じゃねーの?」
「これは柔道にあらず『柔術』、戦場(いくさば)の技なり。戦場に礼儀は、ない」
「ま、それはそうかもな。そういや柔術ってのはそもそも、戦場で武器を失った時に繰り出す殺人術だって聞いたことがあるな」
「知識があるようだな」
天懸は直立しました。これから構えを取るつもりでしょうか。
と思いきや、
「とすりゃ、だまし討ちってのもありってわけだ!」
その状態から一気に肉薄し、猪男の太い腕を取ってアームロックの体勢、慌てて相手が身を引いた動きを利用して、天懸はここから一気に背負投を繰り出したのです。
男の両足が月下に舞います。
地響きを立てて男は、背中から石畳に着地しました。それでもとっさに受け身を取ったのはさすがです。といっても、ここは柔道場の畳の上ではない。しばらく呻いて動けないほどのダメージは通ったと見ていいでしょう。
「へっ、他愛のねーの」
フンと鼻から息を吐き出すと天懸は暗がりに呼びかけました。
「……そこにいんだろ? 出てこい」
すると、ガサ、と茂みをかき分けて、第三の人物が姿を見せたのです。
「テメーも辻投げってか?」
と言ったところで天懸は息を呑みました。
「……なんだと……!?」
数分後。
「うッ、ううう……ううー!」
夜空に、天懸の苦悶の声が吸い込まれていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月23日
参加申し込みの期限
2014年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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