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怪人セブンの断罪
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【金曜日:放課後 旧市街 ドラゴン・2】
サッカーボールは凶器になる。
この時、
御剣 刀
はそう確信した。
「わーっ! 刀くんどうしよう? トラッピングし損ねたら知らない人にボールがぶつかっちゃった!」
桜庭 円
は気が動転して狼狽するばかりだ。
白目を剥いて寝転がっている中学男子生徒を
小山内 海
が慌てて介抱し、
森 蓮
は「桜庭さん、やりすぎです……!」と呆れ返っている。
笠原 ひびき
と
李 小麗
は、この状況が飲み込めずに目が点になったまま仁王立ちである。
時間軸を遡って説明しよう。
桜庭たち旧市街捜査班は、前日に得られた情報から滝川 龍平が偽セブンの可能性が高いと推測。
この日は滝川の下校を見計らい、サッカーへ誘って彼の本心を探ろうと考えていた。
小山内の後輩(虹浦)から滝川の顔写真を入手し、彼の通学路沿いの空き地でサッカーをしつつ待ち伏せをしていた。
『うまくいくといいね』
小山内が期待の篭った目付きを御剣へ向けた。
「ああ、そうだな。言っておくけどな、桜庭。“偶然を装って”龍平の前へボールを転がすんだからな?」
「わかってるーって! ボクに任せて!」
御剣の忠告に対し、あっけらかんとして笑顔の桜庭。
「私たちは滝川さんと初対面ですから、第一印象がとても重要です」
森が祈るように目を閉じる。
「信頼を築く上で、最初から躓いては悲しいですから」
「……だよな。あたしも口下手だからさ……。『最初が肝心』っていうの……、よく分かるよ」
思い当たる節があるのか、笠原の歯切れが悪い。
「しゃおりーはハジメマシテのときは、笑顔でニコニコするのが嬉しいのだ!」
そしてサッカーボールを抱えながら笑顔を振りまく李。
誰もが上手くいくと思っていた。
桜庭がボールをあやまって道路側へ弾いてしまうまでは。
「あ、ぶつかる――!」
その結果、滝川の側頭部にサッカーボールが直撃。
結果、滝川は昏倒してしまった……!
倒れた張本人が滝川だと分かるやいなや、桜庭は何度も頷いていた。
「ぐ、偶然を装って、みた、よ? 結果オーライ?」
「いや、どう見ても事故だろ、これ……」
苦笑いを浮かべる桜庭へ、すかさずツッコミ入れる御剣であった。
小山内が患部を濡らしたハンカチで冷やすこと5分ほど。
滝川が激痛に顔を歪めながら身体を起こした。
「皆さん、滝川さんの意識が戻ったようですよ」
森がほっと胸を撫で下ろす。
「いっ――! 何なんですか、一体……?」
「ごめんなさいっ! まだ痛む? 自販機で飲み物買ってこようか?」
心配そうに話し掛ける桜庭。その頭を掴んで深々と下げさせる御剣。
「俺からよおぉぉぉっく、言い聞かせておくから……。こちらが起こした事故だしな」
「あ……、僕のことは気にしないでください。事故なら仕方ありませんし……」
ボールがぶつかった頭を辛そうに抑えているが、どうやら言葉通り怒っていない様子だ。
『まだいたい?』と小山内は気遣いつつ、滝川の頭を撫でた。
すると滝川は小山内の顔を見て、口を丸く開けて驚いていた。
「あれ、もしかして小山内先輩……?」
「なんだ? 顔見知りだったのか?」
笠原の問いに、滝川は顔を横に振る。
「遠くから見てるだけでした。けど、筆談する先輩は目立ってましたし、僕が学校行ってた頃、男女問わず先輩は人気ありましたから」
『……ありがとう』
ご丁寧に三点リーダまで書きながら、小山内はスケッチブックで顔を隠してしまった。
「海、耳まで赤いのだ!」
李が横から茶々を入れる。
「しゃおりーはサッカーのルールはよく知らないのだ。ボールは蹴るより乗る方が得意なのだ」
すると李は、サッカーボールの上に乗っかり、曲芸師のように見事な玉乗りを披露した。
「凄い凄い! お姉さん、かっこいい!」
これには滝川、大感激!
