this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
守れ、体育祭!!
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
11
つぎへ >>
【優しい寝子島高校】
「ふええん、痛いよう~」
とぼとぼ、泣きながら廊下を歩く鈴木 零斗。もうまったくもって子供にしか見えないのですけれど、これでも高校生です。
痛いし怖いし。涙目できょろきょろ、頼りのアニキたちを探しておりますと。
「……ここにいたか」
「ぴいっ!?」
びっくん! 驚いて飛び跳ねた彼の前に立ち塞がるのは、
海原 茂
です。
寝子高生徒会長である茂だけに、そのクールな佇まいの裏には、さぞや彼らの暴力行為に対して静かな怒りが満ちて……。
「良いところだったというのに。騒がしくて、読書に集中できないじゃないか」
あ、なんかちょっと違ったみたい。
ちゃきっとメガネを中指で押し上げ、す……指先を零斗へ向ければ。今にも迸りそうにばちり、走る紫電。
「あわわわわ……ゆ、許してぇ……」
「待ってください……!」
と。
二人の間に身を差し込み、両手を広げて零斗を庇ったのは……
御巫 時子
でした。
「この子はもう、暴れるつもりは無いみたいです……許してあげませんか……?」
救急箱片手に、校内のあちこちを回っては、ケガをした生徒に応急処置を施していた時子。彼女のあたたかな優しさが向けられるのは、何も、寝子高生に限ったことでは無いのです。
絆創膏をぺたり、包帯をくるくるくる。慣れた手つきで手当てしてあげてから、きゅっと両手を握って、にっこり微笑めば。
「あまり、無茶はしないでくださいね……?」
「……あ、ありがと……ほわ~」
マタ工不良勢の一員である零斗くんも、もうメロメロ!
そんな様子に、茂も一応納得したようで、
「ふむ。害が無いというなら、俺も文句は無いさ」
「あ……茂さんも、手当てを」
大したものではありませんでしたけれど、他のマタ工生ともどこかでやりあっていたのか、ちょっとしたケガをしておりました。すぐに立ち去ろうとする茂を呼び止め、消毒薬を塗ってから、絆創膏ぺたん。
「ああ、すまない。ありがとう」
「いえ。茂さんも、お気をつけてくださいね……?」
感謝を述べてから、茂は歩み去っていきました……図書室の方向へ。
時子は、惚けたように自分を見つめる零斗の視線に気付くと、
「ここにいたら、別の方に見つかってしまうかも知れませんし……そろそろ、包帯が切れてしまいそうなんです。良かったら保健室まで、ご一緒しませんか……?」
「えっ……い、いいの? だってオイラ……」
先ほど、寝子高生たちが一生懸命に作っている備品のいくつかを、命じられるままとはいえ、壊してしまったという後ろめたさもあったのでしょう。しょんぼりとして、上目遣いに遠慮がちな視線を寄せる、彼へ。
時子はやっぱり、にこっ!
「はい、もちろんですよ。さあ、いきましょう……?」
「……うんっ!」
並んで歩いていく二人の姿はまるで、仲の良い姉弟のようにも見えたかも知れません。
「思うのだけど。鷲尾先生」
「何かしら、旅鴉さん?」
「静観するより、通報するべきでは?」
保健室。やってきたケガ人へ、てきぱきと治療を施す
鷲尾 礼美
先生。窓際で外の様子を確かめつつ、
旅鴉 月詠
は素直な疑問を口にします。
「警察沙汰は最後の手段よ。木天蓼工業高校にも、こちらにも影響が及ぶしね。生徒たち同士で解決できるなら、それが一番。それに……」
先生は悪戯っぽく笑って、月詠へ、
「あなたも何か、考えがあるんでしょ?」
「ええ、まぁ。現実的かつ、冷酷な手がひとつ」
「ふふっ、頼りになる生徒がたくさんいてくれるから、先生も安心よ」
肩をすくめる月詠。スマホで撮影した画像を確認すると、そこには様々な角度から撮影した、不良たちの顔写真が収められています。
礼美先生の隣には、張り切ってそのお手伝いに勤しむ、
添木 牡丹
の姿もありました。
「せっかく、鷲尾先生と優雅なお茶会を楽しんでいたのに……」
マタ工不良、許すまじ! と、言葉尻には少々、不機嫌も覗かせたりしている牡丹ですけれど。
