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月夜の晩に
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03――【講堂の傍から体育館、そして学食へ】
講堂の傍に現れたのは、奈々美と朱音、ほのか、かおる子の四人だった。
「見るからに、ホラーな世界やなあ」
赤い月に照らされたあたりを、奈々美は楽しげに見回している。
「うんうん、いかにも何かありそうな雰囲気よね」
大きくうなずき、朱音も目を輝かせて、暗い空を見上げた。
不気味なこの世界も、二人には楽しいもののようだ。
奈々美が、ふとかおる子をふり返る。
「昨日の怪談会の影響で、こないなけったいな異空間とつながった、言うてたけど……そこらへん、もうちょい詳しく聞かせてくれへん?」
言って、彼女は慌てて付け加えた。
「あ、勘違いせんといてほしいけど、ちゃんと琴美先輩の安否や、ろうそくのことは、気にかけてるで。そこまで薄情やないし。……けど、好奇心は別腹、ちゅーことで。な? 詳しいこと、聞かせてぇな」
「詳しいことと言われても……」
かおる子は、戸惑うように口ごもる。が、期待と好奇心に満ちた奈々美の顔を見て、口を開いた。
「怪談会は、人間の――」
彼女の言葉は、途中で途切れた。同時に、あたりに耳障りな羽音が響く。
「あれを……!」
ほのかが、鋭い叫びと共に、上空を指さした。
「なんなの? あれ!」
朱音も、声を上げる。
その視線の先にいたのは、子供ほどの大きさの蜂、数匹だった。
「ふうん。あれが、侵入者を排除するシステム、言うわけや」
奈々美が、すっと目を細めて蜂の群れを見据え、呟く。楽しげに笑って唇を舐めると、彼女は木刀を取り出した。
「この『奈々美秘密道具』の一つ、『猫斬丸』で一刀両断にしたるわ!」
喚くなり、彼女は恐れげもなく蜂の群れに突進して行く。そして、群がって来る蜂の胴を、次々と木刀で殴り倒し始めた。
その力は圧倒的で、中学生の少女とは思えない。素早い身のこなしで、殴られて破裂した蜂の体から飛び散る体液を上手に、よけて行く。
あっという間に、蜂の群れは全滅した。もっとも、上空には新しい群れの姿が見えていたけれども。
「ここを、離れた方がよさそうね」
朱音の言葉に、ほのかもうなずく。
そのまま彼女たちは、走り出した。奈々美も、幾分残念そうな顔で、それに従う。
そこから、彼女たちが体育館にたどり着いたのは、三十分後だった。さほど遠くない距離に時間がかかったのは、方向音痴の奈々美が道を間違えそうになるのを、ほのかが修正しながら移動したためだ。
その間、かおる子は勇樹や夏朝の伝言を、他の者たちに知らせて回ったりしていた。
ともあれ、体育館である。
彼女たちがたどり着いてみると、中から大きな物音が聞こえて来た。
思わず顔を見合わせる朱音とほのかに、奈々美が木刀を握り直して言う。
「うちが、見てくるわ」
「気をつけてね」
「まかしとき」
心配げなほのかにうなずき、奈々美はそっとドアを開けて、中に入って行った。
そして、思わず目を見張る。中では、真央が椅子をふり回して、蜂の群れと戦っていたのだ。
「ちょ、あんた一人で戦っとるんか!」
「そうなのだ。ここの様子を見に来たら、蜂がいたのだ!」
思わず叫ぶ奈々美に、真央が返す。
「ったく、ようやるわ」
半ば呆れつつも、奈々美は木刀を構えた。
「けど、うちが来たからには、心配ないで。百人力や!」
叫ぶなり、彼女は再び木刀を奮う。
(さっきは、ほのか先輩たちを守るため。今は、真央先輩を守るため――なんて言うのは、建前や。こんなおもろいこと、見逃せるわけ、ないやんけ)
胸に呟き、彼女は蜂の頭に、木刀をふり下ろす。ぐしゃりと頭蓋がつぶれる感触に、彼女は体の芯が熱くなるのを覚えた。
(あとで、この体液と残骸、回収せんとな。持ち帰って、研究や)
それこそが本音だと、薄く笑う。そして、どこか恍惚と体を震わせた。
(……にしても、久しく感じてなかった『死』の匂いは、ええな……)
胸に呟き、唇をゆがめる。それは、もしも蜂に感情があったとしたら、ぞっとせずにはいられないだろう姿だった。
ほどなく、体育館にいた蜂は、全て絶命した。
真央から他の者たちが北校舎にいると聞いたこともあり、奈々美たちは真央と共にそちらへ向かうことにした。
だが、北校舎に入ったところで、朱音が言った。
「私は、学食に陣取って、データ収集役をするわ。一応、バットを持って来たけど、あんまり役に立ちそうもないし、攻撃できるようなろっこんも持ってないしね」
それよりも――と、彼女が取り出したのは、一冊のノートだった。開いたページには、二棟の校舎の見取り図が書かれている。
「情報を集めて、この見取り図を埋めて行けば、状況が分かるでしょ?」
「わかりました。でも、朱音さん一人で学食にいるのは、危険です」
うなずいたものの、ほのかは心配げな顔だ。
「ほなら、うちが一緒におるわ。そんかわり、ほのか先輩も一緒やで」
「私も?」
奈々美の言葉に、ほのかが目をしばたたく。
「うちは今回、ほのか先輩を護衛するって決めたんや。せやから、一緒におること」
言われて、困った顔のほのかに、朱音が言った。
「ほのかちゃんも、非戦闘要員だものね。……ま、私は情報まとめるの、手伝ってくれる人がいると、うれしいかな」
「……わかりました」
ほのかが、うなずく。それへうなずき返して、朱音はかおる子を見やった。
「連絡役は、かおる子さんにお願いするわね」
「はい」
かおる子がうなずく。
それを見やって、真央もうなずいた。
「わかったのだ。真央ちゃんは、屋上へ行ってみることにしたのだ。だから、みんなとは、ここでお別れなのだ」
「了解。気をつけてね」
「あんまり、無理をしないでね」
朱音とほのかが、それへ告げる。
「大丈夫なのだ」
うなずいて、小さく手をふり、真央はエレベーターへと向かった。
それを見送り、ほのかたち三人は、かおる子と共に学食の方へと歩き出した。
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月19日
参加申し込みの期限
2014年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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