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ナイトアクアリウムに行こう
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【形に残る今日の思い出】
「ねえ、私、売店見たいな」
「そうだね、ボクもせっかくだから」
新井 すばる
と
瑚野上 栞凪
は、広々とした売店をうろうろし、クラゲのストラップを見つけて、「これだ!」と声を発した。
「いいね、クラゲか。一緒の買う? おそろいだね」
「うん。今日の記念に、同じのにしようよ」
「見て、かんなちゃん。このクラゲ、透明のふにゅふにゅで、おいしそうじゃない?」
「ふふー。そうだね、おいしそう……」
じわじわと栞凪の口元がゆるむ。
「でも、食べちゃだめだよ? あっちにクッキーがある。試食してみる?」
「うん。私、おまんじゅうかなにかも買っていきたいな」
「ちくわは?」
「ちくわは置いてないよ!」
「……それは解せぬ」
わざとらしく、すばるが眉をしかめてみせる。
「あ、プリクラ発見! ねね、すばる君いっしょに撮ろー!」
出口付近を指さし、栞凪がすばるの腕を引く。
しかも館内限定のデザインがあるというではないか。見逃す手はない。
「プリクラねえ、ボク、撮ったことないや」
「私、教えるから大丈夫! ね、いいでしょ?」
「うん、もちろん。……へえ、謎の箱だと思ってたけど、中はけっこう明るいんだね」
「そうだよー。デザインどうしよっか。んー、やっぱりこれかな!」
栞凪が選んだのは水色を基調とした、クラゲの縁取りのものだった。
「撮るよ-!」
満面の笑みの栞凪を見て、すばるも自然と笑顔になった。
「へえ、二人で撮っても、値段は同じなんだ」
「そうなのー。あっ、出来たみたい。見て見て」
栞凪が手慣れた様子でプリクラを半分に切って、すばるに手渡す。
「へえ、よく撮れてる。一枚携帯に貼っとくよ」
すばるはにこやかに、栞凪を見つめた。
「今日は一緒に来られてよかったよ」
「私もすごく楽しかった。すばる君のおかげだね」
「また、こんなふうにどこかに行けるといいな。もちろん、かんなちゃんと一緒にさ」
さわやかに、すばるはぱちりと片目を閉じた。
「あ、待って、先輩」
出口付近の売店前で、
橘 敦志
を
紅 一葉
は呼び止めた。
「どうした、一葉」
「あのね、私……」
子どもっぽいと思われるかもしれないが、一葉は敦志とおそろいの、ペンギンのキーホルダーが欲しかった。
足を止めた一葉に、敦志がポケットから小袋を取り出して渡す。
「そうだ、帰る前に、これ」
包みを開けた一葉は、息をのんで驚いた。
欲しいと思っていた銀色のペンギンが、手の上に乗っている。
「せっかく来たし、記念にと思って。さっき買っておいたんだ」
「先輩も、……同じのある?」
「ああこれ、ペアだったから、ひとつずつな」
はにかむような笑顔を浮かべる敦志に、一葉は胸が苦しくなった。
風紀委員の仕事ばかりで、あまり構ってやれなかったから――。そんなふうに誘ってくれただけでも嬉しいのに、最後まで優しく接してくれて、プレゼントまでもらってしまっては、気持ちは高まる一方だ。
(ずるいわ、先輩。こんなの、好きになるなっていうほうが無理よ)
「さあ、もう遅いし帰るぞ、一葉。家の近くまで送るから、夜はきちんと寝て、規則正しい生活を心がけるようにな」
「もうっ、先輩ったら」
彼らしい物言いに、心がぽかぽか温かくなる。
ペンギンのキーホルダーを大切に胸に抱き寄せ、一葉は敦志と二人、外に出た。
【仲間へのおくりもの】
千鳥 雅人
の髪の毛が、眠そうに揺れていた。
どうやら、あらかじめ飲んでいた栄養ドリンクの効果も薄れてきたようだ。
「楽しかったねぇ~」
表情も若干とろとろしているが、本人は至って幸福そうである。
「眠気覚ましに、飴食べるかい」
吉野 夕弥
に飴をもらって、口に放り込む。
「はー、甘くてほっとする。すごくいい夢が見られそうだよー」
「お待たせ~」
売店から、
夢宮 瑠奈
が戻ってきた。手提げ袋を六つ下げている。
「はい、これみんなに。今日は一緒にいてくれてありがとう」
「これは?」
「ムーンストーンのブレスレット。これはね、満月の光にかざして、こんなふうに願いを込めるの」
瑠奈は、ブレスレットを宙にかざして、瞳を閉じて、石にキスした。
彼女が石に願うことは、既に決まっている。
(素敵な出会い、幸せな時間が、みんなに訪れますように――)
