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壊しておくれ、誠を帯びしこの身をどうか
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橘 千歳
の場合
門を抜けて、建物の間を縫うように進むと、不意に開けた場所に出た。
「あっ……」
その瞬間、千歳は思わず小さく声を上げた。同時に、一緒に行動していた
御剣 刀
が、すぐ隣で前方に向かって武器を構えるのが見えた。
その開けた中庭のような場所。そこに、一人の新選組隊士がいたからだった。
「貴様ら、何者だ!」
向こうもこっちに気付いて、刀を抜いた。距離は七メートルほど。
「……千歳、大丈夫か?」
「平気……戦う覚悟はできてる」
新選組と戦う。彼らに刃を向ける。京都に育ち、新選組の歴史に触れながら育ってきた自分には、少し酷なこと。
だけど自分たちがやらなかったら、島の人々に被害が出るかもしれない。そんなふうに意味もなく凶刃を振るう彼らは、本物じゃないとわかっていても悲しい。
そして彼らが誠の旗に下に集い、文字通り命を賭けて守ろうとした徳川幕府はすでに無くて久しくて。だから新選組が戦う意味は、少なくともここにはない。
それなら自分たちが止めてあげるべきだ。だから覚悟は、できてる。
「俺から仕掛ける。俺で斬れればよし、駄目ならせめて隙を作らせるから千歳が斬ってくれ。それでも駄目なら一度離れて、また繰り返しだ」
「わかった」
敵を見つめ、集中する。刀もそうしていた。きっと、イメージしているのだろう。彼のろっこんを発動するために。
千歳も、ろっこんを使おうかと思った。だけど、今の状況で衝撃波を出せるだろうか。
相手は別に不法や不正を働いているわけじゃない。ただ襲ってきた敵に応戦しているだけ。そもそも新選組は治安を守る側だから。
そういう状況で、はたして……。
「覚悟!」
不意に、敵が声を上げた。斬りかかってくる。
まずい、と一瞬思った。思考していたせいで反応が遅れて、だけどその遅れは致命的なものにはならなかった。
なぜなら敵が動いた瞬間の一拍後、刀が走り出して、敵の武器を大きく弾いたから。人間離れした素早い動きだった。
「千歳!」
「え、あっ……!」
名を呼ばれた意図を理解して、千歳は慌てて踏み出した。
「ぐわぁっ……!」
斬り下ろした刃が、刀を弾かれて隙だらけの相手の皮膚を斜めに裂く。嫌な感触が伝わってきたけど、それとほとんど同時に敵の体は消えた。そして、敵の体から出た血も。
「倒した……?」
「本当に消えたな。やっぱり、現実の存在じゃないってことか。それなら人殺しってことにもならないな」
「そうね……斬った時の感触はあったけど……」
「耐えるしかない。躊躇してたら、こっちがやられるんだ」
「ええ……わかってる」
「……今のは、躊躇じゃないよな?」
「えっ?」
「動くのが遅れただろ。大きく崩せたからよかったけど、お前ならもっと速く斬れたはずだ」
「それは……悪かったわ。ちょっと考え事してて」
「……頼むから集中してくれよ。お前に怪我されると困る」
「困る……? どうして……?」
「……同じ部の仲間が怪我したら、普通は困るだろ」
「同じ部の仲間ね……ふぅん……」
「なんだよ?」
「べ、別になんでもないわ……」
意識せず、出した声がとがる。なぜそうなったのか、自分でもよくわからなかった。
「じゃあ、次の敵を探すか。俺たちが多く倒せば、その分仲間の負担も軽くなる」
「そうね……あっ」
「どうした?」
「あれって……」
思わず指さしたのは石灯籠で、でも意識が向いていたのは、その陰に隠れるようにして立て掛けられているものだった。
それは旗で、 赤地に白字で『誠』と染め抜かれていて、だんだら模様にもなっていた。間違いなく、新選組の隊旗だ。
「すごい……あれ、本物よね?」
「まあ、そうだろうな。幻か何かは知らないけど、ここは新選組の屯所みたいだから、隊旗があってなんの不思議もない」
「記念に持って帰るとか駄目かな……? できたら、部屋に飾りたくて……」
「千歳……あのさ……」
「あっ、い、いえ、違うの」
思わず口に出した言葉に、すぐに後悔が湧いてきた。
「冗談よ、冗談。そんな場合じゃないってことはわかってる。わかってるわ」
「お前が言うと冗談に聞こえない……。もう一度言うけど……集中してくれよな」
「わかってるわよ……大丈夫だから。次からはちゃんと集中して戦うから」
「……土方歳三が相手でもか?」
「えっ?」
「前に、土方歳三が好きだって言ってただろ。その土方が相手でも、倒すことだけを考えて動けるか?」
「う、動けるわ」
「……本当だな?」
「本当よ」
いくらかむきになるような気持ちで、言葉を返す。すると刀は、信じるぞ、と小さく言った。
(信じるぞ……か。わざわざ念を押さなくたって大丈夫よ……)
そう……大丈夫。
(だって存在するはずのない土方歳三より、私には大切なものが、守らなきゃならないものがあるから)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月10日
参加申し込みの期限
2014年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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