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05――【北校舎屋上、そして北校舎一階】
同じころ。
北校舎の一階で、朱音たちと別れた真央は、近くの教室で椅子を手に入れるとエレベーターに乗り込んだ。
屋上に出て、夜空を見上げる。そこには星はなく、ただ赤い満月が浮かんでいるばかりだった。月光のおかげで、さほど暗くはない。だが真央は、ヘルメットのライトをオンにしたままだ。
今のところ、蜂の姿は見当たらない。それを幸いに彼女は、屋上を調べ始めた。
と、給水塔の傍まで来た時だ。その側面の一画に作られた小さなへこみの中に、赤いろうそくが灯されているのを見つけた。
「あったのだ! ろうそくを、見つけたのだ!」
叫んで彼女は、かおる子を呼ぶ。
現れたかおる子に、真央はろうそくを示して告げる。
「ろうそくを、見つけたのだ。今から、消すのだ」
言うなり彼女は、武器がわりの椅子をろうそくに叩きつけた。その衝撃でろうそくは折れ飛び、火も消える。
「みんなに、このことを伝えてほしいのだ」
「わかりました」
真央の言葉にうなずき、かおる子は姿を消した。
それを見送り、真央は更に屋上を調べるため、歩き出した。
一方。
北校舎一階を調べている梅、美咲紀、修の前には、ラゴとなった計都が姿を見せていた。
「――なるほど、そういう訳か。それで事情は飲み込めた。オレも協力しよう」
三人から話を聞いて、ラゴはうなずく。彼は、保健室で手に入れたものの他に、用務員室の清掃用具入れからモップの柄だけを取り外したものを持っていた。これを、武器として使うつもりなのだ。
「お兄ちゃんが協力してくれるんは、力強いわ。おおきんな」
ラゴの言葉に、梅がしわ深い顔をほころばせる。
「いや。……ここに入り込んでしまった以上、オレも出られないのは同じだからな」
ラゴは返して、あたりを見回した。
彼らが今いるのは、美術室の前だ。北校舎一階は、芸術科の特別教室と、保健室、事務室、用務員室、学食が並ぶ。
特別教室のいくつかのドアには、黒マジックで大きく『ロウソクなし』と書かれてあった。
「まだ、調べてない教室があるんだな」
「ああ。……今のところ、ろうそくは見つかっていないがな」
呟くラゴに、修が言った。
「琴美さんも、まだ見つかっていないのです」
美咲紀が横から付け加える。彼女はずっと、琴美の名前を呼びながら、廊下や教室内を歩き回っていたが、今のところ反応はなかった。
と、廊下の向こうから、耳障りな羽音が響いて来た。
四人が小さく息を飲んで、顔を見合わせる。
ほどなく現れたのは、巨大蜂の群れだ。全員が素早く簡易コートを身にまとった。
「でっかい蜂が来たわ。見つからんようにしとこ」
梅が、美咲紀と修を促し、教室のドアの陰に隠れようとする。が、蜂の動きは素早かった。気づいた時には、目前に迫っている。
「隠れる暇が、ないのです!」
美咲紀が悲鳴を上げ、修が思わず唇を噛んだ。
その彼らと蜂の間に、ラゴがモップと殺虫剤を構えて、割り込んだ。
「これでも食らえ!」
一番近くの一匹に、殺虫剤を吹き付ける。一瞬蜂の動きが止まり、そのままふらふらと床に落ちて行った。とはいえ、死んだわけではなく、羽根や足を小さく震わせている。
「しゃーないなあ」
それを見て、梅が小さく呟いた。
窓辺に寄ると、窓を開ける。その動作に注意を惹かれたのか、蜂が一匹、そちらへ寄って来た。そのタイミングを計っていたかのように、梅が動いた。
「てやーっ!」
気合と共に、蜂を杖で突いて外へ押し出すなり、窓をぴしゃりと閉め切る。
「あーしんど」
やれやれと息をつく彼女に、背後で美咲紀が拍手した。
「竹松さん、すごいです!」
一方、殺虫剤で動きが弱まると知ったラゴは、殺虫剤をかけてはモップの柄で殴り飛ばすという方法で蜂を撃退し始めた。
また、修も持参した催涙スプレーを蜂に向かって吹き付ける。こちらは、その瞬間だけ動きが止まるので、攻撃する隙を作ることはできた。
とはいえ、彼らも無傷では済まない。針で刺されれば、たちまちその箇所が青黒く膨れ上がり、ひどく痛んだ。また、大きいだけに、体当たりされれば、それだけで吹き飛ばされる。
梅と共に背後に下がって、二人の勇姿を写真に収めていた美咲紀は、それを見ると胸ポケットにコサージュのように挿してあった花を持ち、踊り出した。そうすることで、彼女のろっこん『舞花の祈り』が発動し、彼女が目にした相手の怪我を癒すことができるのだ。
そうやって彼らが蜂と戦っているところへ、かおる子が姿を現した。
彼女は、赤いろうそくが二本見つかって、消されたことを告げると共に、一時退却を勧めた。
「たしかに、この状態じゃ、一階を調べるのは無理だ」
ラゴが、モップの柄で蜂を殴りつけながら言う。
「でも、もし琴美さんがこの階にいたら……」
言いかける美咲紀に、梅が慰めるように声をかけた。
「大丈夫やで。こんだけ大騒ぎしてるのに、出てこんのや。この階にはおらんいうことや」
「はい……」
小さくうなずく美咲紀を見やり、「よし、退却だ。二階へ行こう」と修が全員に声をかける。
ラゴが、タオルで口元を抑えると、殺虫剤を大きく振り回すようにしながら、向かって来る蜂全体に噴霧した。
「走れ!」
そのまま、後に向かって叫ぶ。
他の三人が、階段へと駆け出した。
蜂たちが、次々と力を失って床に落ちて行くのをたしかめ、ラゴも仲間たちに続く。
あとにはただ、小さく羽根や足を痙攣させながらまだ生きているのと、屍と化した蜂、そして床にぶちまけられた彼らの体液と、それにまみれた簡易コートの残骸が残るのみだった。
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月19日
参加申し込みの期限
2014年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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