this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
己の魂を越えてゆけ
<< もどる
1
…
26
27
28
29
30
つぎへ >>
【狂気に飲まれる快楽】
「……くそっ、そうきたか」
霧生 深雪
は舌打ちした。
服部のやり取りをみて、居候の兄貴分、
霧生 渚砂
の身が気がかりで家路を急いでいた。
だが、玄関入ってすぐ、飼い猫のサティと目があった瞬間、背後からドッペルに殴られたのだ。
「先に俺のドッペルが出てきやがった。つうか、剛と違って俺のは完全にコピーじゃねぇか」
服装も佇まいも一緒だ。見ていて不気味だ、と深雪は唾を飲む。
「渚砂は区別付くのか、これ?」
渚砂を呼ぶか迷う。その一瞬の隙を付いたドッペルが、土足で家の中に上がり込んだ。
部屋の中から渚砂の声が聞こえる。
「おー、おかえりだ、深雪! って土足!? え、その皿をどうするんだ、みゆ」
衝撃音。渚砂の悲鳴。
「いきなり皿を床に叩きつけるなんて! 今朝の朝食で深雪のハムエッグの黄身を食べちゃったから怒ってるのか!?」
収拾が付かない部屋の中。流石にまずいと思った深雪も、土足で部屋へ上がり込む。
「「渚砂! そいつは神魂で現れた偽物だ!」」
2人の深雪が同時に相手を指差した。
「「はぁ? 嘘付くなよ偽物!」」
完全にユニゾンで左右から同じ声が聞こえてきた。
「これはどういうことだ……? 駄目だ、争いは何も生まない!」
渚砂はただオロオロするばかり。
「こうなったらぶん殴るしかねぇか!」
「最初っからそうすれば良かったぜ!」
2人の深雪は部屋の中で乱闘を始め出す!
喧嘩殺法にシステマ、家具を盾にしての凶器攻撃、もはやなんでもアリだ。
暴れる度に破壊音が轟き、深雪のろっこん『破壊の旋律』でパワーが強化されていく。
それに比例して、破壊音の心地よさに狂化していく。
(……飲まれたらダメだ、この衝動に!)
深雪は必死に狂化衝動に抗いながら継戦。
ドッペルの頬に蹴りをねじ込んだ。
その瞬間を深雪は見て気が付いた。
……ダメージを受けたドッペルが笑っていた。
「もっとだ……。もっと壊れた音を聞かせろ……!」
ブツブツとドッペルが呟く。
深雪の背筋が一気に凍りついた。
「あれは俺……。ってことは、ろっこん発動中の俺ってあんな顔なのかよ……」
いや、待てよ、と深雪は考える。
ろっこんじゃない、物が壊れる音を美しいと思えてしまう自分の『本質』がアレだとしたら?
「暴力の音に顔を歪めて楽しそうに……。これが俺の本性だって言いてぇのか!」
「そうだ、我慢するなよ」
ドッペルが愉快そうに声を上げて嗤う。
「身を委ねろって。楽器じゃ味わえない最高の『音楽』を知ってるだろう? その『音を楽しむ』事を、拒むな、抗うな!」
「うるせぇ! 俺は学んだ! 確かに俺にはお前のように狂気に抗えない部分もある。でも、
あいつ
のことも救えたじゃねぇか! 受け入れなければならないんだ!」
ドッペルが深雪の顔面を拳で強打する。
だが、彼はそれに耐えて一歩踏み出した。
「すげぇ痛ぇ……。でも俺に無視され続けてきた『俺』の痛みより軽いはずだよな?」
深雪はドッペルを抱擁し、耳元で囁いた。
「今まで否定してて悪かった。これからは一緒に生きようぜ」
「……共存? だからお前は甘い。その意味が分かっているのか?」
ドッペルは深雪を突き飛ばした。
「そんなに共存させたいのなら、試しに俺を殺せ。それで動じなければ共存の証明になるだろう? どのみち、俺を倒さないとこのままどちらかが消えるまで戦い続けるほかないぜ?」
「駄目だ、俺はお前ともう戦わない」
「お前がなくても、俺にはある!」
ドッペルは突然、窓ガラスを素手で突き破った!
引き裂かれる手の皮と肉。不格好に歪んだ指。滴る血液。
ピアニストでもある深雪にとって、手のダメージは絶望を意味する。
「よく考えろ。俺を受け入れるということは、いつか衝動が溢れてこういう事が起きる」
「……させない。俺はもう、そんなことはしない。ドッペル、お前は傷付かなくていい!」
「どうだろうな? 精々、俺の衝動を上手く飼い慣らすんだな……」
ドッペルはガラスの破片を握ると、頚動脈を躊躇いなく掻っ切った。
「……本物の深雪はあんなことしない。深雪は優しいの、お兄さんはよく知っているぞ」
励ますように深雪に言葉を掛ける渚砂。
「……ありがとう、渚砂。なんか、疲れた……。ケーキ食いたい……」
靴も脱がず、そのままソファーに寝転がる深雪。
すぐに寝息が聞こえてきた。
「よし、深雪が元気になるようにケーキを作るぞ! って……」
散乱した家具類を眺め、肩を竦める渚砂だった。
<
霧生 深雪
:受け入れるという意味を理解せよ>
<< もどる
1
…
26
27
28
29
30
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
己の魂を越えてゆけ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!