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【トンネルをくぐろう】
市橋 誉
は、人目を避けて一人で来ていた。
「よし。知ってるやつは誰もいないな」
ロマンチックな夜の水族館に単身で訪れているなどと、格好悪くて誰かに知られてはたまらない。
水槽トンネルの手前であたりを見回す彼は、変装もばっちりだ。
帽子は目深にかぶり、伊達眼鏡もかけている。
「それにしても、きれいだな……」
うっとりとして、誉はほうっと息をついた。
まるで海の中にたたずんでいるかのようだ。水にやわらかな光が反射して、ゆらゆらと揺れている。
幻想的な光景に、胸がときめく。
「ああ、素敵だな。来てよかった」
足を止めて、気ままにただよう魚を眺めている誉の頭上を、一匹のエイが通過していった。
(ん……? なんだろう、この気持ち。たかぶる衝動。熱い想いを!)
エイのろっこんの影響を受けて誉は高揚し、無性に己の感動をピアノで表現してみたくなったのだった。
(だめだ、こうしちゃいられない)
誉は人目につきづらい柱の陰に座り込み、持参していたスケッチブックに鍵盤の絵を描きだした。
彼のろっこん『奏でるもの』により、この絵の鍵盤は、実際に音を奏でることができるようになるのだ。
「きっとみんな、BGMかなんかだと思うはずだ。……よし」
誉の指がかろやかに踊り、あたりには美しい音色がひびいた。
「みてみて、ひこにゃん。きれいだよ。楽しいねーっ」
トンネルに、
瑠璃条 ベガ
がやってきた。
一緒に歩く
八十八旗 信彦
も、にんまり笑顔だ。
「不思議だね、ベガちー。夜は、色々なモノが昼間とは全然違って見えるよね」
カップルが来たことに気づいた誉により、ピアノの曲調がよりロマンチックなものへと変化した。
「私ね、すっごーく楽しみにしてたの。感動しすぎて、ふわふわ浮いちゃってる気分だよ」
「わくわくしてるのは、俺も一緒さ。ムード満点で、何だかちょっと、特別な気分になっちゃうよね」
二人の背後を、エイがただよう。
「ひこにゃん、私、わくわくが止まらないよー!」
「奇遇だね、俺もだぜ、せにょりーた」
ベガが信彦から離れて、近くにいた男性客に抱きついた。
「みんなもサイコーの気分だよねっ」
突然誰かと気持ちを分かち合いたくなったベガは、通りすがりの人々をハグして回った。
信彦も、どうやらすっかり浮ついた気持ちになってしまったらしく、手当たり次第に、近くの女性客に甘い言葉を投げかけていく。
「おっと、そこの美しいマダム。月の女神のようにまばゆいあなたの、その美しさはまさに罪……!」
「ひ、ひこにゃん……?」
「なんと! そちらのレディも若竹のようなしなやかさ! 月光の下で泳ぐ魚も魅力的だけど、君の輝く若さにはかなわないね!」
周囲の女性に目移りしまくりの信彦に、ベガがむむっと顔をしかめた。
「麗しき君のその、月の女神のような美しさに心惹かれない男などいるはずが……」
「ちょっと! やめてよ、ひこにゃんってばー!」
むんずと腕を引っ張ると、信彦も気分を害した様子で、ベガにつめよった。
「えー、なにすんのー。ベガちーだってさぁ、他の男に抱きついてんじゃん」
「私のは、挨拶だもんっ。ひこにゃんのは違うでしょー!」
「いーや、違わないね。いいじゃんべつに。綺麗なレディに声をかけて、何が悪いっていうのさぁ」
「ひどっ……。せ、せっかく二人でデートに来てるのに。ひこにゃんのバカッ」
「バカでけっこうですー。おっと、向こうの和服美人も立ち姿が美しいね。じゃあね、ベガちー。俺、ちょっと行ってくるわ」
すげなくあしらわれて、ベガは顔色を青くした。
「ま、待ってよ、ひこにゃん……」
怒っていいのか悲しんでいいのかわからずに、ベガは信彦の後を追いかけた。
騒々しい二人が去った後、しばらくして再び曲調が変化した。
客層に合わせて誉が選んだのは、はずむような心の躍る音楽だ。ジャズテイストのピアノの音も楽しげに跳ねる。
「わあ、いいねいいね、ナイトアクアリウム~!」
はしゃいで集団を先導してきたのは、
千鳥 雅人
だ。
「夜だから寒くなると思って、パーカー着こんできたんだけど、中はあったかいねぇ」
この日着ているブラウンとアイボリーのボーダー柄は、雅人のお気に入りだ。
はりきる雅人は、栄養ドリンクも事前に飲んで、楽しむ準備は万端である。
それを聞いた
吉野 夕弥
はうなずいた。
「俺も楽しみにしすぎて、実は昨夜はちょっと寝不足。けど、楽しければ眠気なんてどこかに行くよね」
「あたしも来られてよかったなぁ」
少し大人びたワンピースの裾をを揺らしたのは、
夢宮 瑠奈
だ。
ベルトの代わりに、リボンを結んであるのがかわいらしい。
「ああ、よかったな。夜間に外出する機会はめったにないんだろう?」
御剣 刀
が問いかけると、瑠奈は答えた。
「パパに普段は禁止されてるから、初めてなの。チケット貰ったから、メールでお願いしてみたんだぁ」
「よく許可がもらえたね?」
逆巻 天野
が首をかしげる。
「お友達と一緒だったら行ってもいいって、パパが許してくれたの~」
「よかったですねー。でも、厳しいんだか甘いんだか、わからない親御さんですね?」
天野の後ろを歩いていた
屋敷野 梢
がそう言った。
「そうだよねぇ。だからかな、今日はうきうきしちゃう」
「俺も、夜だっていうだけで雰囲気が違って見えて、わくわくするな」
