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そんな季節の変わり目に
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異国の地を思わせる星ヶ丘寮の中で、そこには日本の原風景が息づいていた。日本家屋の裏手は九夜山の木々に覆われ、正面の庭園と融和して小規模な自然を体現している。
御巫 時子
は着物姿で縁側の縁に座り、柔和な顔で自然と向き合う。白地に黄色い菊やトンボが染められていて一足早い秋を表現していた。
ふと目が繁みの中に紛れた鳥を見つける。体長は三十センチ程度。黒と白が混ざった羽毛を持ち、細くて長い嘴で地面をつついていた。仕留めたのは太いミミズであった。
「大変そうですね…」
ミミズは身を捩る。鳥は細い足で踏ん張り、嘴を上に向けた。飲み込む段階に入っても抵抗は続く。激しい攻防戦に時子は祈るように両手を組んだ。
ろっこん「鳥の囀り」が発動した。人の声を聞くかのように鳥の声が耳に届く。
『大人しく食われろ。こら、暴れるな。さっさと食われるんだ』
「ミミズさんも命が掛かっていますからね…」
鳥にも声が聞こえたのか。辺りを見回すようにしたあと、時子に目を留めた。
「今の声は私です…」
微笑んだ時子は軽く手を上げた。鳥は咥えていたミミズを地面に叩き付けた。弱らせたところで一気に飲み込む。何事もなかったように落ち着いた素振りで繁みの中を歩き、チラリと時子の方を窺った。
「ようやく食べることが出来ましたね…」
『なんの話かな? いつものように華麗に一飲みだ』
「ずっと見ていましたよ、鳥さん…」
鳥は置物のように固まった。数十秒の時を経てポツリと言った。
『そんな時もたまにある』
「そうなのですね…」
『そうなんだよ。それと俺は鳥さんじゃない。人間にはタシギと呼ばれている』
「はい、わかりました。タシギさんですね。私は時子と言います…」
タシギは値踏みするような目を時子に向けた。左右に動いて瞬時に飛び立ち、縁側に降りた。
『俺と話せるのか。珍しい人間だな』
「タシギさんも珍しいです。この家では初めて見ました…」
『俺はここの常連だぞ。活きの良いミミズが獲れるからな』
「確かに活きは良いみたいですね…」
時子の言葉にタシギは頭を上下に動かした。苛立ったようにカツカツと音をさせて歩き回る。
『そうなんだよ。活きが良いからいつも苦労、してないぞ。たまにだ、たまに』
「そうですね…」
空から羽ばたきが聞こえてカラスが縁側に舞い降りた。速足で近づいて時子の傍らに立つ。
『時子さん、こんにちは。今日は良い天気ね』
「カラスさん、こんにちは…」
『ボクもいるです!』
地面を啄んでいたスズメが飛び跳ねるようにして向かってきた。
「スズメさんもこんにちは。今日は賑やかですね。こちらはタシギさんです…」
カラスとスズメは揃って顔馴染みであることを告げた。時子はコツンと自身の頭を小突いた。
「タシギさんは常連でしたね…」
『だから言っただろ』
タシギは胸の白い羽毛を見せつけるようにして言った。そこにスズメが割って入る。
『時子、時子、この間、ボサボサ頭に話し掛けられたです!』
「ボサボサ頭ですか…もしかして尚輝先生のことでしょうか…」
『たぶん、そうだね。あたしも何回か見たことがあるよ。窓辺にきた小鳥と話しているところをさ』
カラスは片方の羽を広げて毛繕いを始めた。スズメは時子の足元から飛んで縁側の縁に留まる。
『黒い液体飲んで言ってたです。サンドッチが合う言ってたです!』
「…ビーカーのコーヒーを飲みながら…サンドイッチが合うと言っていたのですね…」
『サンドッチ、サンドッチ!』
スズメは興奮したようにその場で羽ばたいた。
「情報をありがとう…スズメさんの姿になったら…私も尚輝先生に話し掛けて貰えるのでしょうか…」
時子の姿が揺らめくと白っぽいスズメのような鳥に変身した。よく見ると着物の柄が全身に残されていた。
「これで私も鳥さんです…」
『珍しい人間どころじゃねえ!』
タシギは驚きのあまり、仰け反って派手に素っ転んだ。一同から笑いが起こって和やかな午後を迎えるのだった。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月21日
参加申し込みの期限
2014年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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