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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●ゾウ班●
【水辺エリア〜園内奥地】
「千鳥じゃないか! お前、象を見なかったか?」
ラグビー選手よろしく、小脇に消火器を抱えてパワフルに。木立の間を縫って走ってきた
龍目 豪
は、遊歩道に出た所でばったり、
千鳥 雅人
と出くわした。
「あっ、豪先輩だ! ええと、ゾウさんの親子なら今、
俺も後を追い掛けてるところ!」
「おっ、そうだったのか! 行方を知ってる奴と会えて、運がいいぜ」
レスキュー対象の動物が同じと知って、龍目と千鳥の2人は慌ただしく情報交換をする。龍目はまず真っ先にゾウ舎に行ったが、既にその建物は全焼していたこと。けれども壁を破ってゾウが脱出した形跡があったので、その親子を探してここまで来たこと。その途中で消火器を見つけたことも、付け加える。
「えっと、俺はまず、管理事務所の近くでゾウを見かけて」
その事務所内で
桃川 圭花
たちに会い、必要な物を調達してきたことも付け加えながら、千鳥はゾウを追跡してきたのだと話す。親子がその背中に、他の小さな動物たちをいっぱい乗せていたことも、忘れずに話した。
「こんな状況で自分だって大変なのに、園内の仲間を助けてるのか……!」
それを聞いて、龍目の表情がいっそう引き締まった。
「こうしちゃいられないな。俺も一緒に行くぞ、そのゾウの所まで案内してくれ!」
「うん、分かった! 先輩と一緒で、俺も心強いんだよ〜」
ゾウの親子は、所々に足跡や逃げた痕跡を残していたので、追跡自体はそんなに難しくはなかった。さらに千鳥の方はここに来る途中で、園内の見取り図の看板を画像に撮っておいたので、これなら今いる現在地を2人が見失うようなこともない。けれども……
「うーん、この足跡、どんどん園内の奥の方に行っちゃってるみたい……?」
「まずいな」
地図と目の前の道を見比べつつ、先を急ぐ千鳥と龍目の顔が次第に険しくなる。龍目が懸念を述べる。
「つまり、エントランスの方にあるテオの時空ゲートからは、
どんどん離れて行っちまってるってことだ。これは……
もしかしたら、ゾウと俺たちの避難が、一番遅くなるかもしれないな」
「うん……で、でもまずは、ゾウさんを見つけるのが先だよー!」
「ああ、そうだな。勿論そうだぜ」
そんなふうに足跡を追い掛けていると、倒れた木が道を塞いで、めらめら燃えているのに出くわした。親子の足跡はこの付近でひどく乱れ、さらに奥の道へと進んでしまっている。
「ちょうどこの木が倒れてきて、奥へ逃げざるを得なかったんだな。
よし、早速この消火器で……!」
「あっ、豪先輩!」
横から千鳥が、それを止める。
「ここぞという時まで、その消火器はまだ取っておくんだよー。
この場は、俺に任せて!」
そう言って千鳥が、燃える木のすぐ傍に止めたのは、手押し式の一輪車。いわゆる、ねこ車とも呼ばれる作業用の手押し車だ。千鳥は例の管理事務所でこれを入手してから、ここまでずっとこの一輪車を、押してきていたのである。
そして、その上に山盛りになった土をシャベルで掬うと、バサドサー! 燃える木の上に豪快にその土を被せた。これを何度も繰り返して、千鳥は確実にその火を消し止める。
「ふう、これでよし。火が消えたら、消火に使った土はまた回収して、
次の場所でも使えるようにリサイクルするんだよー!」
「成る程、考えたな!」
龍目の方も、砂を使った消火方法を考えていたけど、これなら手近に適当な量の砂がなくとも、理論上は何回でも火が消せる。
「俺、これでゾウさんの逃げ道を作ってやるんだ」
「頼りになるな、よし! 俺も頑張らねえと……ファイトー!」
と龍目の方も、火の消えた倒木を、ろっこん【軽いぜ!】で軽々と持ち上げ、その道を通れるようにする。こんなふうに倒れた木や障害物が、それからも度々2人の行く手を遮ったが、その都度千鳥と龍目は力を合わせて、諦めずに粘り強くゾウの追跡を続けるのだった。
「あっ、いた、いたよー! おーい!」
「パォーオ……?」
そして2人は、ついに! 園内の最奥の地点で道に迷っている、2匹のゾウの姿を見つけたのだった。「ワーシャ、ウーシャ、助けに来たよー!」って千鳥はぴょんぴょん両手を振ってアピールし、真っ先にその親子に駆け寄る。龍目もその後から息せき切って駆け付けて、
「俺達が助けに来たぞ! もう大丈夫だ」
笑顔と力強い声で、安心させるように言葉を掛ける。幸いゾウは親子ともども、パニックに陥っているような様子はなかった。子象のウーシャの方は多少落ち着きがなかったけど、母象ワーシャの方はすぐに2人が救援者だと理解してくれたようで、
「パォーーン!」
と喜びの声を上げる。何しろ、園内の他の動物たちをレスキューして回るようなゾウだ、とても賢くて忍耐強いのだろう。そして千鳥が、その背中に山盛りで乗っている動物たちを見て「わー!」と驚きの声を上げた。
「ウサギとモルモット、それにハムスター!