「えへへ、褒められると照れるのだ。そうなのだ、円が君にボールをぶつけたお詫びとして、明日この場所でサッカーをするのだ!」
李はボールから降りると、ぽーんと滝川へボールを優しく投げた。
それを滝川はすっぽり両手でキャッチ。
「私からも非礼を詫びさせて下さい。明日のこの時間、ここで私たちは待ってますから」
一礼の後、優しく微笑みかける森。滝川も警戒心がだいぶ薄まってきたようだ。
「分かりました。明日、僕も時間空いてますし」
こうして、滝川とサッカーの約束をなんとか取り付けることに成功する5名であった。
一方、
芹沢 梨樹
と
神野 美野梨
は滝川に土下座をして泣き喚いていたという不良との接触を試みていた。
情報通の虹浦の話によれば、寝子中の2年の下野という生徒らしい。
下野行きつけのゲーセンへ2人が向かうと、不貞腐れた表情で缶コーヒーを飲む茶髪で今風の髪型の目付きのキツい少年が地べたに座っていた。
「……あれは通行の邪魔だな」
「不良というかチンピラっぽい印象よね……」
芹沢と神野は思わず溜息を吐いてしまう。
年下とは言え、話しかけたら襲ってきそうな雰囲気の相手に話しかけるとなると気が重い。
「神野はそこにいろ。俺がなんとかする」
「気を付けてね、芹沢さん?」
意を決し、芹沢は下野の元へ。
高身長を活かし、地べたに座る下野をこれでもかと見下ろした。
「ちょっといいか? 寝子中の下野だよな? ……話がある。俺は寝子高の芹沢だ。一旦店出ろよ」
「んだぁテメー? 見下してんじゃねーよ」
下野が立ち上がってメンチ切る……つもりだったが、背の高い芹沢に対し、立ち上がっても顔を上げざるを得ない。
「デ、デケェ!?」
下野が怯んだ瞬間を芹沢は見逃さなかった。
ここで一気に畳み掛ける!
「聞きたいことがある。悪いようにはしないから、一緒に来い。上級生の言うことぐらい素直に聞けよ」
芹沢は腕っ節に自信はないが、威圧感と態度のデカさは自負している。
加えて、下野よりも先輩(しかも高校生)に声掛けられたという事実。
下野は悔しそうに顔を歪めながら、構えかけた拳を下ろした。
「……わーったよ。行きゃいいんだろ?」
「ありがとな、下野……」
背中越しに芹沢は神野にVサインを送ってみせた。
299カフェで下野は真っ青な顔で震えていた。
「よりによって、滝川の話かよ……!」
あからさまに目が泳いでいる下野を心配そうに顔を覗き込む神野。
「いじめっ子のあなたが何でそんなに怖がるのかしら?」
すると下野は奥歯をがたがた鳴らしながら口調を強める。
「あいつは……、滝川は、バケモノなんだよ……ッ!!」
「バケモノって、どういうことだ?」
芹沢の問いに首を小刻みに横に振る。
「バケモンはバケモンだ! あいつは、人間じゃねぇ! 滝川の姿をしたバケモンだ!」
「落ち着いて! 何があったの?」
神野がなだめるも、下野は涙を流しながら戦慄しているばかり。
「滝川が1年ぶりに登校してきたあの日、俺はまた“からかって”やろうと思ってさ、滝川の肩を掴んでやったんだ。そしたら……」
「……どうなったのかしら?」
神野が恐る恐る尋ねてみると、下野は自らの肩を抱きかかえ、呼吸を荒げていく。
「急に全身に殴られた時のような激痛が走ったんだ。そして、“俺が殴ってくる”錯覚が見えたんだ……!」
不審に思えた芹沢は、この話に眉をひそめる。
「……錯覚? お前は肩を触っただけだよな?」
「ああ、『触れただけ』だった……。滝川の奴、俺が痛がってるのを見て、笑いやがったんだぜ? そしてこう言ってた――!
――僕の味わったイジメの辛さ、理解できた?
「それ以来、顔合わせるたびに肩を掴まされて、見たくもない幻覚と身体中の激痛に苛まれるんだ。何なんだよ、あいつ! きっと俺を呪い殺すきなんだ……!」
2人はまさか、と顔を見合わせる。
しかし、ろっこんは悪用しようとすると発動が鈍るはず。
この現象はろっこんによるものなのか、まだ確証が得られない。
「……辛いこと聞いて悪かったな。だからこれ飲んで落ち着け」
芹沢は注文したコーラを下野へ差し出す。
すると下野は無我夢中でそれを一気に飲み干した上に、氷を一心不乱に噛み砕き始めた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――」
下野は焦点が合わない目で念仏のように謝罪し続けだし、それ以降のことは全く口にしなくなってしまった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月27日
参加申し込みの期限
2013年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月03日 11時00分
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