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秋の散策~九夜山周辺~
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傾く陽が再び、空に赤熱を灯しだす。
「あてのない散策も悪くないわね――っと、そろそろ当直の時間だわ」
登山道の入り口。
深倉 理紗子
は夕陽に向かって伸びをすると、総合病院のある方角へと歩み出す。彼女とすれ違うように、姿を現したのは三毛猫だった。そしてその後を追って、
佐藤 タカシ
がデジカメを手に進む。三毛猫は軽快な足取りでロープウェー駅に着くと、そのまま勝手知ったる態度で入っていった。
発車間近のアナウンスが、響く。
オレンジに色づいたゴンドラへと、タカシも足早に乗り込んだ。ほどなく発車した箱の中もまた、オレンジの光が満ち、長く下りた影と複雑な模様を形作っていた。乗客は数える程度しかいない。
――あの猫は、どこだろうか?
窓から差す光は思いのほか強くて、三毛の姿を紛れさせる。カメラを手に、慎重に猫を探すタカシ。
声を掛けられたのはその時だ。
「なんしよーとですかあ?」
星見のため、座席に座っていた七瀬の疑問。タカシにとっては唐突なタイミングで、瞬間、反応に窮する。
沈黙が降りた。
「……何か、落としました?」
訝しむ七瀬に、タカシは首を振りかけ――それが更なる疑問を呼ぶだけだと気付き、止めた。デジカメを操作すると無言のまま、席を立った七瀬に、戦利品である画像を見せる。
「ああ、さっき入ってきた」
果たして、収穫はあった。示された方向をタカシが見れば、三毛猫は窓枠に乗り、外の景色を見ていたのだ。
器用に乗っかった猫は、山の端にかかる陽の方向を見つめたまま、じっと動かない。
「良いの、撮れるといいですね」
声に頷くと、タカシは三毛猫を驚かせないよう、そっと近付くのだった。
彼の鼻が急にむず痒くなったのは、まさにその時。
くしゃみを背に七瀬が席に戻れば、六はぼんやりと、暗くなろうとする外を眺めていた。七瀬が頬を緩める。
「六も、猫と一緒ですね」
「……どうしたの?」
六が首を傾げた。同時にゴンドラの動きが鈍る。砂掛谷駅が近付いていた。
話を聞いた六は車内を見て、呟く。
「でも、女の人しかいないけど」
「?」
扉が開いた。猫が降りていく。七瀬が見た時、そこには猫の後を追って降りる、派手な容貌の美女がいるのみだった。
「ふー」
久雨が湯に足をつけ、満足げな吐息を漏らした。既に女性の姿に戻っている。
山の中で暫く遊んだ後、久雨とロベルトは足湯につかりに白桜へ赴いていた。
「かんしゃするぞ、せんぱい。何だか、何だかな……胸の奥につっかえていたものが、とれている気がするんだ」
「……そうなのかい?」
空に溶けゆく夕陽を見ながら、久雨が自然と笑みを浮かべていた。少年の時にも通じるその笑顔に、ロベルトも顔を綻ばせる。
「事情は知らないけど、それなら良かったよ」
ほんの少し自分の現状を思い返し、そして続けた。
「なにかつっかえてると、苦しいからね」
たとえば、自分の将来にまだ何も見いだせないとか――
「なあ、せんぱいは芸術科に所属していたな」
少し表情の変わったロベルトに気付かぬまま、久雨が続ける。
「こんど、今の私の姿を……絵に、かいてくれないか。ロベルトせんぱいに、お願いしたいんだ」
「絵を――?」
身じろぎしたロベルトに、久雨が慌てた。
「だ、だめなら言ってくれ! 我がままは言わない、から」
「――」
少しの間ののち、自信のある返事が紡がれた。
「……いや、もちろんいいよ。嬉しいなぁ」
「よい、のか?」
「ああ。今日は僕も楽しかったからね。今度、描けたら渡すよ」
「……ありがとう、先輩」
夕刻の光の中で、約束が交わされた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月11日
参加申し込みの期限
2014年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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