this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ナイトアクアリウムに行こう
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
【まだまだペンギン!】
「わーおー、海の底っぽーい。走ってみたーい」
寝ている魚を気遣って、そっと歩くのは、陸上部の
青物 といき
だ。
真上を見上げたままトンネルを抜け、たどりついたのはペンギンコーナー。
「うっわあぁ、あれは……!」
眼前に広がる光景に、といきは震えた。
(疲れて眠ってる。かわいい! めちゃくちゃかわいいー!)
貼りつくようにペンギンに見とれているのは、他にも三人。
「みんな気持ち良さそうに寝とるなぁ」
西野町 かなえ
がつぶやけば、その隣では
神薙 焔
も、こくりとうなずく。
「かわいいわねー。でも寝ているなら、静かにしていないと起きちゃいそうね」
「そうやね、気をつけよ。静かにせんと、起こすのもかわいそうや」
「はうう、かわええですー。たまらんのですー」
締まりのない口元で熱い眼差しをそそいでいるのは、
上泉 睡蓮
。
とろけそうな目つきで、「ペンギン、ペンギン~。はう~」と、身もだえている。
グレーのチュニックワンピースに黒いロングのテーラードジャケットといったシックな装いも、でれでれした顔つきで台無しだ。
牛革のロングブーツも、アンティークな鍵のモチーフのシルバーネックレスも、ファッションだけは大人っぽいのに、顔面は今にもよだれが垂れそうである。
「あれ? なんや、通路にペンギンさんがおるで?」
はたと気がついたのは、かなえだった。
通路をペンギンがよたよたと歩いている。
「なんでや、迷って出てしもうたんやろか?」
見つめる先で、ペンギンはかき消すように消えて、また少し離れたところにふっと現れる。
「これってまさか、瞬間移動? 動物のもれいびもいてもおかしくはないけれど……」
「えーっと、これは迷子のはぐれペンギン?」
焔とといきも目を丸くする。
「ブースの中に戻してあげたほうがいいんじゃないかしら。よく見たら、寝ぼけているみたいよ」
「そんなら、向こうに飼育員さんがおったで。連れていこか」
「そうね、驚かせるとまた消えてしまうかもしれないから、なるべく静かに……」
と、そんな話し合いをよそに、「ほわあぁ……!」と、睡蓮が顔を輝かせた。
「ペ、ペンギンさあああああん!」
両手を突き出して、はぁはぁしながら歩み寄り、床に膝をついてペンギンを抱き上げた。
「かっ……! かっわぇぇですよぉぉぅ!」
やさしい手つきでなでくりまわし、くさいくさいと言いながら頬ずりまでしてしまう。
「ね、ねえ。あたしにも抱かせてくれない?」
「いいですよー!」
ペンギンが焔の腕の中に移動する。
「おおー。どっしりとしてるのね。翼は硬いけど、足が少しぷにぷにしてるわ」
めったにない経験に、ずっと抱いていたいけれど、ペンギンにとって人間の体温は熱すぎるのではないかと気にかかる。
「名残惜しいけど、飼育員さんのところに届けましょうか」
そこへといきがそっと回り込んで背後から抱き寄せ、ペンギンの耳があるあたりにふっと息を吹きかけた。
といきのろっこん、『青色吐息』が弱くかかる。
ペンギンは身じろぎをして焔の腕から抜け出すと、床に降り立ち、といきにぴったり寄り添った。
「おいでおいでー、いい子だね」
ろっこんの影響で、ペンギンにとってといきは、なつかしくも大切な人に見えているはずだ。
といきが歩くと、ペンギンもとことことついて歩く。
「なんか、なついてへん?」
かなえも羨ましくなって、しゃがんで隣をペンギン歩きでついていく。
「このまま従業員さんのところに連れていこっか」
「ほほう」
そんな様子を、ひたむきにスケッチする少女が一人。
旅鴉 月詠
は、通路を歩くペンギンを、迷いのないタッチでスケッチブックに描いていた。
まずはざっくりと、鉛筆素描で。そして次のページには、リアルな描写でスケッチしていく。
ペンギンが通路を歩いていることに動じもせず、ひたすらペンを動かしている。
「水族館はいいな。描きたいものがたくさんある」
そんな月詠に気づいて、焔が「あら、何をしてるの?」と、声をかけたけれど、月詠の返事はそっけなかった。
「お気になさらず」
「そう? あら、とても上手ね。すごいわ」
「……ありがとう」
「おい、見ろよペンギン! いやー、ペンギンいいなぁ!」
そこへやってきたのは、
橘 敦志
と
紅 一葉
の二人連れだ。
「おおー、かわいいな、この丸っこい体! たくさんいるぞ!」
「本当ね、かわいい。あどけないわね」
ペンギンのブースに着いたとたんにテンションをあげた敦志が、といきの脇に立つペンギンを見とがめた。
「お。どうした、迷子か?」
「はぐれペンギンなの」
「すごいんやで、この子。瞬間移動もできるんや」
「かーわいいんですよー!」
口々に説明を受け、敦志は納得の面持ちだ。
「……なんだおまえ、俺のお仲間か?」
似たようなタイプのろっこんを持つ彼は、嬉しそうにペンギンを撫でる。
「ははっ、かわいいな。うん、でも戻らないと誘拐されちまうぜ?」
「そうなのよね、戻してあげないと」
焔が言うと、敦志は胸をたたいて請け負った。
「よし、ここは任せとけって」
敦志がペンギンを抱えて、指を鳴らした。
彼のろっこん、『ステルラ・トランスウォランス』が発動し、次の瞬間、敦志とペンギンはブースの中へと移動していた。
「おおー」
皆のまばらな拍手がおこる。
ペンギンを下に置いてからもう一度指を鳴らし、敦志は元の通路に戻ってきた。
「おつかれさま」
あたたかく、一葉が出迎える。
「あ、悪いな、ちょっとペンギン放っとけなくて」
敦志が照れ笑いを漏らすと、一葉は小声で告げた。
「いいのよ。だってペンギンを見てはしゃぐ先輩、とてもかわいかったんだもの」
「ん、何か言ったか」
「いいえ。……よかったわね、ペンギンが無事に戻れて」
「ああ。怪現象が起こるって噂を耳にしていたからな、気になってたんだ。けど、よかったよ。害のありそうな現象でもなかったな」
「そうね、あら、見て先輩。泳いでいるペンギンもかわいいわよ」
「おお、かわいいな。かわいいぞ!」
「ふふ。ふふふふふ……」
仲むつまじい様子を見せつけられて、睡蓮は遠い目をした。
「そうですよね、気づいてましたよ、さっきから。カップルばっかりだって」
一人で来ちゃって、浮いているんじゃないかと気にかかっていたほどだ。
(けど、お仲間は他にもこんなにいたようです!)
睡蓮は、ペンギンとたわむれて若干生臭くなった女子生徒一同に声をかけた。
「ペンギンかわいかったですねー。よかったら、この後一緒に回りませんか?」
そうして、ペンギンを眺めてきゃいきゃいしているカップル一組を残し、四人はその場を立ち去った。
「あら、そういえば、……もういないのね」
焔が声をかけようとして探したところ、既に月詠の姿はなかった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ナイトアクアリウムに行こう
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月13日
参加申し込みの期限
2013年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!