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猫鳴館、修繕強化週間
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●水曜日は修繕日和
水曜日。
伊賀 解理
が天野に買ってきてもらったモップで、ぎゅっぎゅっと床を擦っている。
「できればネズミ騒動の醜態を脳に刻み込んだ野郎共の記憶を『掃除』してやりたいところだがな……なんだ派閥って! しかもかなり不名誉な発祥の仕方だし!」
解理が掃除してしまいたい記憶とは、ネズミ騒動のときに服の中をネズミにまさぐられて公衆の面前で痴態を晒してしまったことである。
「いいかむっつり共!
あの時の光景
は今忘れろすぐ忘れろ! そして二度と思い出すな! ふかーっ」
突然解理にモップを突き付けられる男子寮生たち。
しかし、次の瞬間。解理は、自らがモップで濡らした床に足を滑らせ、すてーんと転んでしまった。
「ひにゃっ……!」
白衣が捲れ、スカートが捲れ、くるっとでんぐり返り。そのミニマムなヒップを包むスパッツが丸見えになってしまう。解理にモップを突き付けられていた男子たちが一転、おお~っ、と歓声を上げる。
「おまえら、おお~、じゃねぇだろ……」
掃除と修繕の手伝いをしていた
本宮 虎治
が、男子たちを一喝した。虎治にひと睨みされた男子たちは蜘蛛の子を散らすように逃げてゆく。
「む、むぎゅぅ~」解理はまだ中途半端なでんぐり返りのポーズで呻いていた。
「なんだよ伊賀……自分で起きあがれねぇのか?」
虎治は解理をくるりと起こしてやった。
「ふ、不本意だが礼を言うよ……」
解理は虎治を見上げる。虎治本人はそんなつもりはないのだが、目つきの悪さと顔の傷、さらに小柄な解理との身長差のせいで、威圧感5割増しだ。虎治は解理にモップを渡してやる。
「掃除なんだからよぉ……白衣にスカートはねぇんじゃねーか……?」
「ぼ、僕の勝手だ」
前回に続いて痴態を晒してしまったことを恥じて、解理はむぅ、と視線を逸らした。
修繕強化週間も半ばとなり、掃除が終わったところから修繕が行われている。
月守 紗智
はポケットからチョコレートを取り出し口に入れると、廊下の壁面に手を当て集中していた。
壁の細かなひび割れが、ぐぐぐ、と埋まってゆく。
紗智のろっこん、<物体補完【リカバリー】>。甘いものを食べ、手を触れて集中すると、無機物と自分を除く人体を修復できるろっこんだ。もっとも人体修復の場合は自分へのダメージもあるのだが、今回は廊下の壁なので問題ない。
「へぇ……いい感じじゃねぇか……」
虎治はひびの消えた壁を撫でて紗智を誉めた。ひびが消えたので壁の強度は上がったはずだ。
「寮の安全な住み心地を求めているだけだよ。できるだけすみやすい寮にしたいよねえ。あまりろっこん能力を表立って使わないほうがいいかもしれないけどこの悲惨な状態なものをみたら……ね。変な仕込みされてもやだしさ」
「気持ちはよくわかるぜ……またなんか改造の方に力入れようとしてるのがいるみてぇだしな……」
「そうなの。……困るんだよね。部屋周りや生活の動線とか特に、さ」
虎治は管理室の方に向かって声をかける。
「だとさー、初島」
「ええー、何ー?」
作業用ゴーグルをつけた
初島 優
がぴょこりと顔を出した。優も、作業用のゴーグルをつけて触れると対象の仕組みを理解できるというろっこん<技術者の目>で、管理室の館内放送設備を弄っていたのだ。
「ここは秘密基地じゃなくて、寮だからな……今はそういうところにろっこんとか使わないで、修繕に協力しろよ?」
「やってるよー。放送設備を調べて修理してるー。それにー、変な改造じゃなくて、
防犯モード
だからー」
「なんだよ防犯モードって」
「それはヒミツー」
そういうと優は管理室に引っ込んでしまう。
「んもーう、お願いだからやめてよねー。何かあってからじゃ遅いんだよー?」
腰に手を当てぷんっと怒った紗智に、
邪衣 士
が声を掛けた。
「月守、頼みがあるんだが。君のろっこんで、これを直してもらえないだろうか」
士が手にしていたのは、昨日星ヶ丘寮の粗大ごみ置き場から失敬してきた熱帯魚水槽だ。
「底の方に亀裂が入っていて水漏れするんだ」
「いいよ。あっ……でも……」
紗智はポケットをまさぐる。ろっこんの発動には甘いものが必要なのだが、もうチョコレートは残っていない。
「私のろっこんって、甘いもの食べないとだめで……カロリーとかは気にしなくていいんだけど、甘味の食費がなあ……誰かからお裾分けとかもらえたらいいけど……」
「ああ、それなら。昨日、大福たちが作ったクッキーがある」
「ありがとう! なんだろ、お化けクッキー、かな? ……あっ、でも味はおいしーい」
紗智は士から貰ったクッキーをぱくりと食べると、熱帯魚水槽に手を当て集中した。
◆
「いやぁ、多喜はん、さっすがですわ~。御見それしました!」
骨削 瓢
にやんややんやと誉めそやされているのは
多喜 勇生
。
二人がいるのは旧館の階段下の空間だ。
勇生は埃避けに作業用のマスクとゴーグルという出で立ち。自前のマイ工具セットには、金槌、のこぎり、釘抜き、金ヤスリ、ドライバーと、一通りのものが揃っている。今週に入っていつになくイキイキと修繕活動に当たっていた彼は、趣味の日曜大工の腕を請われ、あちらに呼ばれこちらに呼ばれしていた。
今日も今日とて、別の場所でひと作業終え、「何か手伝えることある?」と周囲に積極的に声を掛けていたところ、瓢につかまったのである。
「おお~、ちょうどぴったりですねぇ」
瓢は勇生が廃材から削ったり板同士を繋ぎ合わせてサイズ調整してくれた板を階段に合せ、その横幅を確かめた。
「この板がねえ、こうくるっくるっと回るようにしたいんですけどねぇ~」
「じゃあ、板の側面に穴をあけて、そこになにか棒のようなものを差せばいいかなぁ」
「それもできますかい?」
「いいよ~」
そういうと勇生はいそいそと板の側面に補助線を引き始める。
「直す場所が多くて大変だけどみんなでやると楽しいね!」
「まったくですねぇ」
「ところでこの板、何に使うの?」
「いやまあねぇ、詳しくは言えませんが
防犯モード
ってやつですよぃ。……あっしもねぇ、考えました。竹やらネズミやら色々あった……、次の脅威に向けて対策を打とう~。最近の寮は戦わんと! ってねぇ。地下に帝国作ったんだ、館を要塞にしても問題なかろ?」
「それって修繕?」
「……え? 修繕? あぁ、そういう建前だったね」
遠い目をする瓢。
勇生は作業が佳境に入っていて、瓢の話は右から左だったようだ。
「ここにこう穴を開けたいんだけど……こういう時に電動の工具があると便利だよね。バイトして買おうかな~」
「多喜はん、すみませんが、そっちが終わったらこっちの床もお願いできますかねぇ」
「うん、いいよ~!」
多喜勇生。彼の頑張りが、猫鳴館防犯モード改造の一助となったのは間違いない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月09日
参加申し込みの期限
2013年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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