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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
映画村から逃走したもの
【ニシキとの戦い……だよね？】
「八神！ それ以上会話をしてはいけない！」
「……だが」
ニシキと修の会話に乱入者が現れた。
御剣 刀である。
なお、ここまで写真やら観光やら色々カードを切って交渉している修の交渉はあまりはかどっていない。
割り込むようにニシキと修の間に入り込み、木刀を構える。
そして、ゆったりと神社に来た老人が修に向かって言う。
「……言葉を重ねるのはよいが、重ねる気のない相手との会話ほどむなしいものはないんじゃねぇか？」
「あなたは……？」
修はその老人に向けて問う。
「なに、ただのじじいだぜ。そういえば、伊織 紘之助という氏名があったな」
「むっ……」
紘之助の雰囲気を見て刀が身構える。
こいつ、できる！ 的なバトル系特有のサムシングである。
「それに、会話中いつでも刺し殺せるのに、ちらちらやるその性根……気にくわねぇぜ」
「あら、あら。そんな殺気はお仕舞いになって……いつでも殺せる坊やを楽しむ時間をおくれなさいまし」
「な！」
ニシキのその言葉に修は完全に遊ばれていたのだと確信する。
（シノビあたりの方が丸め込めそうだったか……しまった）
修がそう思うか思わないかのうちに、紘之助が躍りかかる。
「問答無用！」
「……早いでありんすね……早い男は嫌われるでありんすよ？」
意味が違う。紘之助は懐から鉄串を一本取りだし、ピッとかすらせるように切りつけるが、バッと扇がそれを受け流す。
「八神、こっちだ！」
「くそっ！」
刀は戦闘能力が低い修をいったん圏外へと避難させる。
「後方支援は頼んだ！ 初めての相手とだから連携が不安なんだ……」
「分かった……貸しておくぞ」
「命を助けたんだから、等価交換だ！」
そう言って、刀はニシキに斬りかかる。
ろっこん『加速』によって威力とスピードが増した木刀がニシキに襲いかかる。
「ほぅ？」
紘之助は、すかさず距離を取ると、ニシキに向かって鉄串を投擲する。
「ふふふ……」
ニシキは不気味に笑うと、扇をバッと四枚ばらまく。
それらは開きひらひらとニシキの周囲を舞う。
一つは鉄串の威力を殺し、一つは刀の顔をかすめ、一つは刀ののど元へと滑り込もうとしている。そして、一つは次の鉄串を用意していた紘之助へと襲いかかる。
「御剣！ 大きく飛べ！ 顔は気にするな！」
「！？」
扇の目的に気づいた修の声で間一髪、刀は顔に擦り傷ですんだ。
ろっこん『加速』があったからこそ気づかなかった仕掛けを、修は見破ったのだ。
「ちぃ！」
一方、紘之助は扇をたたき落とすことで難を逃れた。
「面白い、この技があった頃にはあんたみたいな人もゴロゴロと居たのかね」
「いや、空想上の問題らしい」
刀の感心したようなつぶやきに、修が突っ込みを入れる。
「若いの！ 動け！」
「！？」
油断したところに滑るように扇がやってくる。
紘之助の声で、慌てて刀……そして修も回避行動を取る。
いつの間にか流れていったのか、修の方へと扇があった。
「もう少うし、可愛い声を聞かせてほしいでありんすなぁ」
そんなニシキのはんなりした声に、ぞくっと3人の背筋が凍る。
（こういう手合いの相手は何十年ぶりになるかね……さてどうしたもんか。向こうは若くて見るからに手練れ、こっちは枯れたジジイ。まともにやり合やぁ分が悪いだろう……まァ元よりまともにやり合う気はねぇから関係ねぇが）
「ふぅ」
「！？ しまった！」
刀が扇に気を取られ、紘之助が思考の波に囚われた瞬間に、修の方へと接近していたニシキが、修をぴしゃりと打ち据える。
「お喋りのお礼でありんすよ……一番おしまい に殺してあげる」
「うっ」
どさりと、修があっさり気絶させられる。
「ちぃ……！」
すかさず、紘之助は襟から分銅を引き出しつつ、さらにニシキが放った扇をすべて打ち落とす。
「せあっ！」
それと同時に、高速の攻撃がニシキの首を見舞う。
「うっ！」
ビシリと、その木刀がニシキから一本を取る。
ふらっとニシキが崩れ落ちる。
「終わった、か」
「アホぅが！」
ふっと油断した刀を紘之助が突き飛ばす。
「ぬんっ」
「しっ！」
同時に、ニシキの串を肩で受けつつ、紘之助は自分の鉄串をニシキに突き刺した。
ドロンッ！ とニシキはフィルムに戻っていく。
串が消えると、その場所からどくどくと血が流れてきた。
「……っ！ すまない！」
「若いの、そう深い傷じゃないぜ。すぐ止まる」
慌てて駆け寄る刀に、紘之助はやれやれと首をすくめた。
（危険の芽は摘めたか）
そんなことを思いつつ紘之助は刀に修を担ぐように指示するのであった。
とりあえずは、ニシキはこれで片付いたのである。
「八神！ それ以上会話をしてはいけない！」
