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壊しておくれ、誠を帯びしこの身をどうか
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御剣 刀
の場合
「……千歳、尾鎌」
目の前にいる土方歳三、そして二人の新選組隊士を視界に映しながら、刀はそばにいる仲間へとつぶやいた。
「平隊士二人は、お前たちでなんとかしてくれ……俺は土方をやる」
「えっ……歳さんと一人で戦うつもりなの?」
「いくら刀ちゃんでも、新選組幹部と一対一はちょっと厳しいんじゃないかしら……?」
「尾鎌のろっこんは戦闘用じゃない。千歳の衝撃波では大きなダメージは与えられない。だから俺がやる」
「そんな、いくらなんでも危険よ」
「ここに乗り込んだ時点で、危険は承知だ。この中で一番戦えるのが俺である以上、俺が一番強い奴と戦うのが理に適ってる」
「だからって……」
何も言われても、考えを変えるつもりはなかった。土方とは自分が戦うべきなんだ。
「……仕方ないわねぇ。それじゃあ橘さんは、刀ちゃんのサポートをしてあげて。土方じゃない二人は、アタシがまとめて相手してあげるわ」
「……大丈夫なのか?」
「ふふ、アタシの肉体をみくびらないでちょうだい。二人の男を相手にできるくらいのものは備えてるつもりよ。その代わり、刀ちゃんは絶対に土方歳三を倒すのよ」
「わかった……なら、頼む。じゃあ千歳、基本的な斬り合いは俺がやる。お前は、俺がやられそうになった時や、手詰まりになった時に、ろっこんで助けたり牽制したりってことに集中してくれ」
「ええ、わかったわ……。でも、無理はしないでよね」
その千歳の言葉には答えず、刀は土方に向かって構えた。
「……ふぅ」
一つ息を吐き、呼吸を整える。なんだか胸が高鳴っていた。いや、ざわついているのか。
新選組副長、土方歳三。それが今、目の前にいる。その事実に対して、かすかな動揺と大きな緊張が体を包んでいた。
「どうした、何を立ちすくんでやがる。人様の家に、勝手に土足で踏み込んできたんだ。せめてもの礼儀として、そっちからかかってきたらどうなんだ?」
「……」
(挑発か……? そういえば、ここに乗り込む前の打ち合わせの時に、矢萩先輩が言ってたな……)
『万が一、土方歳三に会ったら注意して。彼の得意技は向抜撃剣(むこうぬきうちけん)。お互いがまだ抜刀しておらず互いに間合いを計っている時に、相手が仕掛けてきた瞬間を見極めて、先んじて胴を斬り上げるという抜刀技よ』
(……今、俺はすでに抜刀している。しかし土方ともなれば相手が刀を抜いていても、仕掛ける瞬間を見極めることはできるだろう。こっちが踏み出そうとした瞬間、その向抜撃剣とやらを放ってくるはずだ)
普通に考えれば、挑発なんか無視して相手がしびれを切らすのを待てばいい。
でも……。
(……そう。でも俺の能力を考えれば、むしろ好都合かもしれない。相手が待ちの状態というのは、先手は間違いなく取れるということだ。ならば相手の想定よりも速く動けば、ただ一刀で終わらせられる。土方の想定を上回る速さを、俺が出せれば……)
「……ああ、そうだな」
覚悟を決めて、そう言葉を返す。やれるはずだ。土方歳三とはいえ、相手は普通の人間。ろっこんを持つ自分とは違う。
「1年1組、御剣刀……参る」
目の前に映る、土方の姿。その中心を見据え、そこから視界を広げるようにして全体を捉える。
次の瞬間、足を滑らせるように素早く踏み込み、相手との間合いを詰めた。そして届く距離に達したと同時に、刀を最少の動作で、相手の首筋目がけて振り抜く。
しかし当たったのは敵の体ではなく、刀の鞘だった。納刀した状態のまま、受け止められたのだ。
いや、止められただけじゃなかった。土方は、互いの武器が触れ合うと同時に自分の刀を滑るように動かして、斬撃を受け流した。
「……!」
懐に入られる。そして敵の刀が抜かれる。斜め下からの斬り上げ。切っ先は、自分に胴に向かっていた。
「くっ……!」
下半身に力を込めて、上体をそらす。寸前で、敵の刀は空を切った。
(かわせた……! 今なら……!)
抜刀術の後は隙が大きくなるはず。そう思い、体勢を戻すと同時に刀を横に薙いだ。
しかし、刀を振った場所にもう土方はいなかった。
「なっ……!」
右。すでに相手の刀は振り上げられていた。もうかわせない。受け止めることもできない。
やられる。そう思った瞬間、鼻先を空気の波のようなものが通り抜けていった。
「くっ、なんだいったい……!」
その土方の言葉で、千歳の衝撃波だとすぐに気付いた。土方の動きは止まっている。それは明らかな隙で、しかしこっちが斬りつけるのより早く、土方は後ろに跳んで距離を取った。
「今のは……あの女か。妙な技を使う……。先に、向こうを斬るべきか……」
再び、土方が構える。刀の切っ先は、自分と千歳の中間に向いているように見えた。
「……」
刀の胸の中に、大きな感情がわだかまっていた。それは動揺だった。
(なんだよ、今の動き……。ろっこんで高めた俺の速さのその上をいくなんて……。これが土方か……。鬼と呼ばれた、新選組の副長なのか……)
今のままなら、どう斬りかかっても防がれるように思えた。それどころか、反撃でこっちが斬られかねない。さっきは千歳に助けられたが、次はどうなるかわからない。
土方は、千歳が衝撃波を放てることを知った。次は、それに対応した上での動き方をしてくるだろう。
ちらりと、視線を移す。蛇那伊は、すでに一人を倒したようだった。でもまだもう一人と戦っている。すぐには加勢は望めない。
もしかしたら、ここで死ぬのか。ふとそんな予感が頭をよぎった。圧倒的な敵の強さ。このままなら自分か、あるいは千歳がやられるかもしれない。
「ふざけんな……」
ほとんど無意識に、そうつぶやいていた。
(ふざけんなよ……そんな事絶対にさせるか……。この体が斬られるなんて、千歳がいなくなるなんて、フツウが守れないなんて……そんなこと、絶対にさせねえ……!)
そうだ。させない。させるわけにはいかない。
(もっと早く動くんだ……集中して、研ぎ澄まして、体を、心を加速させるんだ。やれるはずだ……俺の体なんだから。俺の体に宿ったろっこんなんだから……!)
頭の中で、またイメージする。撃鉄を、イメージする。
(速く……もっと速く……世界が止まるほどに……この世の全てを斬れるほどに)
「えっ……」
不意に、千歳の声が聞こえた。それと同時に土方が走り出しているのも見えた。千歳に向かって、走り出しているのが。
千歳は動けないでいる。二人の距離は、もう刀が届くほどになっていた。
その瞬間、ほとんど無意識に足を動かしていた。そして刀を振ったのも、ほぼ無意識で。
「風……か?」
土方の声。なぜか背後から聞こえた。
振り返る。そこにあったのは、腹から血を流した土方の姿だった。
「はは……ははは……」
目が合う。敵の顔は、笑っていた。
「風に斬られたんなら……仕方ねえ……か……」
言葉の最後で、がくりと土方が膝をつく。
そして次の瞬間、その体が目の前から消えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月10日
参加申し込みの期限
2014年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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