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怪人セブンの断罪
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【水曜日:昼休み ミーティング・1】
昼休み。
桜庭はブリジットと共にボクシング部で待機していた。
彼女は前回のセブン(七男)との『邂逅』時に協力していた面子を、ここへ呼び出す約束をしたのだ。
「来てくれるかな……?」
不安そうに天井を眺めながら落ち着かない様子の桜庭を、ブリジットが努めて明るい声にて励ました。
「大丈夫よ、まどか。みんなを信じましょ?」
「うん……、そうだね……」
歯切れの悪い返答を桜庭が返したその時、部室の扉が開く音が聞こえてきた。
「よぅ、桜庭後輩。言われた通り、全員じゃねーが連れてきたぜ」
今日も土気色の皮膚に“バッキンガム宮殿”の文字が輝くTシャツを制服の下に着込んだゾンビ、もとい
屍 骸
が顔出した。
その後ろから続々と生徒たちが部室に入ってくる。
「……大事な話って何だ、部長? しかも、面子が面子なだけに、な……?」
連れられてきた
笠原 ひびき
は訝しがりながらも、部室にあるパイプ椅子のひとつに腰掛けた。
「こんなに大人数呼んでどうしたんだ? 悩み相談か?」
橘 敦志
、空気を察して冗談を織り交ぜて場を和まそうとしてみる。
しかし、彼自身、呼ばれた案件に心当たりがある。
「桜庭さん、もしかして、例の書き込みの件でお悩みですかぁ?」
目を細め、“狐”のようににやける
加瀬 礼二
は単刀直入に話を切り出した。
「つまり、あの日の続き、怪人セブン関連、ってことですよねぇ? でも、
あの日、ボヤ騒ぎ以外は何もなかった筈ですが……?
」
「……まーちゃん、やっぱり、そうなの?」
霧切 翠子
は胸の前で両手を握り締めながら、桜庭を見詰める。
「セブンがまた、この島にいるのね?」
それに無言で頷く桜庭。
やってきた面子は思わずお互いの顔を見詰め合う。
「……奴は本当に危険だ」
芹沢 梨樹
が声を強張らせる。
「あのボヤ騒ぎだって、セブンの爆弾によるものと黒依と霧切から聞いている。奴は目的のためなら、人が大勢死のうが平気な奴だ」
「爆弾……? ただのガス爆発って桜庭から聞いているが?」
同席していた
御剣 刀
が首を傾げた。同じく、加瀬、笠原、屍、そして
小山内 海
も同様の仕草を見せた。
「それは、桜庭さんなりの配慮よ。ののこさんの耳に入ったら大変だもの」
黒依 アリーセ
が重たい口を開き始めた。
「あのボヤ騒ぎは、間違いなくセブンの私たちもれいびに対する強烈な悪意と殺意によるものだわ。私は……、目の前で爆弾が炸裂するのを見ているのよ……!」
奇跡的に助かったけど、と付け足すと、霧切の顔をチラリと覗き込む黒依。
彼女は前回、霧切の(無自覚の)ろっこんで爆風から難を逃れたのだ。
だが、それを全く自覚していない霧切は、その視線にキョトンと目を丸くするだけだった。
「あの時に現場にいた数名の記憶に齟齬があったり、すっぽり欠落してることと、今回の呼び出しは関係しているのかしら?」
「……うん、流石アリーセちゃんは鋭いねー」
苦笑いを浮かべながら、七男からの手紙を懐から取り出す桜庭。
「と、その前に……。屍先輩、ボクは前回協力してくれた人を集めてって言ったんだけど?」
部室を眺めれば、前回居なかった顔も数名同席しているのだった。
だが、屍は眉を下げながら首を振る。
「俺に聞かれても困るぜ?」
「あ、僕は
戌井 創
。刀君と円ちゃんが話しているのが聞こえちゃって。刀君に無理言って同伴させてもらってるんだ」
戌井は申し訳なさそうに一礼すると、「先輩や刀君は悪くないからっ」と弁解した。
「ごめんなさい、桜庭さん。でも、もしかしたらと思ったから……。人手は多いほうがいいと思うの」
黒依も弁解をしつつ、連れてきた協力者2名を見遣る。
「桜庭さん。困ったときは互いに協力し合い、助け合うものです。ご迷惑でなければ、微力ですがお手伝いさせて下さい」
森 蓮
は背筋を真っ直ぐ伸ばしながら、柔らかい口調でそう述べた。
「しゃおりーも手伝うのだ! まどか、困ってるってアリーセから聞いた! 何で困ってるか、よく分からないが、元気になってほしいのだ!」
無邪気に笑顔を振りまく中国からの留学生、
李 小麗
