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走る体と心の温度
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九夜山山頂展望台の天辺から下界を見下ろし、
青物 といき
は両手を空に伸ばして叫ぶ。
「やっぱ山は最高だニャー!」
目的地としていた山頂まで、タイムも想定していた通り。体力はばっちりついている。
「にゃーにゃー!」
賑やかな歓声を耳にしながら、
日暮 ねむる
は息も絶え絶え展望台下の草むらに倒れこむ。夏草のにおいを感じるまま、体を仰向けにする。
(やった)
汗が噴出し流れる額や頬を、息の荒さが治まらぬ唇を、青空から降る風が撫でて過ぎる。いつもより清涼に感じる空気を胸いっぱいに吸い込む。
(少しだけ、)
このまま休んでいいよね、と眩しい日差しを片腕で遮り、閉ざしかけた瞳のその端、山道で見かけた白馬の少女を捉える。隣に並ぶ馬に乗った壮年の男は少女の父親だろうか。
「負けちゃった」
バニー・オークレイ
は馬上で肩をすくめる。
登山道を外れ、父親よりも先に登って来れたと思ったのに、山頂には父親とその愛馬が悠然と立っていた。登りは負け。
「ドンウォーリー、下りがチャンス」
めげた様子も見せず、バニーは手綱を操る。向かうは今度も登山道から大きく外れ、崩れやすい岩場の道を経て急峻な崖に至るコース。登りに使った夏草生い茂る獣道よりも危険だけれど、
「シルバーなら全速力で下れるわ」
父親の制止の声を聞き流し、バニーは愛馬のたてがみにキスをする。
「ゼァユーゴー」
バニーの合図に従い、シルバーは岩場の道に飛び込む。赤土の土煙を浴びた白銀の体躯から汗を飛び散らせながら、草も僅かな崖を駆け下る。土塊を蹴りたて風を切り、バニーとシルバーは山の中腹に辿り着く。
「ゴール! 勝ったよシルバー」
喜色満面、シルバーの背から降りる。後からゴールした父親が、愛馬の手綱を手近な木に結わえ駆けて来る。
「どうパパ、」
得意げに笑おうとした頬を、無言のままに平手で打たれた。
「ワイノット、なんでぶったの?」
痛みよりも驚きが勝る。怖い顔で腕を組む父親を見上げる。頬を打った理由よりも先、バニーはシルバーとの競争を命じられた。人と馬で勝負になるわけがない、と言い掛けた言葉を、父親の鋭い一瞥に飲み込む。
「シルバー、バニーと競争よ」
頬の痛みが苛立ちに変わる。行きなさい、とシルバーを叱り付け、バニーは自分の足で駆け出す。
数歩も行かぬうちにシルバーに容易く追い越される。見る間に遠ざかる白銀の尻尾を追って山道を走りながら、バニーは乱れる息のうちに唇を噛む。勝てるわけがない。
(パパのいじわる)
負けたのが悔しいんだ、と顔を歪めて、足を茂みに取られた。幾度も転んで手足を泥だらけに、全身を汗塗れにして、ようやく頂上に辿り着く。
馬に乗って悠々と追いかけて来た父親を振り返って睨む。
頂上で心配げな瞳で足を止めて待っていたシルバーに苛立ち隠せぬ声で命じる。
「シルバー、バニーを待たないで早く行きなさい」
崖の前で戸惑い振り返り、足を踏み変えその場に止まるシルバーの胴を叩き、バニーはシルバーよりも先に立つ。両手足を使い崖を降りようと赤土の岩に手を掛けた瞬間、岩が砕けた。
「キャー」
落ちるバニーの手を、力強い手が掴んだ。崖の上、夏空を背に必死な顔をした父親。シルバーが父親の服の裾を噛んで引っ張っている。
『このルートは最悪だ、馬を殺す気か?』
バニーを崖の上に引き上げ、父親はバニーを抱きしめ息を吐く。父親の言葉が英語になっていることに気付いて、バニーは項垂れる。パパはものすごく怒っている。
『シルバーが大切なら自分以上に気をつけてやれ、愛しているというだけが愛ではない』
バニーの指示をただ聞くだけのシルバーもダメだ、と傍らに控えるシルバーを一睨みして、父親はバニーの頬を両手で包む。
『バニー、愛するものの期待を裏切るな』
父親の厳しい瞳に覗き込まれ、バニーはその眼に宿るものが怒りだけでないことに気付いた。
『ハートを持て。いついかなる時もだ』
愛する父親から静かに説かれ、娘は真摯に頷く。
「イエス、パパ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月24日
参加申し込みの期限
2014年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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