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ひまわり畑の忘れ物
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◆
夜が来る。
日は沈み、暗く染まった空に代わりに昇るのは月。
冴えわたる光が、ひまわり畑一帯を照らしていた。
◆
朝野 未沙
は一人、夜のひまわり畑の近くを散歩していた。
月の下のひまわり畑、というのもなかなか乙なもの。
夜明けを待っているのか、概ね東を向いているひまわり達を眺めていると――
「!」
背の高いひまわり達に半ば埋もれるような格好で、駆けていく影を一つ見かけた。
ちらっとしか見えなかったが、背格好からすると小学生くらいだろうか。それも多分、女の子。
そんな小さな女の子が、こんな時間にいったい何をしているのか。
気になった未沙は、自身もひまわり畑に足を踏み入れた。
決して、ストーキングを開始したわけではない。
その割には、やや呼吸が荒く興奮気味だったけれど。
◆
夜だというのに『向日葵』と道路を挟んで向かい側、ひまわり畑には人影がちらほらと。
皆何らかの形で、お化けの噂を聞きつけた面々である。
なかでも目立っているのは、正しく気炎万丈そのものといった様子の秋だ。
その傍らで、きょろきょろと周囲を見回す槇。
特徴的な、小柄な後ろ姿を見かけるや――
「天佑君だ、やっほー!」
後ろから、そのままぎゅーっと抱きついた。
「や、矢萩先輩!?」
突然のことに、目に見えて動揺し驚く
神助 天佑
。
身長差もあってアレでソレな感じになっているのが、思春期真っ盛りでちょっとムッツリなお年頃には色んな意味で毒である。
やっぱり、少し無防備なんじゃあないかと思わずにはいられない。
それ故振り払うこともできずに居れば、咲が助け舟――と言っていいのかどうか――を出した。
「槇、遊びに来たわけじゃないんだから」
槇を天佑からひっぺがし、彼を始め他の面々に一礼。
「咲達が前衛として注意を引きつけるので、その間に多方面から攻撃をお願いします」
「えっと、それじゃあ前衛に立つのでよろしくお願いします」
つられてぺこりとする槇に、
「こちらこそよろしくお願いします、先輩方」
天佑も、至極真面目に深々頭を下げた。
「やあ小山内さん、君も来たんだね」
集った人々の中に見知った顔を見つけ、月が声をかける。
『つきちゃん』
小山内 海
が振り向けば、その隣に居た
御剣 刀
も月に気付く。
「ああ覗き魔、君も来たのか」
どこかじとっとした瞳でそう言われれば、刀はしばしきょとんとした後。
「――覗き魔って俺のことか!?」
察して、いたく傷ついた様子だった。
そんな刀をちらっと見やってから、海は月に問いかける。
『つきちゃんも おばけのうわさきいたの?』
「……ああ。そんなもので、あの店が困るのは嫌だから」
その答えに、こくこくと頷く海。
『けっこうおいしいし、せっかくだからたすけてあげたいよね』
ただ、少し気がかりそうな表情を浮かべる。
『でも、なんできゅうにあらわれるようになったんだろうね』
「……確かに」
目下のところ、その手がかりはほとんどない。落し物が唯一、といったところか。
あるいは、お化けと話が通じれば――それもわかるのだろうか。
そんなやりとりの中。
獅子島 市子
は、おもむろに手持ちのランプに着火した。
「んじゃちょっと、忘れ物探してくる」
言うなり、一人でふらりとひまわり畑に足を踏み入れる。
月の光だけでは照らしきれない足元を、ランプで照らしながら。
「市子ちゃーん、真央ちゃんも一緒に探すのだ~」
後ろをついていく真央は、懐中電灯つきのヘルメットにデジカメ、金属バットを背中との間に挟んでリュックを背負った完全武装姿。
右手には、しっかりとデジカメを握っている。取材のための抜かりはない。
「……何があるかわかんねーから、気をつけろよ」
「勿論なのだ。じゃあ真央ちゃん、ちょっと向こう見てくるの――だっ!?」
言ったそばからいきなりすっ転びかけ、滑り出た金属バットで後頭部を軽く打って悶絶。
本当に大丈夫か――なんてことを、思った時だった。
肌に触れる空気が、不意に温度を下げた気がしたのは。
真央に目配せすれば、彼女は頷いてひまわり畑をかき分けていく。探すのは、一旦あの偽イトコに任せよう。
目をすがめる市子。
初めは朧げに、そして次第にはっきりとした輪郭を伴って。
ひまわり達に半ば埋もれるようにして、一人の少女がそこに居た。
薄汚れた白いワンピースに、やや大きめの麦わら帽子。長い黒髪は、足元につきそうな程。
口元にはうっすらと笑みが浮かんでいるが、帽子のつばに隠れて目元は伺い知れない。
ゆっくりと、市子は少女へ歩み寄る。
「……どーしたの? こんなトコで。コドモは帰る時間だぜ」
口調こそ常の無愛想なものと変わらないが、声音はいくらか柔らかい。
屈んで、少女と同じ高さへ目線を合わせる。もっとも、少女の目線が本当にそこにあるのかはわからない。
何も答えようとしない少女に、再び問いかける。
「名前は? ナニカ探してんの? なら、手伝うし」
やはり答えない少女に、言葉を続ける。
「ソレとも……遊び足りないとか? オネーサンと遊ぶ?」
そこで初めて、少女が反応を見せた。口の端が、奇妙なまでに吊り上がる。
それが、この少女の望みということなのだろうか。
「……いーよ。そしたら帰ろ」
立ち上がって軽く膝を払うと、少女に目を向ける。
「ダイジョブ、ちゃんと――『送る』からさ」
柔らかく落ち着いた、迷子の子供を安心させるような声音で告げた。
少女の小さな身体が、ふわりと浮き上がる。まるで、空中を泳ぐように。
ワンピースの裾が、長い髪が、風もないのに翻る。
「うん、おねーちゃん――」
歳相応の、甲走った声。ひどく楽しげに、少女は言う。
鼓膜に直接突き刺すような、無邪気で鋭い声色で。
「――あ そ ぼ ?」
直後、少女の背後から幾つもの植物の蔓のようなものが這いずりでた。
市子に、真央に、そして集っていた面々に――蔓は、伸びていく。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月06日
参加申し込みの期限
2014年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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