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その旅館は古い建物の外観を残し、中を少々改装しているようだった。
建物の前に東屋があり、中央の湯に輪となった長椅子座り足を浸す形となっている。
足湯を前に、海はスケッチブックに素早く文字を描く。
『ちとせちゃんも思った?』
「やっぱり、小山内さんも刀君が変って感じてたのね」
そう言う千歳に、海は頷いた。緊張しているような、それでいて気遣ってくれてるような……とにかくいつもとちょっと違うと感じてはいたのだ。
『何かあったのかな?』
「どうなのかしら。いっそのこと、頃合いを見て聞いた方が――」
「二人とも、どうしたんだ?」
一足先に足湯に浸かった刀が、千歳と海を不思議そうに見ていた。
「足の疲労を溶かしてくれる感じだ。早く入るといい」
「――そうね」
二人が素足を湯に浸ける。温もりが足を包み込んだ。海が安堵のような息を吐く。
(やっぱり、温泉は気持ちいいなぁ)
「気持ちいいな」
まるで声が聞こえたかのように刀がそう言って、海を見つめてくる。
「?」
「小山内の髪、伸びてきたな」
『うん 最近 伸ばしてて』
「こっちの方が好きだ」
『ありがとう』
笑顔を浮かべながら、海はそっと自らの髪に触れる。
(そっか、こっちの方が好きなんだ……なら、もうしばらく伸ばしてみようかな)
内心照れる海。それを横目に千歳が訝しげに刀を見る。刀は気付かず、彼女にも言った。
「千歳の髪も、いいな」
(嘘、という感じじゃないわね)
今日はリボンをつけてないので、千歳の髪も背に流す形になっている。刀は長く、纏めてない髪が好きらしい。
(まさか、刀君の様子がおかしいのって、髪――な訳ないわよねぇ)
興味深い情報だが、違和感を取り払うものではなかった。
やがて、そろそろ頃合いと足湯を上がる。海が「あ」という表情をした。
『ごめんなさい。お手洗い、いくね』
海が旅館に入る。千歳が思い切って聞いた。
「刀君、もしかして何か、私たちに話したいことでもあるんじゃないの?」
「千歳?」
「今日、ずっと様子が変だったわ。小山内さんも気付いてる」
(う……)
千歳の視線に、刀の心がたじろいだ。
お、ん、な、の、こ あ、そ、び、に、さ、そ、え
女の子。
努めて平静を、刀は心がけた。そして口を開く。
「いや、話したいっていうか、二人に楽しんでもらえたかなーって。それならまた誘おうかと思っただけだよ」
「……? でも誘ってくれた時だって――」
「俺が誘った時? 変じゃなかったと思うんだけどなぁ」
精一杯不思議そうに振る舞う刀。千歳に怪しまれてると分かっても、続けるしかない。
こっくりさんにまつわる話――言えるわけがなかった。
風呂桶があった。
温かそうな湯が張っていた。
そこに三毛猫がきも~ち良さそうに足を浸けていた。
それで
佐藤 タカシ
は足を止めた。デジタルカメラで撮影した。表情が気に入ったからである。至福の表情。猫写真の趣味のタカシにとっては申し分のない題材だ。
猫がタカシに気付き、慌ててキリリとした表情で湯から出た。
そのまま、すました様子で温泉街を下っていく。
なんとなく気になって、タカシは後を追いかけた。
仮に、心の声を聞ける能力の持ち主がいたとしよう。
「せんぱい、この落ち葉を見てくれ! こんなに大きいぞ!」
「せんぱい、この実は食べられるかな? あ、あっちにもある!」
「せんぱい! まつぼっくり見つけたぞ! 大きい!」
山を駆けてはしゃぐ久雨に、ロベルトは殺されかけてるとその者は言うだろう。
いわゆる萌え殺しというやつである。
「ほんとだ、大きいねえ」
追いついたロベルトに笑いかけながら、少年久雨は手にした松ぼっくりを空にかざした。両手に持ったそれは大きく――いや、視界に映るモノ全てが大きかった。違う世界を見ているかのようだった。色も、匂いも、何かが違う。
「ふふっ」
思わず笑みが漏れた。この姿になってから、心が軽い。
今なら、どこまでも走れそうな気がする。
「今度はあっち! いこう、せんぱい」
久雨が走りだす。ロベルトが後を追った。
「うん、行こうか」
「海もここに来ていたのか」
『――こんにちは、つくよみちゃん』
月詠が旅館に入ったところで、手洗いをすませた海とばったり会った。一瞬の間は、海がスケッチブックを開くまでの時間だ。
『つくよみちゃんも、足湯?』
「いや。ここの宿泊者に絵を渡すついでに、せっかくだから温泉に浸かるつもりだよ」
『誰か 描いたの?』
「こんな西洋人だ」
絵を見た海が、なにかを理解する。
『ちょっと 変わった人』
「ある意味、水素ガスだよ」
捉えにくく、熱したら爆発しやすい。
「ところで今日も三人で来たんだろう? 行かなくて大丈夫かな」
『そうだった! つくよみちゃん ごめん』
外に行った海の背に、「ふむ」と月詠は呟く。
「相変わらずそうだが、頑張ってほしいものだ」
そして脱衣所に向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月11日
参加申し込みの期限
2014年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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