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【ふわふわ丸くて透明なもの。そして友情】
「あー、……なんかいるな」
アシカとのビーチバレーもどきを楽しむ士を目撃してしまったのは、一人で地味に夜の水族館を楽しんでいた
七草 八兵衛
。
アシカの寝姿が見られるかもしれないと考えてやってきたのに、なぜ水着姿の男子高校生を見るはめになるのか。
「よーし、一号、うまいぞ、パスだ! はっはー、かわいいな!」
アシカ用の大きなボールが、水の上を行ったり来たり。
叱られるのは時間の問題だろうが、士もアシカもやけに楽しそうだ。
「うちの学校の生徒って、ほんと自由だよな」
もう少し近くで見ようと柵に寄った八兵衛に、アシカが水をかけてきた。
八兵衛は余裕の表情で手をかざす。
だてに日々、水をがぶ飲みしているわけではないのだ。
彼のろっこん、『リキッドバルーン』により、手に触れた水は球状になってただよった。
この水球は近くの人物に引き寄せられる性質を持っているため、士をめがけて飛んでいき、彼の頭にくっついた。
「ん、何だ? おお、もしかして一緒に遊ぶか? 来るなら服は脱いだほうがいいぞ」
「いや、……やめとく」
そういう間にも、アシカは水をかけてきて、八兵衛はひょいひょいと手をかざして跳ね返した。
「水のボールが加わったな! それ!」
アシカと一緒に、水球を割って士が笑う。
(俺、アシカとだったら遊んでもいいと思っていたけど……)
これではまるで、士と遊んでいるかのようだ。
それでも意外とつきあいのいい八兵衛は、アシカとのコンビネーションを築き上げて、次々と水のボールを飛ばしてやった。
やがて、跳ね返した水球のひとつが後方へただよっていき、八兵衛は振り向いた。
「あれ?」
そこには小柄な女子生徒が、スケッチブックを開いて絵を描いている。
「む?」
旅鴉 月詠
は、さっと不要なページを開くと、飛んで来た水を彼女のろっこんの力で封じ込めた。
紙の中に、水のボールの絵が浮かぶ。『絵空事』というろっこんによるものだ。
「あ、ごめんごめーん。濡れなかったかな」
とりあえず、といった調子で八兵衛は謝った。
「平気だ。画材も濡れてはいない。……しかし油断がならないな」
すぐに彼女は封じた水の絵を破棄して、水槽に向けて解放した。
ささっとスケッチを終えて立ち去る彼女が描いていたのは、水の玉に囲まれるアシカと、謎の高校生の背中であった。
ちょうど月詠とはすれ違いになる形で、圭花と双葉が戻ってきた。
「いい加減にしなさいよ、スタッフの見回りの時間よ!」
「怒られたくなかったら、はやく出ておいでよ。出入り禁止になっちゃうよー」
「ちょっと、聞いてるの? のんびりしないで、はやくって言ってるじゃないの!」
士は名残惜しそうにアシカに頬ずりをして、しぶしぶ出てきた。
「見回りの時間か。よくわかったな」
「うん、あのね、バックヤードに見回りのスケジュールが書いてあったの」
「ほほう」
「やぁだ、七草君まで一緒なの?」
圭花が、同じクラスの八兵衛に気づき、あきれた眼差しを向ける。
「ああ、ほら、これ使いなさいよ」
びたびたの水着姿で服を取りに行く士に、圭花はタオルを差し出した。
「ありがとう。このタオルは?」
「タオルが何よ、どうでもいいでしょ。それより嫌なのよね、同じ学校の人がこんなバカなことで捕まるの。だからほら、急ぎなさいってば」
士に渡したタオルには、水族館のロゴが大きくのっている。
実は急いでこの先にある売店で買い求めてきた物なのだが、圭花は荒い口調で士を急かした。
「私、これ、戻してくるね」
士が持ち出したボールを抱えようとする双葉を見て、圭花は八兵衛を小突いた。
「ぼーっとしてないで手伝いなさいよ。どう見たって一人じゃ無理でしょうが」
「あー、そっか。うん、わかった」
