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壊しておくれ、誠を帯びしこの身をどうか
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壬生 由貴奈
の場合
ひどい音だなぁと、由貴奈は思った。
自分が撃った銃の音。機械の音は好きだけど、これは決して気持ちのいい音じゃない。音だけでなく、撃った時の感触、反動も同じ。
弾は、敵の一人に当たった。その敵は、ねむるが投げた槍を受けた敵と、ほとんど同じタイミングで消えていった。
「し、死体が消えたぞ……」
「こ、こいつら、妖術使いか何かか!?」
「全員、散れ!」
敵のうちの一人、いくらか幼顔の新選組隊士が叫ぶ。
「敵に集中しろ! 足を止めず、銃を持った敵を斬れ!」
その言葉で、戸惑いの表情を浮かべていた他の隊士も動き出し、こっちへと向かってきた。
逃げるべきだろうかと、一瞬考えた。だけど、すぐに答えは出た。
ねむるが、自分を守るようにして目の前に立ったからだった。
「壬生さん、そのまま撃ち続けて!」
「言われなくてもそうするよぉ」
返したのはぞんざいな言葉だったけど、胸の中にはねむるへの感謝があった。いつもはのんびりしているくせに、やる時はやるじゃないか。
銃を構え、照準を合わせる。敵は動いているけれど、こういうのはコツを掴んでしまえば案外やれるものだ。普通の人間なら掴むのに大層苦労するコツなんだろうけど、銃も機械である以上、由貴奈にとってはお手の物だった。
(……うちは、機械が大好きだからね)
次に撃った弾は、敵の腹に当たった。致命傷ではなかったけれど、その敵も消えていく。
「おっと、させないよ!」
三発目を打つ前に、ねむるの声が聞こえた。ねむるは片手に刀を、もう片手に槍を持っていて、それで敵の斬撃を受け止めていた。
それを確認して、引き金を引く。ねむるに斬りかかった敵の胸に、弾は命中した。同じ要領で、次にねむるを攻撃してきた敵も、ねむるが刀を受け止めて動きが止まったのを撃つ。
「ねむねむ、防御は任せたよぉ」
「オーケー」
のんびりとした口調で言う、ねむる。だけど防御に集中しているとはいえ、新選組と渡り合っているのは見事なものだった。
ただなんとなく、敵の動きが鈍いようにも見える。気のせいだろうか。
「はは、悪いけど君らの動き、止まって見えるんだよねぇ」
次の攻撃を受け止めたねむるが、そう言って笑う。なんだか楽しそうだった。もしかして意外と戦いに快楽を見出すタイプなんだろうか。
四人目を撃つ。残りの三人、そのうち隊士たちに命令をした一人には、起き上がった月がまとわりついて動きを封じていた。相手も強いようで倒せはしないようだけど、こっちに向かってくることもできていない。
次の瞬間、残りの二人が同時にねむるに斬りかかった。しかしねむるは、刀と槍をうまく使って、相手の刀を体には触れさせなかった。
お見事。そう心の中でつぶやきながら、銃を敵に向ける。一発、二発。それで、二人とも消えていった。
残るは、指揮官らしき隊士のみ。月が動きを牽制してくれているので、照準を定めやすい。
これで終わり。そう心でつぶやきながら、引き金を引く。
その瞬間、目が合った。
「えっ……」
思わず、つぶやきが漏れる。
弾は、当たらなかった。撃った瞬間、敵がこっちを見たかと思うと、上体をそらして弾をかわしたのだ。
「驚いたねぇ……」
古い銃とはいえ、銃弾をかわす人間がいる。その事実は驚きで、二発目を撃つことを忘れるほどだった。
しかし、敵もそれきり動きはしなかった。刀は構えているものの、月にも斬りかからず、こっちに向かってこようともしない。
銃を向けられた戦闘の場においては不相応なその行動に、そばにいる月も戸惑って動けないようだった。
「……僕以外は全滅ですか」
そして動きを止めたまま、その残った隊士が言う。
「二人の手練れ、銃、そのうえ妖術師が相手となると、いくら僕でも勝つのは難しいかな。せめて体が思う通りに動けば……まあ、言っても仕方ないことか」
思う通りに。その言葉を聞いて、ふとある思いが浮かんだ。もしかして、この幼顔の隊士は。
「それでも、七人を率いていたのにも関わらずこんなざまでは、土方さんに怒られちゃうな。それでも一番隊組長かって」
小さな、自嘲するような笑顔を見せながら、その隊士は言った。
新選組一番隊組長。その人物の名は、由貴奈も知っていた。それなら、やっぱり。
「終わりか、これで。嫌だなぁ、皆と別れるのは。もう少し皆と一緒に戦いたかった。この体が動けなくなるまで、もう少し」
「……肺の病、ずいぶんと悪いみたいだねぇ、沖田さん」
「えっ?」
沖田の顔に、一瞬にして驚きが広がる。
「なぜ……近藤さんや土方さんにも言ってないのに……」
「なぜだろうね。でもさ沖田さん、あんたはなぜそんな体になってまで戦うのかな? 病に蝕まれながら、誠の羽織を血に染めて、その末にどこに行き着こうっていうんだい? うちには……その先にあるのはただの無だとしか思えないけど」
こんな言葉で沖田を止められるとは思っていなかった。言ったのはきまぐれ……そう、ただの気まぐれだ。
「……無ですか。いいじゃないですか、それで」
「いい……?」
「新選組が行きつく先に何があろうと、たとえ何もなかろうと、僕は構いませんよ。近藤さんが戦っている、土方さんが戦っている、皆が戦っている。僕が戦う理由は、それだけで十分です。皆がここにいる限り、同じ誠の下で戦っている限り、僕も戦う。たとえその先に何が待っていようと。……だから」
だから、を言い終えると同時に、沖田が走り出した。こっちに向かってくる。
不意を打たれた月が、慌ててナイフを投げるのが見えた。それは沖田の肩に刺さって、だけど動きは止まらなかった。
目の前で、沖田が刀を振る。止めようとした、ねむるの刀が弾かれた。そして槍も。
でも、そこまでだった。
銃声。自分の手の中から聞こえたそれを、由貴奈ははっきりと聞いた。そしてほとんど同時に、銃から放たれた銃弾が沖田の胸を貫くのも見えて。
だけど、沖田はまだ立っていた。消えてもいない。
「死ねない……僕はまだ……死ねないんだ……」
信じられないと、由貴奈は思った。そして焦りも感じた。なぜなら二丁の銃のどちらにも、もう弾は入っていないから。
「ぐふっ……!」
でも次の瞬間、沖田の胸から槍が飛び出してきた。
「……ごめんね」
ねむるの声。それが聞こえたのとほとんど同時に。
沖田総司の体が、目の前で消えていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月10日
参加申し込みの期限
2014年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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