「あ、添木さん、そこの消毒液を取ってくれるかしら?」
「はいっ先生♪」
表情は、案外にこにこ。敬愛してやまない礼美先生と、こうして共同で作業にあたることができる喜びを噛み締めながら、嬉々として包帯を巻き巻きするのでした。
ついでに彼女、自身のろっこん……包帯を媒介に、相手や自分に傷をなすりつけてしまうという能力を、こっそり発動。
「……んッ」
訪れた生徒のケガを自分に移したりして、治療に当たっています。
「あら? 添木さん、あなたもケガしてたの?」
「はい、ちょっとドジっちゃって……」
「もう、相変わらずなんだから。ほら、見せて?」
なんて、礼美先生に手ずから手当てしてもらえるという、役得もあったりしまして。何だかんだで、ご機嫌ではありました。
「お邪魔します……」
「おじゃましま~す!」
がららら。扉が開いて、顔を見せたのは、時子。それに、彼女についてやってきたマタ工不良の一人、零斗くんです。
その小さな姿を目にした途端、牡丹は眉をぴくつかせ、
「……その子は? 不良たちの一人では……」
「あ……この子は、大丈夫なんです。もう、暴れる気は無くて……」
剣呑に瞳をぎらつかせた牡丹の低い声に、時子は慌てて釈明。保健室なら安全と思いきや、思わぬ伏兵がいたようです。
とはいえ、
「鈴木 零斗、彼らの中では一番の下っ端だよ。この様子なら、問題はないだろう」
彼の写真も、ちゃんと撮影してあるし……とは、月詠も口には出しませんでしたけれど。
「あのう~……ごめんなさいっ! オイラ、壊しちゃった飾りとか、後でちゃんと直すから……!」
時子の優しさが、彼にもきっと伝わったのでしょう。もともとそう悪い性格でも無いのです。零斗くんはぺこり、丁寧に頭を下げました。
更には、
「良いんじゃないかしら? しばらくここに居てもらいましょうよ、そのほうが都合も良いし。ね、添木さん?」
「……はい。鷲尾先生が、そう仰るなら」
礼美先生にまでそう言われてしまっては、牡丹もうなずくしかありません。
物珍しそうに保健室の中をきょろきょろ、無邪気に眺めて回る零斗をよそに、保険委員たちはしばし、ケガ人の対応に追われました。
「いたたた……」
ひっきりなしに訪れる生徒たちの中に、彼の姿を見つけた瞬間。牡丹は、がたんと椅子を蹴る勢いで立ち上がり、悲痛な声を上げました。
「は、創君!?」
「あっ、先輩。えへへ、ちょっとケガしちゃった」
「み、見せてください……! ああ、痛そう……かわいそうに」
見れば、何より大事な
戌井 創
のヒザ小僧に、小さな擦り傷。思わず牡丹は、ナデナデぎゅーっ!
「どうして、こんなケガを……? あの不良たちにやられたんですか?」
振り返って、じろりっ。冷たい視線にさらされた零斗が、慌てて時子の背中にささっと隠れます。
「お、オイラじゃないよう~!」
「私も、この子では無いと……物はともかく、人に暴力を振るったりはしない思います。……ね?」
こくこくこくとうなずけば、確かに、創も彼では無いと言ってくれました。
牡丹が根掘り葉掘り、ケガをした状況を事細かく聞いていきますと、どうやら不良たちのリーダー田中 王苦に、あの巨体でどしんと突き飛ばされた際に出来てしまった傷のようです。
「……なるほど。そうですか……鷲尾先生との一時を邪魔したばかりか……創君にまで、傷を負わせるなんて」
うふふふ。口元に、ちょっとこう壮絶な笑みを浮かべて、ゆらり、立ち上がった牡丹。
もう一度創を、ナデぎゅっ! としてから、
「では、ちょっと……『注意』、してきますね……?」
何をどう注意するのでしょうか、ていうかそもそもそれは『注意』の範疇に収まるものなんでしょうか……!?
ともかく牡丹は、保健室を飛び出していきました。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
守れ、体育祭!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月16日
参加申し込みの期限
2014年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!