片づける二人に、士が声をかけた。
「助かる。ありがとな」
「いいからはやく服を着なさいったら。見苦しいのよ!」
圭花に小言を言われながら士が着替えを終える頃には、双葉と八兵衛もボールを片づけ、戻ってきた。
「どうにかとりつくろえたみたい、かなぁ」
双葉がほっと胸をなでおろす。
一方で、さして反省した様子もない士は、やけにすがすがしい顔をして、圭花に告げた。
「世話になった。やはり、持つべきものは友達だな!」
「とっ、と、友達……!?」
圭花の視線が落ち尽きなくさまよう。
(なっ、なによ。友達なんかじゃ……。ちょっとあつかましいんじゃないの)
ゆるむ口元をごまかすように、つんとそっぽを向いて、圭花は歩き出した。
「もう行くわ。こんなに地面濡らして、滑ったら嫌だもの――……ひゃっ」
きびすを返した彼女がつるりと滑って、バランスを崩したところを双葉が支えた。
「わっ、危ないね、大丈夫?」
「……もうっ。大丈夫に決まってるでしょ、このくらい。行くわよ」
ちょうどそこに巡回のスタッフがやってきて、四人はこそこそとその場をあとにした。
【びったんびったんのお約束】
「お、アシカだな。なあ、アシカって、オットセイにちょっと似てないか」
しばらくして、
彩華 紫乃愛
と
風雲児 轟
の二人連れがやってきた。
「ええ、そうね。……あら、見て、地面が水びたし」
「滑りそうだな。気をつけろよ、彩華」
まるで遊び疲れたように横たわるアシカが多いなか、まだまだ元気で水に飛び込むアシカもいる。
「おっと」
轟はアシカのかけてきた水を避けて、ジャンプした。
「なんだ、元気のいい奴だな」
「近寄ると濡れちゃいそうね、……って、きゃあ!」
気をつけようと言いながらも油断をしていた紫乃愛の体に、盛大に水がふりそそぐ。
「わっ、おい、大丈夫か彩華……って、うっわ!?」
「大丈夫よ。けど、冷たいわ」
「いや、大丈夫じゃない! 大丈夫じゃないぞ、ええと、そうだ」
慌てて轟はジャケットを脱ぎ、紫乃愛の肩にかける。
しかし視線がわざとらしく逸れていて、紫乃愛はようやく自分の衣服が濡れて下着が透けていることに気がついた。
「あ……、やだ、ごめんなさい」
「ごごごごごごめんとかじゃないだろ。ええと、タオル、タオル……」
「ハンドタオル、持ってるから」
「そうか!」
紫乃愛は自分のタオルで体を拭くが、濡れた衣服がそれだけで乾くはずもない。
「だめみたい」
「俺、寮まで送るよ。さすがにそのままで帰すわけにもいかないしな」
「いいの? ありがとう、風雲児君」
「ボディガードは任せておけって。それはそうと、寒くはないか?」
おろおろしつつも、ぎこちなく胸元からは目を背ける轟の様子に、紫乃愛は笑みをこぼした。
「寒くなんてないわ。むしろ心は温かいくらいよ。風雲児君こそ、上着を脱いで寒くはない?」
「俺は平気だ。もちろん」
「よかった。あのね……」
紫乃愛に手招きされて、轟は顔を近づけた。
「送ってくれて、ありがとう。これ、お礼の先払い。受け取ってくれるかしら」
やわらかな唇が、そっと轟の頬に触れた。
「さっ……、わ、え、彩華!?」
飛び上がる轟に、紫乃愛は寄り添い、手を差し出した。
「帰りましょう」
「お、おう」
ぎこちなく、手をつないで二人は歩いた。
「……帰ったらちゃんと温まってから寝るんだぞ」
「ええ、そうする。それまでは、風雲児君が温めていてね」
立ち去る二人の後ろ姿に、アシカが水をかけようとしたが、届かず床に跳ね返った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月13日
参加申し込みの期限
2013年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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