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味覚の秋・米フェスティバル!
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「こら、道にゴミを捨てちゃ駄目だろ?」
奈良橋 博美
は臆する事無く、チャラチャラした若者に注意した。
小柄な少女にねめつけられ、若者はかなり動揺した。見た目の割りに、小心者だったようだ。
博美は構わず腰をかがめ、ゴミを拾う。
「な、なんだよ?」
「手だしな」
虚勢を張っているくせに、ビクビク手を出してくる若者。博美はその手に、ゴミを握らせた。
周囲は失笑しているが、博美はニッと白い歯を見せる。
「ゴミがなくなると、気持ちいいだろう? 町は皆のものだ、お互い綺麗にしようぜ」
「う、うっせえ!」
若者は捨て台詞を吐くと、ゴミを大事そうに抱えて逃走した。
「……素直じゃないなあ……ま、いっか」
そんな事より、今は美味しいご飯を食べよう。
「お待たせっ! 食おうぜ」
待ち合わせたテーブルへ戻ると、
後木 真央
の卵料理も出来上がっていた。
テーブルの上に山積みになったおかず類も、きっと彼女のものだろう。
白米を食べながら見張り役を続ける、
樋野 秀吉
が少し哀れである。
「はい、これ刀君の納豆」
「やった、ありがとう奈良橋! お礼にベトナム料理の店で、生春巻き買って来たんだ。食ってくれ」
「ひょっとして、
シダ 美穂戸
さんかな?」
「ああ、良く分かったな」
「体育科は2クラスしかないからね、よく一緒に授業受けるんだ」
長身で華やかなシダは、目立つ存在らしい。
話しているうちに、
宮祀 智瑜
や真央も戻ってきた。
「冷めないうちにおあがり、真央」
旅鴉 月詠
が客を捌きながら、声を掛ける
「おおお、いただきま~すなのだ♪」
賑やかなテーブルには
御巫 時子
を伴った、
ジェレミア・ベルトーニ
もやって来た。
ジェレミアの丼には、大葉の上に刺し盛りよろしく新鮮な魚介が並ぶ。あとはイクラ醤油漬けを載せて、海鮮丼と洒落込むつもりだ。
「載せて下さい」
にっこり微笑んで突き出された丼に、月詠は惜しみなくイクラを盛り付ける。
「ありがとう、長い髪が神秘的なお嬢さん。可愛らしいだけじゃなく気立てもいいんだね」
「それはどうも」
感動するジェレミアを余所に、雀を肩に乗せた時子は何時も通り微笑む。
「こんにちは、月詠さん。美味しそうですね……」
「やあ、時子。小さいお友達も、楽しんでるかい?」
尋ねれば雀は小首を傾げて、ちゅんと鳴く。
「はい、ジェレミアさんがお声を掛けてくださって……ご一緒させて頂いています……」
「袖触れ合うも他生の縁と言うわけだね。せっかくの祭りだ、秋の味覚、存分に堪能していってくれ」
「ありがとうございます……」
「ん~、脂の乗ったサンマ……最高ですね……!」
ほかほかご飯と、炭火で焼いたサンマを頬張って、智瑜は幸せを噛み締める。
薬味のすだちや『うめ河』の看板商品、梅干の『金星』も期待通り、いい仕事をしている。
「おや、それは梅干だね」
ジェレミア・ベルトーニ
が智瑜の手元に、目を留める。
「はい、とっても美味しいんですよ」
智瑜の答えに、ジェレミアは満足そうに頷く。
「俺も一度貰って、食べた事があるんだ。和歌山の大きなウメボシだったけれど。
あんな大きなウメボシが! でもほんのり甘くて、味わい深くて、美味しかったんだ!」
「南高梅、美味しいですよね。良かったら、おひとつどうぞ」
智瑜はフレンドリーな外国人に、梅干を一つおすそ分け。
「ありがとう。寛大なお嬢さん、この恩は忘れないよ」
「え、そんな大げさなものじゃないですよ!?」
智瑜は戸惑っているが、そろそろジェレミアの行動を把握しつつある時子は、くすくす笑っている。
「炊き立てご飯の丼はとても美味しいよ、素晴らしい。故郷イタリアの米とは、全く違う独特の食感だね」
「そんなに違うものなんですか?」
「ああ、全く違う食べ物と言っても良いよ。懐かしいなあ、リゾット……。
でも日本の米も大好きさ、食文化も素晴らしい。
何より気軽にスイッチ一つで、炊飯器が炊き上げてくれるのがいいね」
ビバ・文明の利器。
あとで3キロほど、お米を買って帰ろうと心に決めるジェレミアだった。
珍しく静かな真央は、ご飯とそのお供を、大きな口で胃袋に詰め込む作業の真っ最中だった。
秀吉も触発されたか、再び白米に向き合う。
塩を掛けては食べ、食べてはお代わりに向かう。
見物人で人垣まで出来てしまう、ケタ外れの食欲に目を見張りながらも、真央と秀吉があまりに美味しそうに食べるので、ほっこりする時子。
「雀さんも、どうぞ……?」
軽く漱いで粘り気を落としてやった米を、小さな紙皿に移してやれば、雀も一緒に秋の実りを啄ばむ。
「美味しいですね……」
「チュン♪」
時子が選んだのは、焼き鮭。
梅川 照喜
から貰った浅漬けも合わせて、秋の定食風味。
漬物をポリっと齧りつつ、茄子の味噌汁で流し込めば、気分が不思議と落ち着いた。
「どれも凄く美味しいのだ、おかず大目に買って、持って帰ったらダメかなぁなのだ」
「お店の売り上げになりますし、大丈夫だと想いますよ……」
まだ食べる気らしい真央に、時子は微笑む。
「やっぱり食欲の秋ですね、いつもは茶碗に一杯なんですけど今日は2杯食べられそうです!」
小骨を綺麗に寄せながら、智瑜もほっこり微笑んだ。
博美は納豆と、真摯に向き合っていた。
「魯山人によれば、360回かき混ぜるのが一番ということだ」
某漫画のキャラクターのモデルと言われる、美食家の魯山人は納豆の食べ方にも煩かった。
小鉢に移した納豆を、博美は丹念にかき混ぜる。孤独な作業を経て段々糸が抵抗が増す。
刀もそれに倣い、精神修養の場のような雰囲気になっていた。
「納豆のみで300回かき混ぜたら、ネギや辛子、出汁醤油をかけて更にかき混ぜる」
「おう、残り60回だな!」
向き合い姿勢を正して、少しずつ醤油を足しながら、納豆をかき混ぜる。
納豆はついに、糸を引かなくなっていた。
「これをご飯にかけて食べると、美味しいんだ」
「いただきます!」
手を合わせると、やり遂げたものが見せる晴れ晴れとした表情で、二人は納豆ご飯を口に運んだ。
「なるほど、美味い!」
「日本人にしか、わからない感覚だよな」
博美の言葉に頷きながら、刀は買い集めた熱々の料理を、今度は作ったおにぎりに乗せて、かぶりつく。
「わう、美味い!」
後味を水で洗い流すと、さあ次だ! と手を伸ばす。
この後も知り合いと、おかずを交換し、楽しい一日を満喫する刀なのだった。
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月29日
参加申し込みの期限
2014年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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