「ね。満月の夜にはやってみて」
「いいのか、こんな、貰ってしまって」
気がねする
御剣 刀
に、瑠奈はうなずく。
「今日はみんなのおかげで、とても楽しかったから」
「綺麗ですねー、ありがとうございますー」
「ありがとう、夢宮」
屋敷野 梢
と
逆巻 天野
、他の皆も口々に礼を述べる。
「屋敷野と逆巻も、今日はありがとう。とてもわかりやすくてよかった」
刀は二人にも感謝の気持ちを伝えた。
「僕も、みんなと過ごせてよかったよ」
「私もですよ、また一緒に遊べたら嬉しいですねー!」
外に向かって歩き出す、六人の顔はどれも穏やかで満足げに見えた。
【ばったり!】
「そろそろいいだろう。いい……よな?」
客足がはけるのを待って、そそくさと売店に足を踏み入れたのは、この日一人で水族館を満喫した
市橋 誉
だった。
(はー、やっとぬいぐるみが買える。さっきまで、見覚えのあるような女子生徒がたくさんいたからな)
女子の買い物は長いというが、待ってよかった。
誉の目の前には、大小さまざまの愛らしいぬいぐるみが山となっている。
(どれにしようかな、ペンギンもイルカもいいけど、エイも捨てがたいし……)
鼻歌まじりにぬいぐるみを見て回る誉の顔はゆるんでいた。
「あ、ペンギン……」
そんな声がして、誉の視界を腕が横切る。
(ん?)
「あ……」
互いに口を半開きにして、見つめ合う。
愛らしいペンギンのぬいぐるみを手にとったのは、
七草 八兵衛
だ。
わずかに視線を逸らして、八兵衛は言った。
「……いや、これは実家用でね。妹がこういうの好きだったんだ、けど……、まぁ」
そうして小声でつけたした。
「俺も、かわいいのは好きだけど、さ」
誉の肩から力が抜けた。
(――仲間だ)
「ありがとう。勇気をもらった」
力強くうなずいて、誉はぬいぐるみを一つ、抱えてレジへと歩いていった。
【ナイトアクアリウムの風景】
旅鴉 月詠
は、絵を描いていた。
今宵のナイトアクアリウムで見たものを描いた、優しいタッチのイラストだった。
売店の脇に設置されたベンチに腰かけて、時折コーヒーを飲みながら、月詠は無心に水彩色鉛筆を走らせてイラストを仕上げていく。
大空のように広がる青い海を、エイが飛ぶ。
きらめく星空のプラネタリウムにかぶせて、熱帯魚が泳いでいる。
静かな館内の通路を、さまよい歩くペンギンもいる。
ボールとたわむれるアシカもいれば、堂々と足を伸ばすタカアシガニもいる。
「――できた」
口元をかすかにほころばせ、月詠は色鉛筆をしまった。
「完成しましたか。見せていただいてもよろしいでしょうか」
いつしか月詠を見守る位置に立っていた、スタッフの中年女性が声をかけてきた。
「はい。どうぞ」
月詠が絵を反転させて女性に見せると、彼女はほうっと息をついた。
「当館はお気に召しましたか。まことにありがとうございます」
「雰囲気がよくて、描きたいものがたくさんありました」
うなずく月詠に、女性はこのような提案をした。
「当館のホームページに、お客様から寄せられたおたよりやイラストを掲載するコーナーがございます。よろしければ、こちらのイラストも掲載させてはいただけませんか」
女性が言うには、『皆様の思い出のコーナー』というものがあるのだそうだ。
「いかがでしょう」
「わかりました。構いません」
月詠は女性にイラストを手渡して、――しばしの間、各ブースの裏話などを聞いて過ごした。
「またのお越しをお待ちしております」
やがて、女性に見送られて外に出た月詠の頭上に、今日も澄んだ夜空が広がっていた――。
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あとがき
担当マスター:
瀬野 とうこ
ファンレターはマスターページから!
いろいろな方が、様々な時間を過ごしました。
一人でうろうろした方も、お友達と一緒の方も、初々しいデートの方も、幸せな気持ちで帰路についていただけたなら、嬉しく思います。
今回はご参加ありがとうございました。
またいつか、別の形でお出かけできたらいいですね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月13日
参加申し込みの期限
2013年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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