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満月の夜に
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ふたりだけの打ち上げ用に、何を買おう。
考えれば考えるほど、
結城 日和
の足取りは知らず弾んだ。後ろを振り返れば、屋台からの光に溢れる参道を然程興味なさげに眺めて歩く
神嶋 征一郎
の姿がある。
きちんとついて来てくれているのが嬉しくて、日和の足取りは更に軽くなる。体ごと振り返って、後ろ歩きで征一郎に話しかける。
「神嶋君は何買う?」
「結城は」
「私はクレープにチョコバナナに林檎飴にアイスクリーム!」
問い返されて欲しいものを一息に羅列する日和に、征一郎は思わず呆れた笑みを向ける。
「甘いものばかりだな」
「甘いもの好きだからつい。でも全部は無理だよねー……」
照れて笑って前を向き、日和は目前に並ぶ屋台を見遣る。言い並べたものの中からどれにしようか真剣に悩んで、
「仕方ない、クレープと林檎だけにしよう」
一大決心をするかのように大きく頷く。
早速目当ての屋台に並ぶ日和と肩を並べ、征一郎は日和の買い物の支払い全てを半ば強引に持つ。申し訳ないと遠慮する日和についでだと素っ気無く言い捨て、己の飲み物や食べ物を買い込む。
打ち上げ用の買い物を済ませて、ふたりは屋台や舞台の人混みから離れる。神社の杜の樹々に囲まれ、喧騒とは真逆の静寂が落ちる石段の端に揃って腰を下ろす。
「賑やかなのもいいけど、こういうのもいいね」
「そうだな」
缶ジュースの縁を重ねて乾杯する。梢から降る月の光を浴び、虫の声と共に流れ来る夜風の心地よさに笑みを交わす。遠くに聞こえる音楽会の演奏に耳を澄ませる。
「神嶋君」
木洩れ日のような月光を受ける征一郎の横顔が、ひどく蒼白く見えて、日和は思わず声を落とす。どうしてだろう、孤高の人の横顔が、今日は何故だかとても寂しげに、どこか心細げに見えた。
(月のせいかな)
虫が苦手な意外な面はあるけれど、今隣にいるこの人は、この人の弾くヴァイオリンは誰よりも情熱的で狂想的で、自分には到底手の届かない人だと、――ずっと、思っていた。
「今日は神嶋君にとっての素敵な音楽に出会えた?」
ネコフェスの時にも聞いた問いかけを、もう一度してみる。
「私は今日もすごく楽しかったよ! 神嶋君はどうだった?」
夏の日と同じにどこまでも明るく屈託ない笑顔を向けられ、征一郎は微かに睫毛を伏せる。臆面もなく音楽が好きだと笑う少女が、心の底から音楽を楽しめる少女が、嫌になるほど眩しかった。
「……僕も、いつか」
お前のように。
「え?」
月の光よりも微かに零れた征一郎の、征一郎らしからぬ言葉に、日和は瞬く。聞き違えたかと思って、けれど月を仰ぐ征一郎の沈んだ横顔にそれ以上何も問えなくなる。ただ静かに、ふたりで月を見上げる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月01日
参加申し込みの期限
2014年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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