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月夜の晩に
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04――【南校舎一階】
そのころ。
南校舎一階では、由貴が箒を片手に、青ざめた顔で廊下を歩いていた。
箒は、現実世界の教室で手に入れたものだ。
幽霊が苦手な彼だったが、連絡を受けて放ってはおけないと感じてやって来たのだった。
箒を手に入れた彼は、予行練習にぶんぶんと振り回し、「怖くない、怖くない」と自己暗示をかけてみたりした。
もちろん、かおる子にもびびっている。が、味方なのはわかっているので、怖いながらもそれを必死に抑えていたりするのだった。
ともあれ。勇樹、キリエ、飛鳥の三人と共に、南校舎一階を調べて回ることになった彼は、中の光が他とは違う教室を探して、廊下を一人進んでいる。
ちなみに、棗、弦月、葵の三人は一旦彼らと一緒に一階をざっと見て回ったあと、二階へと上がった。
残った四人のうち、勇樹とキリエは西側から教室をしらみつぶしにもう一度、見て回っている。飛鳥は反対の東側から教室を見て回り、由貴は同じく東側から廊下を不審な教室がないか、歩いて見て回っているのだった。
と、更衣室の前まで来た時だ。
どこからか、子供のすすり泣きのような声が聞こえて来た。
彼は、ぎょっとして足を止める。
(い、今……何か、声が聞こえなかったか……?)
震えながら、おそるおそるあたりを見回す。
ここに来てからずっとそうだが、人の姿はどこにもない。
「そ、空耳……だよな」
自分で自分に言い聞かせるように、呟いた。
その時、一際高く、ひーっというようなすすり泣きの声が、校舎内に響き渡った。
「き、聞こえない……! 聞こえない……! お、俺の、空耳だ……!」
叫び出したくなるのを必死にこらえ、彼は両手で耳をふさいで自分に言い聞かせる。
だが、恐怖のあまり、背後に人がいることに、まったく気づいていなかった。
軽く肩を叩かれ、危うく飛び上がりそうになる。
「由貴君、どうしたんだ?」
後から、ひょいと顔を覗き込んで来たのは、飛鳥だった。
「あ……!」
驚いたのと、安心したのとで涙目になりながら、由貴は耳をふさいだ手をはずす。
「あー、もしかして、この泣き声かい?」
飛鳥は彼の様子に何を察したのか言って、あたりを見回した。
「僕も、この声が気になってこっちへ来たんだが……うん、やっぱり、更衣室の中から聞こえるな」
言うなり彼女は、踵を返して、更衣室の中へと入って行く。
「ま、待って……! 俺も……!」
慌てて由貴は、あとを追った。
更衣室は、男女別々になっているのだが、声は男子更衣室の方から響いているようだ。
果たしてそこには――。
「海美!」
声を上げたのは、由貴の方だった。
そこで泣いていたのは、由貴の近所に住む小学一年生の女の子、
小島 海美
だったからだ。
「ゆきおにいちゃん!」
呼ばれて顔を上げた海美が、叫んで由貴に駆け寄って来る。
「海美、なんでこんな所にいるんだ?」
思わず問う彼に、海美はかぶりをふった。
「わからないの。気がついたらわたし、ここにいたの」
「知り合いかい?」
飛鳥に問われて、由貴はうなずく。
「君、ここに来る前は、どこにいたんだい?」
飛鳥はしゃがんで目線を同じにすると、海美に問うた。
「寝子高の近く。……おともだちとの待ち合わせの場所に、行くとちゅうだったの。でも、気がついたら、ここにいたの」
海美は涙に濡れた目をしばたたいて、答える。
「どうやら、あの教室以外の場所にも、扉が開き始めているようだね」
飛鳥はうなずいて一人呟くと、由貴をふり返った。
「彼女も、連れて行こう」
由貴は、黙ってうなずく。もっとも、置いて行くと言っても、海美は了承しなかっただろうけれど。というのも、彼女はさっきから、由貴の服の袖をしっかりと握りしめていたのだ。
二人と一緒に更衣室の外に出ながら、海美は「ここはどこなの? ゆきおにいちゃんたちは何をしているの?」と疑問をぶつけて来る。
由貴はそれへ、事情を話してやった。
「こんなところでひとりぼっちって、きっとその人も怖いよね。わたしも怖いけど、がんばって協力する!」
話を聞いて、海美は言った。
「うん。俺たちも……」
何か言いかけ、由貴は思わず足を止めた。廊下に、どこから入って来たのか、あの巨大蜂が数匹、飛び回っている姿が目に入ったのだ。
廊下には勇樹とキリエがいて、すでに蜂と交戦中だ。
「何あれ……! 怖い……!」
海美が由貴にすがりついて来る。思わず背後をふり返った由貴は、青ざめた。そこにも蜂がいて、もはや更衣室に戻る道も断たれていたのだ。
「とりあえず、どこかの教室へ逃げ込むんだ!」
飛鳥が言って、持参ののど飴を口にした。
「ど・く・ん・だ!」
叫ぶと、それが文字ブロックとなって空中を飛び、蜂たちを吹き飛ばす。彼女のろっこん『ソリッドボイス』だ。
「海美、俺にしっかりつかまってろ!」
由貴は海美の手首をつかむと、教室を調べた際に手に入れたチョークや本を、ろっこん『氷掌』で凍らせて投げつけ、ひるんだ隙に箒をふり回して、蜂を撃退する。
そうやってなんとか道を作り、三人は廊下を必死に走って、一番奥の教室へと飛び込んだ。
由貴と飛鳥がようやく安堵の息をついた時だ。
「わあ、きれい……!」
海美が、声を上げた。
そちらをふり返って、二人もまた、驚きの声を上げる。
教室の中央付近の空中――彼らの背よりも高い位置に、一本の赤いろうそくが燃えていた。
そこへ、なんとか蜂の群れを蹴散らした勇樹とキリエもやって来た。
「さっき、ここを調べた時には、何もなかったのに……」
勇樹が、顔をしかめて呟く。
「あのろうそく、天井からぽこんって、出て来たの」
それへ、海美が言った。
そこで勇樹とキリエは、初めて彼女の存在に気づいたようだ。
「この子は、誰なのです?」
キリエが問うた。
由貴と飛鳥が、かわるがわる、彼女を見つけた経緯を話す。
話を聞いて、キリエと勇樹は、顔を見合わせた。
ともあれ、まずはろうそくを消すのが肝心だ。
高い位置にあるろうそくは、飛鳥が文字ブロックを飛ばして落とし、火を消した。
炎はたわいなく消え、あたりは再び月光だけに照らされた場所となる。
それを確認して、勇樹がかおる子を呼んだ。ろうそくを発見して消したことを、他の者に伝えてくれるよう頼む。
対してかおる子は、朱音とほのか、奈々美の三人が学食でデータ収集をしていることを告げた。
「その子、俺たちといるより、ほのか先輩たちと一緒の方が、よくないッスか?」
勇樹が、飛鳥に尋ねる。
「そうだね……」
少し考え、彼女はうなずいた。
「由貴君とキリエ君で護衛して、学食まで連れて行ってもらおうか」
「わかった」
「了解なのです」
由貴とキリエがうなずく。
こうして二人は、海美を連れて北校舎にある、学食へと向かった。
そして、残った二人は教室を出ると、二階を探索しに行った者たちに合流するため、階段へと足を向けたのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月19日
参加申し込みの期限
2014年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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