やっぱりこれ、
ふれあい広場にいた動物たち
だねっ」
所狭しと白い毛皮がもぞもぞもこもこ、もうゾウの背中が見えないぐらいの満載っぷりだ。
そして千鳥の言う通り、これはふれあい広場に放されていた、全ての動物たちだった。真っ先に火事の犠牲になりそうな、このか弱い小動物たちを、ワーシャらはその身の危険も顧みず、いち早くレスキューしてくれていたのである。
「自分だって不安なのに、ちゃんと他の動物を守ってくれたんだな。
よく頑張ってくれた、俺からも礼を言うぜ」
「パォーオォ」
そう言って龍目が、母象ワーシャにねぎらいの言葉を掛ける一方で、子象のウーシャの背のウサギたちは、喜びで揺れる千鳥のアホ毛を、草か何かと見間違えて、次々にその頭に飛び乗ったり。
「ふんふふ〜ん♪ って、わああ!
ウサギさん、その毛は食べちゃダメだよ〜!」
「ははっ」
非常時なんだけど、いや、非常時だからこそ。こんなささやかなやり取りに、龍目の肩の力もフッと抜ける。
(千鳥ののんびりした顔を見れば、動物たちも
安心してついて来てくれそうだぜ!)
そしてゾウの背中には他、数匹の猫たちも避難していた。
「んっ? どっかで見たようなでぶ猫が……って、がおーじゃねえか!?」
龍目はその中に、見覚えのあるでぶ三毛猫が1匹混ざっているのを見付けて、ギョッとする。この龍目とは探検部の後輩でもある
後木 真央
が、開始早々召喚&放置した、あのがおーだ。
「何でこんな所に……おい、何か酔っ払ってるな。大丈夫か?」
がおーは抱き上げた龍目にも、ぐるごろ喉を鳴らすだけで、はしたなくだらーんと伸びきったままだ。たぶん、マタタビで泥酔&建物の前に置き去りにされたがおーはどう見ても、火事で逃げ遅れた猫にしか見えなかったのだろう。鼻でゾウにひょいとサルベージされて、ここまで連れて来られてしまったに違いない。
「まったく、仕方ないな……」
召喚主の真央は「危なくなったらがおーの緊急要請で送還」とか言っていたが、そもそもこんな酔っ払い状態のがおーに、我が身の危険を知らせることなど本当に出来るのか怪しい。取り返しのつかないことになる前に、ゾウに拾われ龍目に巡り会えたのは、僥倖と言えるだろう。
けれども、その時だった!