夕弥が目を細めてトンネルを見回した。
「ああ。時間帯のせいか、落ち着いていていいな」
同意を示す刀の隣で、雅人の頭頂部に生えている髪が、自身のろっこんの影響を受けて、テンション高くくるくる跳ねた。
「今日はめいっぱい楽しむよー!」
「うわぁ、綺麗ですねー……」
上空を泳ぐ魚を見上げて、璃人は思わず声をもらした。
「まるで私たちも水槽の中にいるみたいだね。お魚、たくさんいるよ……」
日菜も瞳を輝かせて、泳ぐ魚を目で追った。
「ね、日菜さん、あれ! あのお魚さん、可愛らしくないですかっ?」
「あははっ、表情面白いねーっ」
「大きいのもいますねー。あれは、エイでしょうか-?」
「そうかも。あんまり魚っぽくない形をしてるね」
目の前をよぎったエイを見送った二人の距離は徐々に縮んでいき、手の甲に触れたその手を、互いにそっと握りしめた。
「あっ……」
びっくりして手を放した二人だが、そのまましばらく息を詰めて見つめ合う。
「あの、ええと、ですね……」
鼓動が高鳴り、璃人はとまどう。
こんな気持ちは初めてだった。手のひらに残ったぬくもりが忘れられない。
「えっと、ごめんね」
同じように、ドキドキしながらもとまどっていた日菜が、とりあえずの謝罪を口にした。
璃人はゆるく首を振ると、もう一度日菜の手をとった。
「……謝られるよりも、こうしてくれたほうが、……嬉しいです」
目を丸くした日菜も、「うん」と、その手を握り返した。
日菜の頬が、ほんのりと赤く染まる。
(どうしちゃったんだろう。私ったら、なんか変!)
そわそわするのに、心がじわじわ温かいのだ。
どうしてなのかはわからなくとも、この手を放しがたいということだけは確かだ。
(おかしい、よね。ずっとこうして、つないでいてほしい、なんて……)
「次、見に行きましょうか……」
「そうだね。見るところは、まだまだたくさんあるよね、きっと」
いろんな魚が待っていればいいと思った。
(そうしたら、……ずっと握っていてくれるよね? 璃人、くん)
【裏側覗いてみませんか】
(うっわー。見事にグループやカップルばっかりじゃないの)
単身で訪れた
桃川 圭花
は、ふてくされた顔をして、指先で髪をぐるぐるいじった。
「一人でなんて来るところじゃないわ。せめて友達と……」
とは言うものの、誘えるような友人の心当たりもないのだが。
「どうしよ。どこかもっと、静かなところはないかしら」
一人で突っ立っているのもどうかと思い、あたりを見回す。
楽しそうに笑いさざめく人々が、目障りなのか、うらやましいのか。
「そうだ。せっかくだから、水族館の裏側、覗いちゃおうかな」
以前、テレビで見たことがある。スタッフ専用の通路からは、別の角度から水槽を見ることができたり、エサをやるためのスペースなんかもあったはずだ。
(そういうのも、楽しそうよね)
心を決めると、圭花は従業員用のドアを探して、通路の端へと身を潜めた。
(あら?)
途中、柱に隠れるようにして、スケッチブックに指を踊らせている人影に気がつく。
「ピアノ……? の、真似事かしら?」
垣間見えた表情は、恍惚としていて楽しげだ。
夜の水族館には、どうやら様々な人が訪れているようだった。
「あった、ここね。スタッフオンリーのドア」
バックヤードへの入り口を見つけ、扉に手をかけた圭花に、背後から声がかけられる。
「あの、そこ、……立ち入り禁止かも」
「やだ、驚かせないでよ」
そこにいたのは、
紅 双葉
。こちらも単身でのお出かけである。
「見られたなら仕方がないわね。一緒にいらっしゃい」
「えっ、どうして? スタッフさんじゃない……よね?」
「しーっ。うるさくしないの、見つかっちゃうでしょう。居合わせたあなたが悪いのよ」
強引に腕を引っ張り、双葉もろともドアをくぐった。
「どこに行くの?」
「黙って着いてくればわかるわよ。けっこう暗いわね、滑らないように気をつけ……わっ!」
言った先から、双葉に気を取られていた圭花は足を滑らせる。
「大丈夫?」
「へっ平気よ! 前見て歩きなさいってことでしょ、知ってたわよ、それくらい」
暗くてよかった。赤くなるところを見られたら、何やらいろいろと許せなくなりそうだ。
「あ、ここって水槽の裏側なんだね。へえ、こんなふうになってるんだぁ」
通路は狭くていかにも業務用といったおもむきだが、別の角度から見学できるのは面白い。
「そこ、エイもいるわよ。……あら、なにこれ、変な顔の魚!」
思わず、圭花はくすくす笑った。
その笑顔を見て、双葉もなんだか楽しくなってくる。
(少し怖い人かと思ったけれど、笑うとそうでもないみたい)
双葉は、姉がデートでナイトアクアリウムに行くのだと話すのを聞き、羨ましくなって一人でこっそりやってきたのだ。
姉に見つかりたくはないが、やはり一人で見て回るより、誰かと一緒のほうが心が浮き立つ。
(でも、スタッフさんに見つかって怒られる前に、出ないといけないでしょうけど、ね)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月13日
参加申し込みの期限
2013年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月20日 11時00分
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