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猫鳴館、修繕強化週間
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●火曜日は資材調達
「あれっ。逆巻君じゃないですかー」
猫鳴館のみんなから預かった買い物メモを手にした
逆巻 天野
が、旧市街の道端で同じ生物部の
屋敷野 梢
に出会ったのは、火曜日の放課後。解理から頼まれた掃除用具に、庚と大福に頼まれた食材……さて俺の両手じゃ持ちきれないな、と思案していた矢先のことだった。
「買い物ですかー?」
「まあね。そっちも買い物?」
「そうですー。おじーちゃんとお買い物なんですー」
天野は少し離れたところでニコニコと梢を見守っているおじいさんを見つけて、小さく会釈をする。
「お祖父さんとお買い物中なのに悪いんだけどさ。買い物の量が多くて、ちょっと手伝って貰えると助かるんだけど」
そういって天野は梢に事情を説明した。
「猫鳴館の改修してて……、皆に料理を振る舞うんですかー? おおー、素敵ですねー!」
表情を輝かせた梢だったが、にわかに顔を曇らせて、「でも、私がいかなくても逆巻君料理上手いし……」と俯く。
「今回は如月と雪見が作るってさ。僕も手が空いたら精進料理くらい手伝うかもしれないけどね」
「そうなんですかー。猫鳴館って料理上手な人、多いんですねー」
「まったくだね。ともかく手を貸してくれると助かる」
「えーっと。ちょっと待っててくださいねー」
梢はぱたぱたっと祖父の元へ駆けていき、なにやら交渉したかと思うと、大きく手を振って戻ってきた。
「逆巻君、私も行きまーす」
そのあとの天野といったら手際のいいこと極まりない。「無駄な買い物は嫌いだからね」とテキパキ必要な物を購入。掃除用具を購入した店では、効率の良い仕事の仕方までアドバイスを貰った。
天野と梢は掃除用具と食材を無事購入しそれぞれ両手いっぱい抱え店を出る。すると、やはり大荷物を抱えた
邪衣 士
と
天馬 ひびき
に出くわした。
「買い物ご苦労さん」と士が天野に声を掛ける。
「なんだか大荷物だね。邪衣はたしか星ヶ丘寮に行くって言ってたよね。あそこの粗大ゴミ置き場からそれ拾ってきたの?」
天野が指差したのは士が背負っていた空の熱帯魚水槽。
「ああ。今日は目ぼしいものはこれしかなかった。一応ポンプもある。動くかわからんが」
「それはお疲れ様。……と、あれ? ここ旧市街だけど」
「星ヶ丘寮とは全然反対方向ですねー?」
梢のいうように、星ヶ丘と旧市街はシーサイドタウンを挟んで島の対角線上にあるといっていい。
「それは……」と士は言いづらそうに視線を逸らす。
「まさか迷ったの?」
「有り体に言うと……そうだ」士は迷子体質なのだ。「しかし、彼女に出会えたからな」
ぴょこぴょこっと二本のアホ毛を揺らしてひびきが笑う。
「一緒に猫鳴館に行こって言ったの。猫鳴館直すんだよね。私もいろいろ調達してきたよっ」
ひびきが押す猫車には、「新歓祭」で使用した板や配線やシート、魚市場で廃棄される魚介箱、建設現場で発生する廃材や断熱材、ホースパークの廃棄飼葉箱等がぎゅうっぎゅうに詰め込まれている。
「どうしたのこれ」
「貰って来たの。かけるのは金じゃなく、
人脈と笑顔と友情だよね!
」
「いいこといいますねー」と感心する梢にひびきは「にゃはっ」と笑って応える。
「でも残念なこともあってね。本当はこの後仕事を手伝う事と引き換えに、専門家の人に道具貸借と猫鳴館の設計図をお願いしたかったんだけど……猫鳴館って聞いただけでみんな尻込みしちゃって、だめだったんだ。借りられたのはこの猫車だけだったの」
「それは残念だったね」と天野。
「さすが猫鳴館……60年かけて悪評を高め続けてきただけのことはある」と士。
猫鳴館住人である天野と士には、なんとなく納得の結果である。
4人が帰り着いたとき、猫鳴館では、寮生たちが各自作業に入っていた。
学校の授業はふつうにあるため、修繕作業に充てられるのは主に放課後ということになる。
屋根に取りついている者、壁を直す者、忙しそうに走り回る者……。
勇生が廃材のサイズを手際よくのこぎりで整えている。蓮やマウルが裏庭から竹を運んでいる。雨漏り対策だろうか、優が金ダライを頭に載せて運んでいる。瓢が持っているセンターマイクは……なんだろう、何に使うのかわからない。
「うわー、これが猫鳴館。ボロッボロですねー」梢が感嘆の声をあげた。「猫鳴館、一度入ってみたかったんですよねー。でも私なんか、こんな所に住んでたら床から落ちたり怪我しまくりそーです。なんかいろんな虫もいそうで、面白そうではありますがー。ちょっと霊的な意味で怖……」
「怖いの、屋敷野?」
「怖くはないです! そりゃ、たしかに小学校の時は、お化け寮とか呼んでたりしましたけどー……い、いないですよねーお化け」
そういいながら玄関のドアを開けたとき、ちょうど猫鳴館のゾンビ……もとい超不健康児、
屍 骸
と正面からぶつかってしまった。
「きゃああっ、ゾ、ゾンビですー!」
「違うよ屋敷野」と天野が梢の肩を叩く。
「はっ、そうですーぶつかったんだから実体があるってことですー人ですー人間ですー!」
「すみません、屍先輩」と天野。
「いや構わねえよ。寮生以外にも手伝う連中が来るって聞いてたから、こうなることはわかってたさ。何、俺ぁ寛容なゾンビだからな、気にしねぇさ」
「ええー、やっぱりゾンビですかー?」
「いや、まあ人間なんだが」
ああ、今はもれいびか、とつぶやいたがその言葉は他の人には聞こえなかったようだ。
「屍先輩も修繕ですか」
「手伝い程度だがな。寮のやつらが忙しなく修繕修繕言ってるもんでよ、そんな中で何もしねぇってのちょいとばかし肩身がせめぇわな」
「いいゾンビさんなんですねー」
「まあそういうこった。人間だがな」
表に猫車に積んできた資材を下ろしたひびきは、梢の後ろから寮の中を覗き込んで、鉛筆と紙を手に難しい顔をしている
綾辻 綾花
を見つけた。
「あのっ、もしかして、猫鳴館の内部の地図を描いてる?」
「ええ。そうですけど……私の部屋はなんともないので、寮のために何かできればと思って」
綾花は自分の足で歩いて猫鳴館の地図を描いていたのだ。まだ作り始めたばかりなので、旧館の一階部分しか出来上がっていないけれど、ここは広いスペースで壁も頑丈とか、人一人通れるだけなので避ける場所が必要とか、崩れそうなので危険とかいうことが、一つ一つ正確にメモされている。
「うわあ、これいいね! 完成したらコピーしてもらえないかなあ。専門家に頼んだんだけど、断られちゃって」
「あの、せめて迷子にならないようにと思っただけで……専門的な測量の技術は無いので目視での大まかな地図ですよ」
「いいよ、いいよ。お願い!」
「わかりました。完成したらコピーして渡しますね。それにしても……猫鳴館の修繕、上手くいくのでしょうか……」
少し心配そうに首を傾げた綾花に、ひびきは笑ってこういった。
「皆の力を合わせたらうまくいく。大丈夫だよ!」
そんなこんなで各人がそれぞれ仕事に邁進していた火曜日である。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月09日
参加申し込みの期限
2013年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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