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想いが籠ったお弁当
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瓦屋根の趣のある寝子島駅に背を向ける姿で修は立っていた。白いスーツが太陽の光を浴びて白銀のような輝きを纏う。足元には青色を基調にしたリュックサックが置かれていた。
その周囲を白くて丸みのある帽子を被った真央が動き回る。小奇麗なジャージの上着に黒い七分丈のズボンがピクニックに対する意気込みを感じさせた。色々な方向に目を向けては立ち止まり、爪先立ちになって目を細める。見知った顔を見つけられず、いないのだ~、と愚痴を零した。
「真央ちゃん、お腹が空いてきたのだ。今すぐ、お弁当をパクパクしたい気分なのだ」
「それだけ動けば腹も減るだろう。俺が持ってきた重箱を美味しく食べることが出来そうだな」
「修ちゃん、やめるのだ~。余計にお腹が切なくなってクークー泣いちゃうのだ」
真央は腹を抱えるようにしてよろめいた。背中の赤猫リュックが元気のない尻尾の振り方をした。
「待ち人来る、かな」
修は優しい微笑みを浮かべて言った。その声に反応して真央が後ろを振り返る。
桃色と茶色のパーカーを着たパンツルックの二人、綾花とあおいがこちらに向かって歩いてきた。修の姿を見つけたあおいは大きく手を振った。
「修君、早いね」
「真央ちゃんもいるのだ」
「みなさん、おはようございます」
小ぶりの麦藁帽子を被った綾花が軽く頭を下げた。すると真央が興奮した様子で迫る。
「帽子に三角おむすびのような突起が二つあるのだ! ひょっとしておネコ様信奉者なのだ?」
「あ、はい。猫は好きです」
綾花はパーカーのポケットから文庫サイズの猫写真集を取り出した。
「私の癒しグッズです。島には猫が多いので猫メモはいつも鞄の中に入れています」
言いながら本の中身を見せるようにして頁を捲っていく。陽だまりで目を細める白猫や大きな欠伸をするキジトラ柄の猫等、愛らしい姿が紹介されていた。
真央は緑色の瞳をまん丸にして綾花の手を握る。
「同志なのだ」
「そうですね。私は綾辻綾花と言います」
「真央ちゃんなのだ。綾花ちゃん、よろしくなのだ♪」
「よろしくね、真央ちゃん」
簡単な自己紹介を済ませた二人はにっこりと笑った。真央は常備しているデジタルカメラを出した。
「真央ちゃんのおネコ様写真集なのだ」
「あ、私が昔、近所で餌をあげてた猫に似てるかも」
「そうなのだ? もっと近づいて見るのだ。おネコ様は最高の癒し効果なのだ」
あおいが横から加わって仲の良い三人組が出来上がった。
「俺も猫が――」
修は言い掛けて口を閉じた。身を寄せ合う三人の中に加わるには相当な勇気が必要になる。あおいの空いた隣を見て、俺には無理だ、と少し赤くなった顔に掌を当てた。
そこに
早川 珪
が現れた。赤い長袖シャツに黒いスラックスを穿いて、やあ、と爽やかな笑みを浮かべた。
「……珪先生、おはようございます」
若々しい珪の姿に綾花は顔を赤らめてパーカーの裾を強く握る。
「早くにきたつもりが、そうでもなかったようだね」
「珪ちゃん先生、真央ちゃんと修ちゃんも一緒に行くのだ」
「ピクニックは多い方が楽しいからね」
数分後、更に人数は膨れ上がる。リヤカーを楽々と引っ張る竜也と穏やかな表情の蓮が加わったのだ。持ち込まれた農作物には誰もが驚いた。
「猫鳴館産の野菜はとても美味しいのだ。真央ちゃんの保証付きなのだ」
「お口に合うかは分かりませんが、無農薬有機栽培の新鮮な野菜です。是非、食べてみてください」
「森が土から作っている野菜だ。不味いはずがない」
竜也は胸を張って言った。
「私はキュウリを予約するよ」
気ままな風のように月詠がふらりと現れた。修を目にするとスケッチブックを小脇に挟んで側頭部の髪を束ねて掴んだ。
「……そのツインテールは反則だ」
「そのようだね」
過去の恥ずかしい一場面を思い出したのか。真っ赤な顔の修に月詠は軽く言葉を返した。
出発の時間が迫る。参加者は多く、声を掛け合っていくつもの集団が出来上がった。
その中、理紗子は落ち着かない様子で人々の中を歩き回っていた。明るいブラウンのセーターの丈は長く、黒いスキニーパンツを穿いていた。
「……知った人が誰もいない」
緑の瞳を潤ませていると、珪が優しい声で呼び止めた。
「よろしかったら、ご一緒しませんか」
「え、あの、よろしいのですか?」
「はい、ピクニックは賑やかな方が楽しいですよね」
親しみのある声に理紗子は少し表情を和らげて、よろしくお願いします、と小さな声で返した。
月詠は感心した様子で一部始終を見ていた。
「これが正しいナンパの方法なのだね」
「ち、違うと思います。珪先生は優しいだけで……」
綾花の声はか細くなる。じっと見ていた月詠は、なるほど、と相槌を打った。
やがて出発の時間を迎えた。集まっていた人々が一斉に動き出す。本格的なピクニックの始まりであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月26日
参加申し込みの期限
2014年11月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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