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ひまわり畑の忘れ物
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◆
緩やかに、陽が西の空へ傾きつつある頃。
桜 月
は甘味処『向日葵』の窓から、外を眺めていた。
道路を挟んで望むのは、ピークを過ぎて未だ盛んなひまわり畑。
鮮やかな黄色い花弁と、うっすらと朱の差し始めた空が目に鮮やかだ。
そうして景色を眺めていると、デザインのアイデアがふっと浮かんでくる。
それをメモに書きつけていると、新たな来客がやってくるのが視界の隅に映った。
「やっほー! 日向!」
勢い良く戸を開け放ち、のれんをくぐって顔を出したのは
矢萩 秋
。
「いらっしゃい、秋さん」
奥からいそいそと出てきた店主、
美々津 日向
がいつものように柔和な笑顔で出迎える。
「今日は妹達連れてきたよ!」
その言葉通り、秋の後ろには二人の妹達、
矢萩 咲
と
矢萩 槇
の姿。
秋に手招きされて店に入れば、初めましてと挨拶を。
「これはこれはご丁寧に。はじめまして、甘味処『向日葵』店主の
美々津 日向
と申します」
こちらもこちらで丁寧に返す日向。
三人は、その方が日向とも話しやすいから――とカウンター席に横並びに座った。
やんややんやと、注文を早々に済ませる。
「全く……姉さん、咲のお願いを忘れたのかしら? それとも、お説教喰らいたいんですか?」
お願いしたにも関わらず、隠れて甘味処へやって来ていたことに咲はいささかご立腹の様子。
ちょっとむすっとした顔で秋を見やれば、
「咲? そんな怒らないで! ここでそんなに甘味食べてないよ!? ああでも怒った咲も可愛い……」
「そうですねぇ、そんなにたくさん召し上がられてはいませんね。……ワイルドシチュごっことかは、やってましたけど」
「わいるどしちゅ……ごっこ……?」
何を言っているのかわからなくて、咲は頭にクエスチョンマークを浮かべて首を傾げた。
一方、
「わぁ! すごい~向日葵が絶景だね!」
槇は窓から望むひまわり畑に、目を奪われていた。
「一番のピークは過ぎてしまったんですが、まだまだ綺麗に咲いていますからね。……お待たせいたしました」
くすりと微笑み、日向は注文の品をカウンターへ。
今度はそちらに目を奪われ、槇は「いただきま~す」と瞳を輝かせた。
和菓子を口に運び、しっかりと味わい、ややあって漏れるのは幸せそうな吐息。
「美味しい! 日向さん、秋お姉ちゃんに負けない位すごい和菓子だね~」
にこーっと顔をほころばせれば、日向も「そう言って頂けると、幸いです」と相好を崩した。
「そうだ、お近づきの印に日向さんサインください~」
「へっ? さ、サインですか……?」
ちゃっかり趣味のサイン集めにも精を出す槇。『向日葵』の店自体にいたく興味を惹かれたのか、きょろきょろと好奇心旺盛に周囲を見回している。
「好奇心旺盛にキョロキョロしている槇も可愛い……幸せ」
和菓子を食べつつ妹ニウムチャージしている秋の姿に、咲は「まったく」とため息をこぼす。
「槇も美々津さんのお仕事の邪魔になるから、あんまり騒がないの」
「は~い」
「いえ、邪魔だなんてそんな。……サインってこれでいいんでしょうか?」
「うん、日向さんありがとー!」
そんなやり取りの中、秋がふと真面目な表情になった。
「……そういえば、今日は何だかお客少ないね。どうしたの?」
秋達を除くと、客は3人くらいしかいない。いつもなら、この3倍か4倍は居るところだが。
すると、日向は困り顔で小さく苦笑を浮かべた。
「最近、ずっとこんな感じでして……」
解せないとばかり、首を傾げる秋。一口甘味を口に運んで、うーんと唸る。
「別に味が落ちてるわけでもないみたいだし、なんでまた?」
日向は少しだけ逡巡する様子を見せたが、やがて意を決したように口を開いた。
「実は……最近、そこのひまわり畑に噂がありましてね?」
「噂?」
ええ、と日向が語るには――『夜、ひまわり畑にお化けが出る』という噂が広まっているそうで。
しかも襲ってくるとか、なかなか物騒。
それを怖がって、主な客層である年配の方々の足が遠のいているらしい。
神妙な顔で話を聞いていた秋。その瞳に、一瞬肉食獣が如き獰猛な光が宿り、
「へぇ……お化けねェ……そりゃ、退治しておかないとな?」
パチン、と指を鳴らしてニヤリと笑った。
「よし、決めた! 私達がお化け退治してあげるよ!」
なっ、と妹達に視線を向ければ、
「えーと、お化けと戦うの? ……うーん、怖いけど私も頑張るよー」
槇はお姉ちゃんの為に頑張るよ~、とのんびり笑顔を浮かべ、
「話を聞いてしまった以上見捨てる事は出来ませんし、……姉の数少ない友達の為ですから」
咲は至極真面目な顔で頷いた。
「……これからも、姉と仲良くしてやってください」
「はいそれは勿論――って、えっ?」
思いもよらなかった申し出に、きょとんと目を丸くする日向。
そんな彼女に、秋は一段と笑みを深めた。
「何、困ってる奴を助けるのは当たり前だろ? 同業者で友人なんだから遠慮するなって」
同業者で友人、そんな日向の危機に助けに入らないなんてありえない。
秋はそういう人間なのだ。
「その代わり、甘味サービスよろしくな」
軽口めいてそう付け足せば、当惑も薄れ日向の口元には微笑が浮かぶ。
「……わかりました。じゃあ、よろしくお願いしますね」
それから不意に、あっと口元を抑える日向。
この際なので訊いてみれば、何やらひまわり畑に落し物があったらしい。
「じゃあついでに探してあげるよ、特徴どんなの?」
そう槇が問えば、カウンター席の端に座っていた
後木 真央
がくるりと顔を向けた。
「日向ちゃん、それ真央ちゃんも詳しく聞きたいのだ♪」
実は、N(寝子島)M(ミステリー)R(レポート)のネタに使えるのではと、ここまでの日向の話はしっかり聞いてメモを取っていた。
手帳とペンを手に、槇の隣まですすっと移動する。
「前落し物が幽霊になって戻りたがった話聞いたのだ、可能性は潰せる限り潰すのだ♪」
「重ね重ねすいません。ええっとですね……」
自分の持ち物ではないので、そこまで具体的には――と前置きしたうえで、日向は落し物について説明をしてくれた。
なんでも、『麦わら帽子を被った女の子』を模した編みぐるみだそうで。
鞄につけていたのが、ひまわり畑を散策しているうちに落っことしてしまったらしい。
「……お化けの子の姿と、ちょっと似てますね」
咲が呟いた。
お化けの見た目は、『薄汚れた白ワンピースに身を包み、麦わら帽子を被った長い黒髪の小さな女の子』。
編みぐるみの凡その見た目とは、帽子の部分が一致している。
真央の挙げた可能性は、あんがい間違っていないのかもしれない。
そんなカウンターのやりとりを聞いていた月は、このまま帰るつもりだったのを改めることにした。
店を出た後、ひまわり畑で夜を待とう。
お化けの噂でこの店が困るというのは、嫌だから。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月06日
参加申し込みの期限
2014年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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