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守れ、体育祭!!
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【散!】
「おいコラァ、ヒョロいネココー生が、結構やるじゃねェか!!」
「田中さん、ここは一度散りましょう……ゲリラ戦で、彼奴らの懐から切り崩すのです。これぞ、山田 透遁の奇策……くっくっくっ」
……まぁ、大した作戦とも思えませんけれど。
ともかく王苦の号令一発、マタ工生たちは、だだだっ! と四方へ散らばると、瞬く間に姿をくらませてしまいました。
校舎裏の茂みの中。じっと息を潜めて敵を待ち伏せる、二つの影。
「こうして自然と一体化し、自ら溶け込むことによって、人は光学迷彩をも越える、脅威のステルス性を得ることができるのよ!」
「すごいですね、中国武術」
「ま、中国武術にそんなファンタジーな設定、無いけどね」
あっても困りますけれど!
とは言いつつも、
尾鎌 蛇那伊
の潜伏技術は、実際のところかなりの域に達しておりまして。気配を殺し、周囲と一体化するというところまでは本当。大柄な体躯で、ここまでに熟達したスニーキング・スキルを発揮できるのは、ひとえに蛇那伊のたゆまぬ鍛錬によるものなのです。
なので茂みから、蛇那伊の少々押しの強いおフェイスがぽっこりと飛び出していたとしても、誰も気付くことはないのです!
「ていうか、君もナチュラルに溶け込んでるわよね。それってなあに、プロの技術ってやつ?」
「……ノーコメントです」
確かに。隣の
常闇 月
もまた、隠密行動はお手の物。茂みの作る暗闇の中へと潜む彼女の技は、こうして小声で会話でもしていなければ、蛇那伊も見失ってしまいそうなほどです。
月の背負う、どうにも後ろ暗い過去を、気配りさんな蛇那伊は察したのでしょうか。
「ま、深くは聞かないわ。今は無粋な連中を、協力してとっ捕まえてやりましょ!」
「ええ、ありがとうございます。……!」
月が言葉を呑み、そっと目線で示した先。
そこには、件のマタ工生のうちの二人。透遁と、小柄な鈴木 零斗がやってくるのが見えました。
「参謀役を仕留め、指揮系統を崩壊させれば、彼らの集団的行動力を奪うことができるはず……」
「ええ。お互い頑張りましょ」
うなずくと、風のようにしゅぱん! と飛び出し、月の姿はあっという間に見えなくなってしまいました。
ひとつ感心してから、蛇那伊もまた茂みの中を抜け出し、標的をひっそりと追いかけます。
「まったく、野蛮なのですから……私は肉体派では無いのですよ。作戦というものはもっと、裏からスマートに遂行されるべきなのに」
「あれれ。山田のアニキは、田中のアニキに不満でもあるの~?」
「げほっ、ごほん!? い、いえいえ……不満なんて、滅相も無い。もちろん私は、いつでも田中さんの右腕ですとも。く、くっくっくっ」
何だか、不穏そうな会話も聞こえてきますけれど。
ふと、足早に校舎裏を行く透遁の目に付いたのは、体育祭当日に校舎を彩る予定の、虹のアーチの飾り付け。
「うっとおしいですね。鈴木くん、あれも壊して差し上げなさい」
「うん、分かったよ~。ていてーい!」
どか、ばき! 無邪気そうな零斗は、透遁に命じられるままにがつんと蹴りを叩き込み、それを破壊してしまいました……何て無残!
「フフフ、ゲリラ作戦は順調ですね。しかし、これはまだまだ序の口……」
「えいっ、えいっ! 山田のアニキ、じょのくちってなに~?」
「備品をいくら破壊したところで、勤勉でキマジメな寝子高生のこと、気合で作り直してしまうかも知れませんからね。それよりも……この乱闘騒ぎを動画に収め、『MewTube(みうつべ)』にでもアップロードしてごらんなさい。寝子高とはこんなにも治安の悪い学校なのかと、たちまち炎上! 体育祭も中止に追い込まれること必定! これぞ、真・山田 透遁の秘策なのです……! くっくっくっ、ふぁーはっはっはっげふんっ、げほごほぶほっ!」
……何たる悪質! リーダーの王苦がストレートな肉弾戦を好むのに対し、手にしたデジカメ片手に叫ぶこの透遁は、そんな手段も辞さない悪辣な精神の持ち主のようです。
と。
「予想通りか、やれやれ……」
「小物の考えることは、大体同じだからね」
「な……だ、誰です!?」
背後からの声。そこには
橘 勇
、
旅鴉 月詠
の二人が、呆れ顔で立っておりました。
透遁の裏作戦は、特に勇の予測にドンピシャリ。カメラ撮影に最適な場所を探し、いくつかのスポットに絞り込んだ上で、ばっちり待ち構えていたのでした。
「く、くっくっく。い、いい今の話を聞かれてしまったからには、始末してしまうほかありませんね。鈴木くん、やってしまいなさい!」
自分で叫んでた気もしつつ。透遁がびしっと指差すと、素直な零斗は、はーい、と元気良く叫んで突撃してきます。
月詠は、すっと一歩下がると、
「必要とあらば、金的の一つも蹴り上げてやるつもりだけど。ここは、任せていいかい?」
「ああ、問題ないよ。さて……」
じり、と構える勇なのですけれど。少々、困り顔。
「ええーい、いっくよ~!」
とおっ! と飛び掛ってくる零斗は、何だか、子供のような小ささでありまして。
「えいっ、えいっ、やあっ」
その蹴りは流石に鋭いものの、勇はひらり、ひらり。紙一重で避けつつ、足を取ってすくい上げ、軸足をすぱんと払えば、
「ぎゃん!」
「……どうも、やりづらいな」
あっさりと転がった零斗に、勇はふうとため息。彼もまた格闘技の類を学んでいることもあり、素人ケンカ殺法では、ちょっと相手にならないようです。
「す、鈴木くん! あなたがやられてしまったら、私に矛先が……」
「動かないほうが良いですよ?」
頭上からの軽やかな声に続いて、しゅるるるるっ。得意の鋼糸を操り、ラペリングのように屋上から颯爽と降り立ったのは……
常闇 月
!
「触ると、ケガをしますよ」
「な、何ですかこれは……!?」
気づいた時には、もう遅すぎました。透遁の周囲には、蜘蛛の巣のように幾重にも張り巡らされた、鋼糸の結界!
身動き取れなくなってしまった透遁。
「あ。山田うしろ、うしろー」
「!?」
ぴ、と月詠の差した指に、首だけでずばっと後ろを振り向きますが、
「な、何ですか、何もないじゃ……!?」
ぞぞぞ。姿は見えずとも、確かに感じたことでしょう。
そう……自然と一体化し、周囲へと溶け込みながら獲物を狙う、『彼』の放つプレッシャーを!
「はぁ~い、透遁ちゃん♪ これぞ中国武術の真髄……なーんてね、お気に召していただけたかしら?」
「う……うわあああああああああ」
むぎゅっ!! 背後から気配を現した蛇那伊の剛腕に、がっしりと掴まれてしまった透遁。病弱な細身で、そのみしみしぎりりと強烈な圧迫に耐えられるはずも無く。
あえなく、きゅきゅっと締め上げられてしまったのでした。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月16日
参加申し込みの期限
2014年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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