『ピーッコッコッコック!(笑い声) み、醜い……
何てみにくい猫なんだ! これは許せないねっ!』
突然聞こえてきたその高慢ちきな声に、龍目と千鳥がハッとそちらを振り向けば。綺羅びやかな羽根を広げて、上から目線で笑っている、1羽のクジャクがそこにいた。
『僕とクローネ様のビューティフルな愛の巣に、
こんな醜悪な生き物が、存在を許される筈がないよねっ。
さっ、邪魔なそこの動物ともども、綺麗に燃やしてあげよっか〜♪』
ゾウ班、龍目と千鳥──ゾウの親子を保護するも、孔雀のヒルズの強襲を受ける。
【園内奥地】
ヒルズ、ゾウ班を強襲。
「なっ……こんな所でか!?」
「あわわ……ク、クジャクに道を塞がれちゃったよー!」
完全に不意をつかれた、
龍目 豪
と
千鳥 雅人
の2人が慌てる。
このやたらと偉そうな喋るクジャクが、今回の事件の主犯に間違いない。しかしまさか、こんな所で遭遇するとは思いもしなかった。ここまで2人が、懸命に障害を取り除いて開拓してきた道も、このヒルズによって、完全に通せんぼされてしまっている。
『プププ……おやおや、ワーシャとウーシャの出しゃばり親子も一緒かい?
それに、ふれあい広場の毛玉たち!』
「パォーーンン!」
母象のワーシャが、ひと声鳴いて後じさりした。あれっ?と千鳥は思う。
(このクジャクと動物さんたちは、知り合いなのかな?)
ワーシャは子象を庇うようにして、明らかにクジャクに対して警戒心を見せているようだ。
「パォオ、パォオ、パォオ!」
『フン! 僕より美しくないクセに出しゃばって、
この僕よりも目立とうとするから、こんな目に遭うのさっ』
とヒルズの方も、何やら動物たちに恨みを抱いている様子……? それを横目で見ながら、龍目は必死に頭を巡らせ、この場を切り抜ける方法を考える。
(どうする、このクジャクと戦って突破するか?)
けれども、龍目や千鳥のろっこんは、あまり戦闘向きの能力ではない。何より、自分たちの後ろには今、2匹のゾウと多くの動物たちがいる。ヒルズと戦ったら確実に巻き込んでしまいそうだ。
「どうする……って、へっ? オイがおー?」
その時だ! ここは自分に任せろと言わんばかりに、でぶ猫がおーが飛び出した! そして全員が呆気に取られている中、ゾウの親子をその背後に守るように、敢然とヒルズの前に立ちはだかる。
「ギャルルルル、ガオーーーーーーー!!」
ああっ、何という勇気! その身を挺して、動物園の動物たちを守ろうと言うのだ! がおーは召喚主である
後木 真央
の言うことしか聞かないはずだが、ヒルズの非道と動物たちの苦境を、流石に見過ごせなくなったのだろう。何というアニマル義侠心! 何という友情スピリッツ!
「すごいぜがおー! お前はやる気なさそうに見えても、
いつかはやってくれる猫だと思ってたぜ!」
その後ろからやんやと声援を送る龍目、せっせと花吹雪を撒く千鳥、そしてヒルズは思わぬ強敵の出現にもひるまず高笑い。
『ピーッコッコッコッコッ! そんな醜い生き物の分際で、
この美しい僕に逆らおうなんて、笑わせてくれるね!
僕のろっこんで消し炭にしてあげるから、覚悟し給え!』
激突! 孔雀のヒルズVSでぶ三毛猫がおー(←
後木 真央
の召喚猫)
「ごろんごろごろ、ふにゃにゃにゃ〜〜んん♪」
「「って、寝るなーーーーーーーーーーー!!?」」
ああっ、やっぱり駄目だった。がおーはマタタビで酔っ払って、ちょっと気が大きくなっていただけだった。いきなり敵に腹を見せてごろごろするデブ猫に、全力で2人が突っ込み、そしてヒルズが身を捩って爆笑する。
『ピーッコッコッ! ほ〜ら、やっぱりね♪ こんなふうに、
僕の美しさの前には、どんな生き物だってひれ伏すのサ!
さあ、今度こそ本当に全員、消し炭にしてあげる……!』
もうだめだ、今度こそ全員がおーと一緒に丸焦げだ、
誰もがそう思った時──ヒーローの声が高らかに響き渡った。
「直拳貫徹! ザ・ストレイト!
身勝手な理由でこんな大惨事を引き起こした外道め! 俺が相手だ!」
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シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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