。
笑顔から覗く八重歯や、小柄な彼女がちょこまかと元気付けようと騒いでみせる姿がとても可愛らしい。
「……うん、ありがとう。ウジウジ悩むのはボクらしくないよねっ!」
巻き込むかもしれないと恐れていた。
でも、このまま恐れていては何時まで経っても先へ進めない。
「ボクは役割を果たすよ。『原罪』の語り部としての役割を」
少なくとも、ここにいる仲間は信じてくれるだろう。
「今日、みんなに集まってもらったのは、この手紙のことなんだよ」
桜庭は七男からの手紙を音読し始めた。
その内容に、同席していた面々の背筋がみるみるうちに凍り付いていく。
ある者は震え、またある者は顔を青くしたり白くなっていく。
「……と、いうことなんだ」
桜庭は読了すると、小さく溜息を1つ吐いた。
「腐れやべぇってレベルを遥かに超えてやがるぜ。余裕でK点超えじゃねーか」
顔を引きつらせる屍は敢えて軽口を交えながらそう漏らす。
「……冗談でも言っておかねぇと、場が持たねぇなこりゃ」
「屍の言うとおりだな……。悪い冗談だと思いたいんだが、それは無理な話だろう」
芹沢は腕を組み、踏ん反り返りながら天井を見上げる。
「間違いない。本物のセブンからの手紙だ。前回のラブレターと同じ、嫌な予感が強烈に伝わってきやがる」
「でも、面白い展開になってきましたね~? セブン自ら俺たちに挑戦状を叩き付けてくるなんて、まさに『事実は小説よりも奇なり』ですねぇ~!」
「加瀬……、そういうのは口に出すなよ……?」
加瀬の言葉に呆れ返る橘。
だが、全く悪びれない加瀬である。
「すいません~、俺、こういう性分なんで~。でも、事件解決には尽力しますので、ご心配なく♪」
何処か人を食った印象がある加瀬だが、やることはしっかりこなそうと考えているのだった。
『まどかちゃん みてもらいたいものがあるの』
そこへ小山内は素早く筆談を開始。
『これ さっきてがみのなかででてきた きおくをけすってこととかんけいある?』
ペンを走らせたあと、スケッチブックのページをめくる小山内。
やがて、目的のページを見付けると、周囲の者にも見えるように掲げてみせた。
そこには、しっかりと、
『あのひとが7』
と、書かれていた。
更には、その前のページをめくると、誰かと会話したかのような痕跡も見えた。
『わたし こんなのかいたおぼえない』
『わたし もしかして セブンにきおくをけされてるの?』
『わたしだけじゃない』
『あのひ きおくがあいまいなひとたちぜんいん セブンとあっていたの?』
表情を固くしながら、大きな青い瞳を向ける小山内。
桜庭は苦虫を噛み潰したかの如く表情を曇らせながら、首を縦に振った。
「……そうだよ。あの日の記憶が曖昧な人は、七男のろっこんによって記憶を消されちゃったんだ」
「……この曖昧な記憶は、ろっこんによるものだったのか!!」
真実を知り、悔しそうに唇を噛む橘。
「うん、橘先輩はののこを守ってくれたし、屍先輩はボクが七男に刺されそうになったところを身を呈して庇ってくれた。刀君とひびきちゃんも七男に会ってるよ」
「そうか……。会っていたのか。ずっとあの日以来、もどかしさがあったんだが、こういうことだったのか」
御剣は拳を握り締め、険しい表情のまま歯を食い縛る。
「部長の言ってるのは全然覚えてないけど、こんな嘘はつかないはず。あたしは信じるよ」
笠原、数度頷き賛意を示してみせた。
「記憶を操るろっこんだなんて……! 証拠隠滅じゃない!」
「どうりで言っていることがちぐはぐなわけよね……。あれじゃ、足取りを追うのは難しいわ」
記憶は消されていないものの、七男と前回『邂逅』しなかった霧切と黒依も、桜庭の話に納得している様子。
「でも、何故まどかだけ記憶を消されなかったのかしら?」
ブリジットがふと疑問を口にした。
「ミステリーの基本よ。そんな便利なろっこんがあるなら、全員の記憶を消して逃げればいいのよ」
「そうですね……。わざわざ自らが不利になる要素を残した理由が分かりません」
森もこれに同意。
それに対し、桜庭も困惑しながら回答する。
「ボク、
七男の動機をズバリ言い当てちゃった
んだ。そしたら、七男はこう言ったんだ」
――おめでとう、君は『原罪の語り部』に選ばれたんだ。
――君だけがぼくを世界で唯一理解できると確信したからさ。君はぼくを周囲に語り継いでくれ。もっとも、誰も信じないだろうけどもね?
