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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●ヒツジ&アルパカ班(2)●
【草食動物エリア】
「ごめんなさい……私に治せるのは、ここまでが限界」
黒依 アリーセ
が悲痛なうめき声を上げて、その歌声を止めた。瀕死の重傷を負っていた、
トワ・E・ライトフェロゥ
のろっこん治療に失敗したのである。
その治療の成り行きを、固唾を呑んで見守っていた
志波 武道
と
鴻上 彰尋
の2人も、アリーセの無念のギブアップの言葉に、ガクッと首を項垂れる。
「トワちゃん……まさかこんな、変わり果てた姿になるなんてーぇ(泣き)」
「畜生! 俺は保護者のあいつに……後で何て説明したらいいんだ!(拳ダンッ)」
「本当にごめんなさい……どうしても、私には元に戻せなかったの」
治療失敗の責任を感じて、アリーセも沈痛な面持ちで語る。
「このアフロだけは……アフロだけは、どうしても!」
「トワ・ E ・ライトフェロゥ改めライトアフロゥ、デスヨー!」
ぴょこんと元気良くその場に立ち上がった、まんまるアフロヘアーのトワに、
「ンベェ〜メェ〜(イヤイヤイヤイヤ……)」
その場にいた全ヒツジが片足を挙げて突っ込む。いやほら、他につっこめる人が誰もいなかったから……アリーセさんが突っ込まれるとか、見るのちょう新鮮。
そしてそのトワ……えっとライトアフロゥ? 問題のアフロ頭以外は、ひとつの傷痕もなく完璧に怪我が治っている。あんなに黒焦げだったのが、嘘のような全快っぷりだ。
「Peacock! トワをこんなチリチリアフロにしたのは、
Peacock デスネ! トワはとっても怒ってるマスヨ!」
そして、そんなふうにひとしきり怒りをアッピールすると、そのままトワは孔雀を探して、テッテケその場を走り去ってしまった。怪我をしてもしてなくても、にぎやかな小学生だった。
そんなトワの後ろ姿を、やれやれと見送って、
「ふう……全く一時は、どうなることかと思ったよ」
小芝居からも晴れて解放された鴻上が、改めてアリーセに礼を述べる。
「黒依さん、急な呼び出しに応じてくれて、ありがとう。助かったよ。
本当に、俺と先輩の2人だけだったら、今頃どうなっていたことか」
鴻上が求めた握手の手に、アリーセも微笑みながら手を差し出して……
そのまま斜めに傾き、鴻上の前にぐらり、と倒れた。
「…………。Σ ギャーーーーーーーーーー!?
今度はアリーセちゃんが、アリーセちゃんが倒れたーーーー!!」
慌てて武道がアリーセを抱き起こすと、血の気が失われた彼女の顔は蒼白を通り越して、もはや紙のように真っ白だった。武道も鴻上も、その顔色にショックを受ける。そして、まだ血を流し続けている、アリーセの掌の切り傷を見る。
やはりあのような、その場しのぎの小芝居などで誤魔化せるものではなかったのだ……(重々しく)。トワの完治と引き換えに、アリーセは相応の血を大量に流していたのだった。
「そんな、黒依さん……」
呆然と立ちすくむ鴻上の横で、武道は素早く自分のシャツを引き裂くと、自前の応急処置の知識で、アリーセの傷を圧迫止血する。そして、
「アリーセちゃん、これは気休めだけど……でもやらないよりは、ネ」
ろっこん【スイ・マー】で手の神経を局所麻痺させ、痛み止め代わりにしてやった。
「武道さん、ありがとう……少し、楽に、なったみたい……」
こわばった微笑みを浮かべながら、そのままアリーセは眠るように、気を失ってしまった。その様子を深刻な表情で見守り、それから途方に暮れて顔を見合わせる、鴻上と武道の2人……。
ヒツジ班、道中で保護したトワの治療と復活に成功。
しかしその代償に、今度はアリーセという、2人目の重篤患者を抱える羽目になってしまった。しかも今度は、ヒーラー本人だ。強力な治癒能力を持つアリーセも、自分自身の怪我だけは治せない。
「一難去ってまた一難、か……どうしましょう、志波さん」
「アリーセちゃんの治療がもちろん最優先、ナンダケド」
難しい局面だったが、話し合いの結果、2人はこのままヒツジたちと一緒に、アリーセをゲートまで運ぶことに決めた。
「ゲートには、美咲紀ちゃんもイルシネ☆」
アリーセを連れて来た時のように、また都合良く近くで治療ろっこん持ちのもれいびが見つかるとは限らない。それよりは、
椿 美咲紀
が待機している時空ゲートを目指す方が、確実だった。
「分かりました。ではこのまま先を急ぎましょう」
そうと決まれば、2人の行動は素早い。トワのレスキューで中断していた、ヒツジたちの消火と救助作業を慌ただしく再開する。
ヒツジは例の消火ホースを柵代わりにして囲んであったから、幸い群れから逃げている者はいなかった。鴻上はエコバッグから缶ジュースを取り出すと、脱いだ上着にドバッとその飲料を染み込ませる。そしてその上着で包み込むようにして1匹ずつ、ウールに点いた火を消し止めていった。
「後で服洗わなきゃな。しかもコレ、羊達が色とりどりになるな……ごめん」
「ンベェ〜ェ」
「彰尋くん、暴れてたり混乱がひどいヒツジがいたら、俺に言ってぇ!
ろっこんで動きを鈍らせて、ちょっとだけ大人しくしてもらうから」
「はい、分かりました!」
時には2人掛かりでヒツジを押さえ、延焼がひどいヒツジは1箇所にまとめて、一気に消火器でブシュー!と消火。数頭がピンクの粉まみれになってメェベェ抗議されたけど、そんなふうにして全てのヒツジの火を、無事消し止めることができた。
「黒依さん、寝心地はそんなに悪くないと思うから……
しばらくここで我慢しててね」
鴻上は数頭のヒツジをベッド代わりにして、アリーセをその上に寝かせてやる。これでゲートまで彼女を搬送できるだろう。それから、柵代わりにしていた消火ホースを解いて、武道と2人でその両端をそれぞれ持った。今度はこのホースを誘導ロープ代わりにして、ヒツジたちをゲートまで上手く導いてやるのだ。
「ンメェ〜ベェ〜ンメェ〜ィ」
そんなふうにして、ヒツジたちのもふもふ大移動が始まった。即席の羊飼いよろしく、
「ほらこっちだよ!!」
とヒツジを誘導していた武道は、その群れの中に1頭、白い毛並みのアルパカが混ざっていることに気が付いた。フーちゃんだ。以前この動物園から脱走したこともあるマイペースなアルパカも、今日ばかりは流石にちょっと、興奮している様子。
「フエェ、フエェ!」
(そう言えば、触るとちょっとしたご利益がある、って噂があったな)
武道はその話を思い出し、そのふささわの毛をそっと撫でてやる。
アリーセちゃんも動物達も、どうか皆無事に……そんな、願いを込めて。
ヒツジ班、武道と鴻上──ヒツジとアルパカのレスキューに成功。
しかし、要救助者1名発生。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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