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味覚の秋・米フェスティバル!
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「うっはー! 美味しそうな匂いが、ぷんぷんするねー!」
桜花寮から出向いてきた、
高梨 彩葉
は会場へ来るなり素直な感情を吐露した。
寝子高の
製菓部
を立ち上げた、彩葉のモットーは、『今を全力に楽しく生きる』。
せっかくのお休み、天気もいいし。閉じこもっているなんて、勿体無い。
「お菓子とご飯じゃ、畑違いだけど同じ食だしっ! 何かインスピレーションが沸くかもしれないよね♪」
甘いお菓子は一人で食べても美味しいけれど、皆で食べるともっと美味しい。手作りのお菓子を頬張った瞬間、皆が見せる幸せそうな顔が、彩葉は好きだ。
ほっかほかのご飯を、丼に盛ってもらって、仕切りのついたトレーを受け取って彩葉は歩き出す。
「わ、サイコロステーキ! 値段もリーズナブルだし、これは買いだね」
肉ブースで彩葉は早速、サイコロステーキの出店の列に並ぶ。
鉄板の上で肉と脂が弾け、芳しい匂いが堪らない。チラっと見た肉も見事なサシが入って、絶対美味しいやつだ。きっと上等な肉の端なのだろう。口に入れる瞬間を考えただけで、思わず溜息が出る。
「あれ彩葉ちゃんなのだ?」
前に並んでいた赤猫リュックの少女が、振り返った。
「え? あ、
陸上部
の」
「ピンポーン!
後木 真央
ちゃん惨状(参上)なのだ! 彩葉ちゃん今日は一人なのだ?」
人懐こく話しかけてくる、真央。彩葉は陸上部員に、彼氏が居る。
陸上部は皆、仲良しなので彩葉の事は真央も知っているのだろう。
「うん、今日はタイミングが合わなくて」
「ふにゃん……それは残念なのだ。
でもこの島の人はお祭り騒ぎ好きなのだ♪ またこんな機会はいくらでもあるのだ」
「うん、そうだよねっ! ありがとー、真央ちゃん♪」
サイコロステーキを購入すると、彩葉は魚ブースへ向かった。
「……ん? どうやらいい時に来たみたいだな、俺は」
日に焼けた精悍な青年が、キャットロードに訪れた。
それもそのはず、彼――
志波 高久
は、鍛え抜いた肉体を武器に勝負の世界を生きる、プロの競輪選手だ。
福岡在住だが、弟達が寝子高へ進学した事もあり、こうして時々島にホテルをとり様子を見に来ていた。
「おかわりも自由にどうぞ」
「ありがとう」
体が資本の彼には、米フェスは掛け値なしに嬉しいイベントだった。
「肉に刺身に……これは飯より酒が欲しくなるな」
高身長は楽しそうな人々を俯瞰するのに、具合がいい。祭りの雰囲気も充分に味わって。
「お、ビールもある……! ジョッキで頼むよ、2杯ね」
自転車は押して歩けばいいだろう。今日はオフ、しっかり羽を伸ばして自分を労おう。
高久はまず肉ブースでステーキ、皆が買っている人気の唐揚げを購入した。
それから魚ブースで、
旅鴉 月詠
からイクラ醤油漬けを買った。
「ありがとう。好きなんだよなあ、コレ」
「じゃあサービス、大盛りにしておこう」
「いいのか? 気前がいいね、ありがたい」
夏の日差しのように強気な顔が、くしゃりと歪む。
「どういたしまして、楽しんでいってくれ」
時間も正午近くなり、更に焼き鮭とサラダを買った彩葉は、席の確保に苦戦していた。
「空いてる所、空いてる所……あ!」
彩葉が見つけたのは、偶然にも高久の隣。同じように各種サラダをたっぷりと盛って、旺盛な食欲を披露していた。
「すいませーん、隣いいですか?」
「どうぞ」
明るく元気な女の子の登場に、高久は手早くスペースを空ける。
「良かった、ありがとうございます」
「いや、話し相手がいた方が俺も楽しいしな」
歓迎するよと笑う顔に、彩葉はあれっ? と思う。
(なんか誰かに似てるような気が……気のせいかな?)
喉元まで上がっているそれが誰なのか、考えてもすぐには出てこなかった。
まあいいかと彩葉は手を合わせる。
「いただきます!」
一方、高久も彩葉に感じるものがあった。
(……ん? そういやこの容姿……この子はもしかして……)
「おーいーしーいーぞー!!」
考える高久の横で、彩葉は叫んだ。
「このお肉、口の中で蕩ける~……あ、ごめんなさい!! 煩くて!」
「構わないさ、美味しそうに食べる子って好きだし、可愛いよ」
目が合って慌てる彩葉に、高久は大人の余裕を見せつけた。
「ふぁっ!? か、可愛くなんてないですよ!」
「可愛いと思うぞ、放っておかないだろう皆。ほら、これも美味いぞ」
笑いながら高久はカラっと揚がった唐揚げを、彩葉のトレーに移す。
女の子相手に、さらっとそんな事を言ってのける彼に、彩葉はどうしていいか分からず小さくなる。
「え、えっと、ありがとうございます」
恥ずかしげに俯けば、目に入ったのは高久の鍛え抜かれた太腿。
「わ、凄い脚。お兄さん、何のお仕事をしてるんですか?」
「脚? 何なら触って当ててみるかい?」
「いやいやいや、触らなくて当てますから!」
ぱんぱんと太腿を叩きながら、冗談のつもりで言えば、彩葉はナイーブな少女の一面を見せ、益々赤くなった。もう舞い上がって、マトモに考えられない。
「う~、ギブですっ! 教えてください」
「早いな、答えは……」
だが美味そうにビールを煽った高久は、悪戯っぽく微笑む。
「まぁいいか、飯が冷めちまう、早く食おうぜ。んむ、赤身もこのねっとりした食感が最高だな!」
「ええ~っ!?」
「ははは、ほらこっちも食え!」
「ひゃあ、そんなに貰っちゃって……ありがとうございます~!!」
問答無用で彩葉のトレーに、刺身を移す高久。
からかわれているのが分かっているのに、案外 懐が広くて、暖かくて……敵わないなと彩葉は思った。
「それじゃ、遠慮なく頂きます……んー、新鮮で美味しいです♪」
「だろっ?」
ククっと笑いながら、更に高久は黒胡椒とニンニクで味付けされたステーキを頬張り、ビールで流し込む。
男らしい豪快な食べっぷりに、彩葉は少し見蕩れた。
「さあて、食べた飲んだ。俺はホテルのチェックインやらもあるし、先に行かせてもらうぜ」
「じゃあ、私もこれで。また会えるといいですね」
そうだな、と高久が笑う。
「あぁ、そうだ……名前言ってなかったな。
俺は
志波 高久
、君の事は話だけだが……弟達から聞いていた。よろしくな、
高梨 彩葉
君」
「…………へ? え、え――――!!!?」
はわわわ、と口をパクパクさせる彩葉を「いいね、その顔」と指差してウィンクしてから。
「さぁて……行くか、またな」
軽く手を振って、高久は去っていった。
広い背中がすっかり見えなくなってから、彩葉はへたりこんだ。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月29日
参加申し込みの期限
2014年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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