「……だが」
ニシキと修の会話に乱入者が現れた。
御剣 刀である。
なお、ここまで写真やら観光やら色々カードを切って交渉している修の交渉はあまりはかどっていない。
割り込むようにニシキと修の間に入り込み、木刀を構える。
そして、ゆったりと神社に来た老人が修に向かって言う。
「……言葉を重ねるのはよいが、重ねる気のない相手との会話ほどむなしいものはないんじゃねぇか？」
「あなたは……？」
修はその老人に向けて問う。
「なに、ただのじじいだぜ。そういえば、伊織 紘之助という氏名があったな」
「むっ……」
紘之助の雰囲気を見て刀が身構える。
こいつ、できる！ 的なバトル系特有のサムシングである。
「それに、会話中いつでも刺し殺せるのに、ちらちらやるその性根……気にくわねぇぜ」
「あら、あら。そんな殺気はお仕舞いになって……いつでも殺せる坊やを楽しむ時間をおくれなさいまし」
「な！」
ニシキのその言葉に修は完全に遊ばれていたのだと確信する。
（シノビあたりの方が丸め込めそうだったか……しまった）
修がそう思うか思わないかのうちに、紘之助が躍りかかる。
「問答無用！」
「……早いでありんすね……早い男は嫌われるでありんすよ？」
意味が違う。紘之助は懐から鉄串を一本取りだし、ピッとかすらせるように切りつけるが、バッと扇がそれを受け流す。
「八神、こっちだ！」
「くそっ！」
刀は戦闘能力が低い修をいったん圏外へと避難させる。
「後方支援は頼んだ！ 初めての相手とだから連携が不安なんだ……」
「分かった……貸しておくぞ」
「命を助けたんだから、等価交換だ！」
そう言って、刀はニシキに斬りかかる。
ろっこん『加速』によって威力とスピードが増した木刀がニシキに襲いかかる。
「ほぅ？」
紘之助は、すかさず距離を取ると、ニシキに向かって鉄串を投擲する。
「ふふふ……」
ニシキは不気味に笑うと、扇をバッと四枚ばらまく。
それらは開きひらひらとニシキの周囲を舞う。
一つは鉄串の威力を殺し、一つは刀の顔をかすめ、一つは刀ののど元へと滑り込もうとしている。そして、一つは次の鉄串を用意していた紘之助へと襲いかかる。
「御剣！ 大きく飛べ！ 顔は気にするな！」
「！？」
扇の目的に気づいた修の声で間一髪、刀は顔に擦り傷ですんだ。
ろっこん『加速』があったからこそ気づかなかった仕掛けを、修は見破ったのだ。
「ちぃ！」
一方、紘之助は扇をたたき落とすことで難を逃れた。
「面白い、この技があった頃にはあんたみたいな人もゴロゴロと居たのかね」
「いや、空想上の問題らしい」
刀の感心したようなつぶやきに、修が突っ込みを入れる。
「若いの！ 動け！」
「！？」
油断したところに滑るように扇がやってくる。
紘之助の声で、慌てて刀……そして修も回避行動を取る。
いつの間にか流れていったのか、修の方へと扇があった。
「もう少うし、可愛い声を聞かせてほしいでありんすなぁ」
そんなニシキのはんなりした声に、ぞくっと3人の背筋が凍る。
（こういう手合いの相手は何十年ぶりになるかね……さてどうしたもんか。向こうは若くて見るからに手練れ、こっちは枯れたジジイ。まともにやり合やぁ分が悪いだろう……まァ元よりまともにやり合う気はねぇから関係ねぇが）
「ふぅ」
「！？ しまった！」
刀が扇に気を取られ、紘之助が思考の波に囚われた瞬間に、修の方へと接近していたニシキが、修をぴしゃりと打ち据える。
「お喋りのお礼でありんすよ……一番おしまい に殺してあげる」
「うっ」
どさりと、修があっさり気絶させられる。
「ちぃ……！」
すかさず、紘之助は襟から分銅を引き出しつつ、さらにニシキが放った扇をすべて打ち落とす。
「せあっ！」
それと同時に、高速の攻撃がニシキの首を見舞う。
「うっ！」
ビシリと、その木刀がニシキから一本を取る。
ふらっとニシキが崩れ落ちる。
「終わった、か」
「アホぅが！」
ふっと油断した刀を紘之助が突き飛ばす。
「ぬんっ」
「しっ！」
同時に、ニシキの串を肩で受けつつ、紘之助は自分の鉄串をニシキに突き刺した。
ドロンッ！ とニシキはフィルムに戻っていく。
串が消えると、その場所からどくどくと血が流れてきた。
「……っ！ すまない！」
「若いの、そう深い傷じゃないぜ。すぐ止まる」
慌てて駆け寄る刀に、紘之助はやれやれと首をすくめた。
（危険の芽は摘めたか）
そんなことを思いつつ紘之助は刀に修を担ぐように指示するのであった。
とりあえずは、ニシキはこれで片付いたのである。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年10月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年11月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年11月03日 11時00分
