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ひまわり畑の忘れ物
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◆
あれが噂のお化けなのか――と月が身構えている間に、周りの幾人かは動き出していた。
私も、と周囲に釣られるようにひまわり畑に足を踏み入れた彼女に、一際太く大きな蔓が襲いかかる。
ぐるりととぐろを巻くように、月に絡み付こうとする蔓。
咄嗟に月の光から落ちる自分の影に、『出ろ』と強く念じようとするが――。
思い出してしまうのは、己の影から感じるおぞましさ。
暗雲のように心を埋めるのは、怯え。
身がすくみ、影を出すことへの躊躇いに囚われる。
時間にすればほんの数瞬。しかし、この状況にあっては充分過ぎる隙。
ハッと気付いた時には、遅かった。
まとわりついた蔓が、月の身体を締め上げる。
「くっ、苦し……ッ」
ぎりぎりと締め付けられる痛みに、身体が圧迫される苦しさに、次第に意識が朦朧とし始めるのを感じていた。
◆
少女の後ろ姿を追いかけてきた未沙は。
気付いたら、触手――もとい蔓に囲まれていた。
しかも、なんか向こうではえらく物騒なことがおっ始まっている。
「え、なにこれ……」
呆然と蔓を眺めていると、隙だらけの身体はあっという間に絡め取られる。
四肢を細い蔓に、胴体を太めの蔓に縛り付けられて持ち上げられる。
「やだ、ちょっと放してよ、放しなさいよ!」
じたばたともがいてみるが、しかし蔓はびくともしない。むしろ腺毛が擦れて、こそばゆくなってくるというか――。
ハッ、とある可能性に思い至る。
もしかして、あの女の子もこの触手に絡まれてあんなことやこんなことに!
よくよく周りを見てみると、絡まれている女の子が他にも居る!
気付けば、口元からよだれが一筋垂れていた。つー、と伸びて――未沙の肌に付着する。
当然既に興奮状態。そこへよだれ……一応、水分。
『あなたの後ろに這い寄る触手』が、発動した。
未沙の両手両足が、人のソレからぬるぬるとした触手へと姿を変える。
ぬるぬるによって四肢の蔓を抜け出し、唯一残っていた胴体の蔓も数の暴力でひっぺがす。
再び絡み付こうとする蔓は、ぬるぬるで滑って逃れていく。
全くうらやまし、じゃなかったけしからん触手だ。
これは、なんとしてもお仕置きしなければならない。
「――待ってなさい、今助けてあげるから!」
キリリと真面目な表情で、しかし手足はうねうねと蠢く触手のままで。
近くで絡まれていた女の子――即ち月の元へと駆け寄る、じゃない這いよる。
ぬるぬると蠢く動物性の触手が植物性の触手を叩き、女の子の身体との間にぬるぬると滑りこむ。
激しく触手を動かしているので汗はかく、女の子の柔らかく繊細な肌に触れるので当然興奮する。
結果、まずます触手度合いが増す。
真面目に考えて、未沙も大概ホラーである。
しかし幸いかな、捕らわれている女の子は意識が朦朧としているのか反応しない。
これ幸いとばかり、更に大量の触手を滑りこませる。ふにふにした柔らかいものが触手に触れて以下無限ループ。
触手度をいや増しに増した未沙は、
「可愛い女の子を独り占めなんてさせないわよー!」
魂の叫びと共に女の子を救出した。
◆
意識を完全に手放しかけた時、圧迫感と痛みがふっと消えた。
月の意識が、急速に明瞭さを取り戻していく。
誰かが、助けてくれた?
「あ、ありが――……」
感謝の言葉は、しかし息と一緒に呑まれて消えた。
それも無理からぬことだ。
月の身体は、ぬるぬるした触手に包まれていたのだから。おかげで服とか腕とかぬるぬるだ。
しかも、その触手に触れられている場所がまたこう羞恥を呼び起こす。
「うわーっ!? どっ、どこを触っているんだ!?」
「わっ、暴れたら危ないって!」
件の触手を生やした少女の忠告など耳に入らず、むしろさっきよりも激しくもがく月。
ぬるぬるとした触手の上から滑り落ち、畑の地面に思い切り尻もちを――つきかけたところを、さっきの触手にキャッチされた。
今度は、変なところには触れていない。が、少女の顔がなんか妙ににやけている。
「……あ、ありがとう。――だっ、だけどさっきのは無い」
指さしてきっぱりと言い放つ。
「そ、そんな……っ!?」
ショックを受ける少女から顔を背けて見やれば、既にお化けとの戦いは激しさを増しつつある。
そうだ、自分も店のために頑張ろうと決めたんだ。ここでは止まれない。
今しがたの触手に意識が持って行かれたおかげで、胸の内に巣食っている怯えはわずかばかりに薄まった。
怯えがなくなることはなくても、それでも心を奮い立たせ。
今度こそ、強く念じる。
――『出ろ』。
ずるりと、足元に伸びるが立体化して出現した。
再び迫る、先刻の蔓。触手のせいかぬるぬるしている部分を避けるようにして、影で掴んで抑えこむ。
当然蔓も抵抗するが、こちらも力ずくだ。
「引っこ抜く! 手伝ってくれないか!」
触手の少女を呼ばわれば、
「可愛い女の子の頼みならもちろん!」
うねる触手がぬるぬる部分を引っ掴んだ。
「――行くぞ!」
影に命じ、持てる限りの力を以って蔓を引っ張る。
「あぁぁぁぁぁぁ……、ッあ!」
「お仕置きよぉぉぉぉぉぉ!」
繊維の引きちぎれる音が、少し遠くから聞こえた。
次いで、蔓がぴたりと動かなくなる。
根本から引っ張りぬくとはいかなかったが、これで一本無力化だ!
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月06日
参加申し込みの期限
2014年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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