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己の魂を越えてゆけ
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【記憶の影】
服部 剛
は久しぶりに外で猫をモデルに絵を描く事にした。
海岸線をぶらりと歩いた先で、猫たちと出会う。
何度も目が合うが、その時は服部に異常は見られない。
ただ、いざ着色しようと絵の具を手に取ったその時、とある記憶が蘇った。
――嵐の海、崖から落ちかける俺、俺の手を掴む手、代わりに落ちていく、異性の親友……!
「……は、最近いつもこうや」
画材が落ちた音で我に帰った服部は自嘲する。
「描く度、親友を救えんかったあの日の記憶が蘇って結局描くのをやめてまう……。アカン、帰るか……」
気力が失せた服部は、少し沈んだ気分で画材屋の二階にある自分の部屋へ帰宅。
ふと、鏡にヒビが入ってる事に気付く。
よく見ようと近付いた瞬間、急に鏡が砕け散った。
そして鏡の破片が寄り集まると、見覚えのある人相と服装の人物へ変化していった。
「俺の偽物!? なんや、過去の俺のように学ランを着て、左目を前髪で隠して、まぁ……」
昔を思い出すからやめてくれ、とは言えなかった。
「偽物だと?」
ドッペル剛は不満そうに顔をしかめた。
「俺はお前の本質や。ったく、お前の綺麗事の塊みたいな笑顔がムカつくんじゃガキが」
そう言うと、ドッペル剛はいきなり服部を蹴り飛ばした。
訳も分からずに床に転がる服部。
「痛ッ……! なんや、嘘や!? 俺はこんな怖い奴やったんか?」
ドッペル剛は一歩踏み込んで来ると、そのままミドルキックを放つ!
だが、服部はそれをギリギリでかわした。
逃げ惑う服部の姿を嘲笑するドッペル剛。
それに服部は強い苛立ちを覚えた。
「アカン! 画材屋を守らな!」
「そうや、立ち向かってこいや!」
ドッペル剛が挑発する。
しかし、服部はすぐさま画材屋を飛び出した。
(ここやと店がめちゃくちゃになる! どこか、広いとこで……)
場所を変える意志を汲み取ったのか、ドッペル剛は不気味な笑みを湛えながら、ゆっくりと服部を追跡する。
霧生 深雪
が譜面を購入した帰り道、学ラン姿の服部と遭遇。
「……どうしたんだ、剛? 学ランなんて、コスプレか?」
茶化す深雪。だが、ドッペル剛は目を血走らせながら深雪へ殴りかかってきた!
「――!? 何すんだよっ?」
不意打ちをまともに喰らい、たたらを踏む深雪。
そこへドッペル剛を見失って探していた服部が駆け付ける。
「やめろ! 深雪は関係あらへんやろ!」
深雪を庇い、その前に立ちはだかる服部。
「剛が2人?」
急に現れた2人に理解が追い付かない深雪。
それに服部が端的に堪える。
「たぶん、神魂や。学ランのあいつは俺の偽者や!」
「偽物……」
深雪がドッペル剛を注視する。
(偽物と言われてもな……。口に出して言えねぇが、両方に普段からにじみ出てる『歪み』を俺は感じる……)
服部が何かを抱えていることを、薄々だが深雪は勘付いていた。だがそれに目を逸らしていた。
「そっちの白髪は勘が良さそうやな」
深雪を一瞥したあと、服部を侮蔑の視線で睨む。
「俺はこいつのドッペルゲンガー。こいつの『家族と友人を大切にしたい、笑顔でいてほしい』なんていう下らない妄想を打ち砕いて、成り代わりに来た」
「……!?」
服部の顔色が変わった。
「やめろ、深雪に手を出すな」
服部にとって深雪は悪友であり、守るべき存在だ。
だが、ドッペル剛はそれを自ら壊そうとしている。
「俺の顔で、姿で、友達を傷付けんな!」
これにドッペル剛が呆れたように言葉を吐き捨てる。
「親友を救えんかったお前が、大事な友達を守れるん? まだヘラヘラ笑えるん?」
「……その話は……!」
服部の息が詰まる。水中にいると錯覚するくらい、嗚咽で肺への酸素供給が出来なくなる。
ドッペル剛の手には、ナイフが握られていた。
「ほら、また親友を救えない。アカンなぁ、『自分』……」
服部はうわ言を念仏の如く漏らす。
嫌や、友達に嫌われたない。奪われたない。俺から離れんどいて。
俺の本性があんなやから、それが嫌やから笑顔で隠しとったのに。
もうおしまいや。深雪に見られたら、俺、もう……。
服部は人並み外れた繊細さを持っている。
その繊細さ故にドッペルは怒り、服部は絶望する。
怒り狂うドッペル剛の凶刃が深雪へ放たれる!
泣きじゃくり、目を逸らす服部!
「やれやれだ」
深雪は、ドッペル剛の手を捻ってナイフをもぎ取ってしまった。
ドッペル剛、相手からの反撃は想定外だった模様。
「大体、理解したぜ。ほら剛、トドメ刺せ」
アームロックで身動きできないドッペル剛がもがく。
「ぼーっとしてんなよ、ほら、早く!」
深雪の催促に服部は信じられないと言わんばかりに目を見開いた。
「なんでや……? あんな俺、嫌いにならへんのか?」
「馬鹿野郎! 俺たち、友達じゃねぇか! 俺は剛の、そういう部分も受け入れてやる! だからもう泣くなよ……!」
「みゆきぃ……!」
服部は涙を拭う。
「せやな……。俺は逃げてばかりで今も迷っとるよ。まだ過去と絵に向き合うんは怖い。せやけど、もう『俺』からは逃げへん」
かつての親友を失った自責の念は消えない。
だが、それがあるからこそ、家族や仲間を守りたいという気持ちが持てる!
「無理やな、『俺』はヘタレやからすぐ挫けるんや!」
ドッペル剛の非難に、服部はゆっくり首を横に振った。
「ヘタレ? んなわけないやん、俺が!?」
服部は渾身の力でドッペル剛へボディブローを見舞った!
くの字に折れ曲がるドッペル剛の体が、光の粒子となって崩れていく。
「……お前はまた、俺のところに現れるんやろな。だが、今は俺のところに帰ってこい。『俺』は俺自身が背負ったる」
服部は拳に強く握る。そして、深雪と拳を合わせて友情を確かめ合うのだった。
<
服部 剛
:友が居る意味を知る>
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シルバーシナリオ★(150)
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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