怪人セブンの断罪｜リアクション

怪人セブンの断罪

【？？？】

　ヨハン・プレストンは猫鳴館の前に佇んでいた。
　何となく、気分的に。
　ヨハンは前回と今回の事件について、ネットにて後追いで知った。
　故に、彼は完全に傍観者である。
（腑に落ちない点が多々あるな……）
　現場にいる人間と傍観者では俯瞰的な立場が既に違う。
　彼が手に入るのは『記録』であって、『記憶』ではないのだ。
　――手元にある携帯電話が鳴り、繋ぐ。
「……あぁ、わかった」
　短く返事をして切る。
　溜息を１つだけ吐いた。
（……まだまだ、殺人は続くな……）
　ヨハンは踵を返し、猫鳴館を後にする。
（……怪人セブン、俺はお前のことは何一つ知らない。ただ、知っているのはお前が人を殺しているということだけだ。……俺はお前に会ってみたい……。お前の行動理由はなんなのかを……）
　ふと、前方に人の気配を感じた。
　それは新雪の妖精ような、白亜の少女であった。

（まさかセブン……？　いや、殺気が微塵も感じられない。誰だ？　何故ここに？）

　少女は猫鳴館へ向けて、憂うような顔をしながら立ち去っていく。
　その口元が微かに、

　
　ゴメンナサイ

　
　と動いていたのをヨハンは見逃さなかった。

＜To be continued ……！＞

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あとがき

担当マスター：焼きスルメ
ファンレターはマスターページから！

【達成度：失敗】⇒主な要因：負傷者多数、滝川龍平の説得失敗
＜内訳＞
情報伝達⇒非の打ちどころがありません
爆弾対応⇒被害ゼロへ向けたアクション、完璧でした
容疑者特定⇒リアクション内の時間は充分あったので、もっと柔軟なアクションでもよかったかもしれません
ののこ対応⇒ろっこん発動の制約に抵触（前回の『邂逅』で許容されている場合は除く）
セブン対応⇒容疑者別に分散しまっていたせいか、どうしても合流できないアクションがあったのが悔やまれます

【負傷者一覧】
新井米太郎
草薙龍八
黒依アリーセ
添木牡丹
笠原ひびき
柏田貴弘

※他のシナリオでは重症～回復中の状態でアクションを書いても大丈夫です

　皆様、お疲れ様でした。
　乾物こと焼きスルメです。

　想定外のアクションもあってか、このような結果と相成りました。
　失敗の主原因は『ののこ』でした。
　直接的な護衛目的ではありませんでしたが、最終的にののこが争点になってしまい、龍平へのカバーが弱かったと感じました。
　また、龍平を助長する動きを止められなかったことも、失敗への拍車がかかった要因と云えましょう。

　らっかみの前でのろっこん使用にも、ひと工夫が欲しかったところです。
　このあたりは『邂逅』でヒントが出ていたと思っていたのですが、その手のアクションがほぼ皆無だったことは意外でした。
　また前回同様、単独行動への判定は厳しく当たらせておりますのでご了承下さい。

　セブン対応はやむなし、といったところでしょうか。
　３箇所にバラけた為、アクション内容によっては応援に向かえない場合も多々発生しておりました。
　もう少し抑止力があれば、もしかしたら？
　それと、ヒーラー系ろっこんは希少種なのか、回復役へのオーバーワークが気になりました。

　たった１人のアクションの影響で、他人が大事に至る場合もあります。

　――次回以降の七罪シリーズのご参考までに。

　今回のメタい話。
　菜々緒がようやくリアクション内で動き出しました。
　早速友達になってくれる方もいらっしゃって、菜々緒は幸せ者です。
　まぁ、ある意味、七男にとっても嬉しいことはあったのですが。

　皆様のアクションがかっこよすぎて、でも全部採用することができなくて、乾物はとても歯痒い気分で執筆していました。
　まだまだ精進が足りないと実感してしまいました。
　大変申し訳ありません……！！

　今回の個別コメントは、称号の有無のみとなります。

　では、またいずれお会いしましょう。
　乾物こと、焼きスルメでした。

　そういえば、奥多摩に一体何があるんでしょうね？

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