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壊しておくれ、誠を帯びしこの身をどうか
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風雲児 轟
の場合
あそこの部屋だな、と轟は心の中でつぶやいた。
さっきから、やけに大きな物音や声が聞こえてきていたのだ。たぶん複数で戦っているのだと思い、加勢するために音をたどってここまで来た。
「待ってろよ、今このザ・ストレイトが助けに……うぉっ!」
いきなり目の前の障子が倒れ、その向こうから人が二人飛び出してきた。そしてその二人の体は、勢いよく廊下の壁に叩き付けられた。
「くっ……!」
「いたた……」
「なんだ!? お、おい、大丈夫かよ!」
飛び出してきたのは二人とも、仲間だった。
伊織 源一
と
藤堂 月乃
。見ると、源一のほうは全身に浅い切り傷があった。月乃の右手甲にも、わずかに血が滲んでいる。
同時に、目の前の部屋の中に新選組隊士がいるのも見えた。こいつにやられた傷なのだろうか。
「私は……大丈夫です」
「俺も問題ない……相手の刀を受け止めきれずに、飛ばされただけだからな」
「飛ばされただけって……」
二人一緒に飛ばされたのなら、二人で攻撃を受け止めたということだ。それなのに受け止めきれないなんて。
思わず、轟は部屋の中に立つ敵を見た。向こうも刀を構えながらこっちを見つめていて、その姿からは得体の知れない圧迫感みたいなものが感じられるような気がした。
「……たしかお前らのろっこん、戦闘用だったはずだろ。使ってないのか?」
「俺も彼女も使ってる……だから致命傷は避けられてるんだ……」
「てことは……ろっこんの力があっても、かわしきれないってことかよ」
どうやら相当に手強い相手のようだ。もしかしたら名のある隊士なのだろうか。
「ごめんなさい……私、全然打ち込めなくて……」
「仕方ない……真剣で誰かと対峙した経験がない人間が、容易に打ち込める相手じゃない……。なんせ、相手は近藤勇なんだからな……」
「近藤勇だって!?」
近藤勇といえば、新選組のリーダーだ。そんな大物がいたなんて。
「一人増えたか。ずいぶんと奇怪な姿だな。まあ、いずれにしろ容赦はせん」
近藤がかすかに刀を動かす。それに反応して、ほとんど無意識に轟も刀を構えていた。
「お前、真剣の戦いの経験はあるか……?」
「……いや、ない」
「なら身を守ることを重視して、攻撃は隙が見えた時だけにしろ……。下手に斬りかかればやられる」
「それで勝てるのか……?」
「わからん……だがやるしかない」
やるしかない。たしかにそうだ。ここまできて、戦いをやめるわけにはいかない。
(隙か……敵の目が俺に向いていない時、二人のどちらかに大きく意識を向けている時。それがすなわち隙ってことになるのか……?)
近藤勇は三対一だというのに、焦る様子はまったく見えなかった。むしろ余裕すら感じる。
相手の強い眼光。目が合う。思わず怖気づきそうになる自分を、轟は心の中で叱咤した。
(……びびってんじゃねえよ、俺。ついさっきだって敵と戦ってたじゃねえか。うまく相手の刀をかわすこともできていた。だから大丈夫だ。近藤勇相手でも戦える。そして勝つんだ。島の皆に危害が及ぶのは、絶対に防がなきゃならねえんだから……!)
敵は動かない。轟も、そして源一も月乃も動かなかった。
しかし、やがて。
「せやぁっ!」
腹を振るわせるような大声とともに、近藤が踏み込んできた。刀が向いたのは、源一がいる方向。
斬り下ろされる刀を、源一はほとんどギリギリでかわした。しかし相手はすぐに返す刀で、源一に斬り付ける。それを源一が刀で受け止め、甲高い音が鳴った。
そのまま押し合いになり、しかしすぐに源一が押し負けそうになる。ただ敵は今、目の前の相手だけに集中しているように轟には見えた。
(今が隙なのか? でも、もし斬りかかった瞬間に伊織先輩が押し負けて、近藤の刀がこっちを向いたら……)
迷うなんて、自分らしくなかった。それでも死と隣り合わせの今の状況と、目の前にいる近藤勇という敵の存在が、轟を迷わせた。
「くぅっ……!」
源一は、押し負けぬように必死にこらえている。壁を背にしているのでさっきみたいに吹き飛ばされてはいないが、もし押し負けたら、その瞬間に斬られるだろう。
月乃は……と思い、目を向ける。彼女も刀は構えているものの、斬りかかることはできないようだ。
(くそっ……迷ってんじゃねえよ、風雲児轟! 仲間を見捨てる気か! 男なら動け! 戦え!)
「うおぉっ!」
意図せず、口から声が出ていた。そして次の瞬間には、敵に向かって刀を投げつけていた。それと同時に、源一が押し負けて体勢を崩し。
「むっ!」
しかし近藤は源一を斬る前に、自分に向かって飛ぶ刀に気付き、後ろに身をそらした。それはとっさの動きだったようで、刀をかわすと同時に、近藤の体も崩れた。
(かわされた……! いや、まだだ……!)
轟は、体勢を崩した近藤に向かって踏み出した。拳に力を込める。そして、敵の顔面へと打ちつけた。
その時、視界の端でほとんど同時に月乃と、素早く体勢を立て直した源一が近藤に斬りかかるのが見えた。
勝った、と轟は思った。あの体勢じゃ三人同時の攻撃はかわせない。どれかは必ず当たるはずだ。
しかし次の瞬間、パシッ、という音が聞こえた。そしてそのすぐ後で、金属の衝突音も鳴り響く。
「なっ……!」
目の前にあった光景に、思わず驚きの声が出た。
近藤は、片手だけで握った刀で源一と月乃と斬撃を防ぎ、そしてもう片方の手で轟の拳を受け止めていた。
「はぁぁっ!」
「くっ……!」
「きゃあっ……!」
近藤の大きな声の後で、源一と月乃の刀が押し返される。それを見て、とっさに轟は近藤から距離を取った。
次の瞬間、今まで轟がいた場所に、近藤の刀が突き出されていた。
「……かわされたか」
静かに言いながら、近藤がゆっくりと立ち上がる。
「マジかよ……」
思わず、そんな言葉が出た。
(……俺の拳はともかく、伊織先輩と藤堂の斬撃を、片手で握った刀だけで受け止めるって……。伊織先輩の力は相当なものだろうし、藤堂だってろっこんで身体能力が高まってるはずなのに……)
「これが、近藤勇か……」
すぐそばから、そう言った源一の声が聞こえた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月10日
参加申し込みの期限
2014年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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