「それじゃまるで、自分を止めてくれと言ってるようじゃないか」
御剣は眉間にシワを寄せ、首をかしげてみせる。
「そうじゃなければ、殺人行為をゲームに見立ててるか、だな……。どの道、イカレてやがるぜ……!!」
嫌悪感を隠さずに毒付く笠原の横で、戌井が青い顔して呟く。
「作り話じゃないんだよね……? 現実の話なんだよね……?」
「残念だけど、全て事実だよ。語り部のボクの言葉は真実だ。セブンを――七男の記憶を持ってるのは、唯一このボクだけだから」
桜庭の返答に、今にも泣きそうな顔をする戌井。
「悲しいよ……。みんな、毎日楽しくフツウに暮らしているだけなのに、なんで? なんで殺すとか、断罪するとか、そんな言葉が飛び交わなくちゃならないの……?」
戌井は顔を上げると、拳を握り締める。
「僕に何ができるだろう? でも、ここで何もしなかったら、きっと僕は後悔すると思うんだ……!」
「そうよ、私たちが、セブンを止めないといけないの!」
黒依も強い口調で皆に言い聞かす。
「私は前回の記憶があるから、セブンの恐ろしさは身に染みてるわ」
黒依の身体が、小刻みに震えていた。
「また、始まってしまう。また、怪我人が出てしまうかもしれない。いや、考えたくもないけれど……、今回はそれ以上だって……」
「やめるのだ、アリーセ」
黒依の腕を掴んだ李の、大きな瞳が潤んでいる。
「そんなことを考えるのは、駄目なのだ……!」
「そうね……。そうよね……」
だが、言葉に反して、黒依は顔を両手で覆って俯いてしまう。
「私は……! 前回、何もできなかった……! 私には! セブンを止める力なんてッ! 持ち合わせてなかった……ッ!」
「……アリーセちゃん、そんなことないよ? 怪我人の治療をアリーセちゃんがしてくれたって、ボクはちゃんと聞いてるよ?」
「それだけじゃ駄目なのッ!!!」
ダンッと長机を掌で叩く黒依。
まるで、桜庭の言葉を遮るかのように。
「怖いの……。何も出来なくて、止められない事が……」
自然と嗚咽が止まらなくなっていた。
稚児のように泣きじゃくり、途切れ途切れに言葉を紡ぎ出す。
「でも……、もっと……、怖いのは……! どんなに大変な日曜日になっても……、月曜日、誰かが欠けている事……! それが一番、怖いの……!!」
「ぴーぴー泣くのもいい加減にしなさいよ」
ぱちんっと指を鳴らすブリジット。すると、辺りは昼だというのに暗転(したような錯覚を覚え)、ブリジットの身体をスポットライトが照らし出す。
彼女のろっこん『スポットライト』の効果だ。
「アリーセ、1人だけ悲観するなんて見苦しいわね」
いきなりガン飛ばすブリジットを遮ろうと橘が動くが、桜庭がこれを制した。
桜庭曰く「ブリちゃんの事だから大丈夫」とのこと。
「あなただけじゃないの。ミステリ研は、前回、殆ど【ガード】班と役割が被ってって活躍できなかった上に、記憶消されてる部員もいるのよ? 屈辱だわ!」
光を浴びるブリジットの口から出たのは、前回の愚痴だった。
「しかも、私は悪戯だと信じきって現場にすら出向かなかったの。あの時、私が出向いていれば、セブンを止められたかもしれないわ……!」
その場にいた全員が「その自信の根拠はどこから来るんだよ」と唖然とする中、黒依へビシッと指差すブリジット。
「アリーセ、嘆く前に行動したらどうかしら? あなた自身、ここで終わるつもりはないんでしょう?」
上から目線の金髪少女に焚き付けられたからか、黒依は涙を拭って顔を上げる。
「そうね。私は何も出来なくても、何か出来る人を助ける事は出来るかもしれない……」
ゆっくり頷けば、黒依の表情から悲嘆の色は消え失せていた。
「ありがとう。私、顔を上げるわ」
「分かればいいのよ。立ち直れたこと、感謝しなさい!」
「ブリちゃんらしいねー」
ブリジットの不器用な励まし方に、友人の桜庭はニコニコと見守るばかりだ。
「ミステリ研でも、まどかの手紙の件は調査するように部員に連絡するわ。……今度こそ、セブンを止めてみせるわ」
ブリジット、静かにリベンジを誓う。
その傍らで、小山内が再度筆談を行いだした
『そういえば れいじくん』
「はい、なんでしょうか~?」
『れいじくんも きおくがないの?』
「そうですねぇ~、俺もあの時の記憶は曖昧なんですよ~」
『まどかちゃん れいじくんは セブンとあったとき なにしたの?』
「あー……、それ聞いちゃう?」
小山内の問いに、急に目を泳がせる桜庭。
「俺も気になりますねぇ。是非、教えてくれませんか~?」
にこやかな笑顔の加瀬。その笑顔に「笑ってるし、大丈夫だよね」と桜庭はポツリと漏らす。
「えっと……、礼二君はね……」
数秒、間を置いて、意を決して桜庭は加瀬に告げた。
「
七男の指をしゃぶったり、ペロペロ舐めてた
よ……」
加瀬「えっ?(桜庭を二度見)」
桜庭「うん(真顔で頷き)」
加瀬以外「「へ、変態だー!!(全員、全力で後退)」
加瀬のろっこん『真実の舌』は、相手を舐めることでその発言の真偽を味覚で判断できるのだ。
すぐに加瀬自身、ろっこんを使用したんだと合点がいったが、周りの面子は「殺人鬼ペロペロとかどういうことなの!?」と騒然。
このあと、昼休み終了まで加瀬は自身のろっこんの説明に孤軍奮闘することになるのだが、その内容は割愛させていただこう。
「俺は変態じゃありません!!!」
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50人
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50人
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2013年03月27日
参加申し込みの期限
2013年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月03日 11時00分
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