this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ナイトアクアリウムに行こう
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
【突きの一手】
「タカアシガニは種としてはずいぶんと古くて、海の深いところに生息しているんだ」
「食べても特別おいしくはないらしいんですけどね、見た目は迫力ありますよねー」
沢を模した一画で、
逆巻 天野
と
屋敷野 梢
が高校の友人に語っているときだった。
友人一同の方を向いて、カニには背を向けていた梢の頭部に、タカアシガニの一撃がヒットした。
「いったー! やりましたねー!」
タカアシガニは足が長い。特に、前方のM字に伸びる二本の足は、先端のツメも太くて尖っている。
その足がさらにぐんと伸びて、つついてきたのだ。
「怪我はないか!?」
さっと絆創膏が二つ差し出された。
見ると、
吉野 夕弥
と
御剣 刀
が、そろって梢に持参の絆創膏を渡そうとしている。
「用意がいいねぇ、二人とも」
千鳥 雅人
と
夢宮 瑠奈
が、率先して世話をやいてくれる二人に目を丸くする。
「怪我はないです、びっくりしただけでー」
頭をさする梢に、天野が軽口をたたいた。
「三つ編みを、エサと間違えたんじゃないの」
「ひどー!」
へにゃへにゃと笑う雅人の頭部で、毛が揺れた。
タカアシガニの足がここぞとばかりにぐぐーっと伸びて、その毛をめざして振り下ろす。
「あいたー!」
落ち着きのないその髪では狙われるのも仕方がないと、皆が笑う。
「ひどいよー、俺にも絆創膏ちょうだいよー!」
わきあいあいとした雰囲気を、一歩離れたところから眺めて、梢は天野の袖を引いた。
「逆巻君、向こうにヤドカリがいますよー」
「うん? どれどれ」
タカアシガニに夢中になる皆から少し離れて、二人はじっとヤドカリを見つめた。
「立派なハサミだなあ」
「大きくなったヤドカリの前にいろんな貝殻を並べて、どれに引っ越すかみんなで考察したりとか。そういうのって、部活でやったら面白いでしょうか」
「ああ、住み心地とか、やっぱり違うんだろうね」
「ヤドカリにとっては、引っ込みやすさも大事ですしねー」
天野が生き物を見つめる眼差しは穏やかだ。
「あのー、今日は声をかけてくれて嬉しかったです。最初ちょっと緊張しちゃいましたけど、みんないい人ですね」
「海洋生物についても、興味を持ってもらえたようで、よかったね」
「そうですねー。やー、ほんと、一緒に来られてよかったですよー」
「屋敷野も楽しんでる?」
「もちろんですよ!」
頑張っておしゃれしてきたことに気づいてもらえなくても、そんなのちっとも構わなかった。
一緒に来ようと、以前交わしたささやかな約束を、覚えていてくれたことが嬉しかった。
「こういうところは、お友達と一緒に来るのが一番ですね!」
こんな風に、他愛のない話がこれからもたくさんできるといいなと思って、梢は心からの笑顔を向けた。
【点と点が触れあう異種族間交流】
タカアシガニのスケッチを終えた
旅鴉 月詠
は、スケッチブックを小脇に抱えると、距離をはかりながらじりじりと人差し指を伸ばしていった。
「あと少し、もう少しだ。よし」
真剣な空気にのまれたのか、タカアシガニも伸ばした足を攻撃に転じたりはせず、ここに『異星人との交流的接触』が達成されたのであった――。
「ふむ。なかなかに気立てのよい子だ」
満足げに月詠が手をおろす。
「あ、さっきの人だ」
にわかに通路が騒がしくなり、見ると
七草 八兵衛
を初めとして、
紅 双葉
、
桃川 圭花
、
邪衣 士
の四名がこちらへやってくるところだった。
「ほほぅ、そのカニは芸もするのか」
月詠を真似て、士もタカアシガニに向けて指先を伸ばしてみるが、カニにぺしっとはたき落とされてしまう。
「へえ、選り好みするのか、贅沢だなぁ。足が伸びるのは面白いけど」
八兵衛が、少し距離をとったところで、カニを見つめる。
「カニの絵も描いたの?」
双葉が訊ねると、月詠はスケッチブックを開いて皆に見せてくれた。
「ちょっとー、これって……」
圭花が顔をしかめて指さしたのは、躍動するエネルギーに満ちた、水着姿の士の背中だ。
「あるがままを描いた」
月詠は落ち着き払って、うなずいた。
【心のこもった記念品】
「じゃあ、先に行くね。今日は一緒に過ごせて楽しかったよ、ありがとう!」
圭花と別れて、双葉は急ぎ足でお土産をとりあつかっている売店に駆け込んだ。
つい時間を忘れがちになってしまったが、姉と、はちあわせはしたくない。
「えーっと、そうだ、このペアのキーホルダーを買って帰りましょー!」
きゅっと、好きな人へのお土産を握りしめる。
そんな双葉の後ろでは、
シダ 美穂戸
がマリモのぬいぐるみをなでまわしていた。
「マリモ発見! イェトゥーン、ふかふかもこもこー」
シダはこの日一緒に来られなかった友人へ、お土産を買おうとしていた。
「シダ、これにしよう。マリモもこもこ、みどりのふっかふかー」
ご機嫌なシダの表情も、ほこほこのふかふかだ。
「見て、璃人くん。いろんな文房具があるよ。この消しゴムなんて、お魚の形してる」
二人の時間を過ごした
葛城 璃人
と
高尾 日菜
も、館内を一通り見て回ったあとには、売店で様々なグッズを眺めて談笑していた。
「目がまんまるくってかわいいですねー。あっ、このカニの足のペン、トゲトゲですよ」
「ほんとだ、……痛いね」
「しかも光りますよー」
スイッチを押して喜ぶ二人の手は、今もしっかりとつないだままだ。
少し離れたところで、
西野町 かなえ
も、ぬいぐるみと財布の中身を見比べていた。
「うーん、おっきいの……は、お小遣いじゃ足りんなぁ。でも、ちっこいのもかわええで!」
「かわえーですよねー!」
隣で
上泉 睡蓮
もぬいぐるみをつついている。
神薙 焔
は、お土産のお菓子を片手に、ペンギンのストラップを見比べていた。
「うーん、こっちを買おうかしら」
「いいんじゃなーい? ペンギンかわいいもん!」
青物 といき
が背中を押した。
水族館を堪能した四人は、買い物をして外に向かった。
かなえが、他の三人と別れて父親に電話をかける。
「おとん、終わったでー。迎えにきてやー」
水族館に来る途中は親の過保護に腹を立てていたはずが、そんなことなどすっかり忘れて、かなえはご機嫌だ。
「おとんが来たら、今日あったこといろいろ話しながら帰るんやー」
軽い足取りのかなえのワンピースと、豆腐の入ったポーチがふわふわ揺れた。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ナイトアクアリウムに行こう
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月13日
参加申し込みの期限
2013年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!