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月夜の晩に
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10――【学食から中庭へ】
ほのかと奈々美が出て行ったあと。
学食は、蜂の群れの襲撃を受けた。今度の群れは数も多く、十匹以上いただろうか。
「ゆきおにいちゃん、怖いよぉ!」
唸る羽音に、それまでおとなしく座っていた海美が叫んで、由貴にすがりつく。
「だだだ、大丈夫だから! 落ち着け!」
自分の恐怖をぐっと抑えつけ、由貴は海美に叫ぶと、箒を構えた。学食へ来る途中でひっぺがして来たカーテンのうちの一枚を、海美にかけてやり、自分が羽織っていた方は凍らせて、盾のように構える。
迫って来る蜂を、凍らせたカーテンの盾で避けながら、箒を突き出した。むろん、その先も凍らせてあるので、槍のように蜂のふくらんだ腹を貫く。
近くの敵は、同じ要領で由貴が、遠くの敵は『聖痕光(コンフェシオ)』でキリエが攻撃して倒して行った。
おかげで、ほどなく蜂の数は半分近くまで減った。
「今のうちに、逃げるのです!」
叫ぶキリエに、朱音は海美の方へ手をさしのべる。
「海美ちゃん、つかまって。ここを出ましょ」
「海美、このお姉さんと一緒に行くんだ」
「う、うん」
由貴が促したので、海美は彼から離れ、朱音の手を取った。そのまま、学食の出入口へと向かおうとした。
その時。横合いから飛んで来た蜂が、海美に襲いかかる。
「きゃあっ!」
海美の体は、蜂の足にひっかけられ、そのまま引きずられて窓へと向かう。
「危ないです!」
とっさにキリエが放った『聖痕光』が、窓ガラスを粉々に吹き飛ばした。蜂は枠だけになった窓を抜け、海美を連れたまま、中庭へと飛び出して行く。
「海美!」
「助けに行きましょ!」
叫ぶ由貴に、朱音が言って駆け出した。由貴とキリエも、慌ててそのあとに続く。
三人が出てみると、中庭には更に多くの蜂がいた。
ただ、幸いなことに海美は暴れたせいか、蜂の足から逃れて地面に倒れている。
「海美!」
由貴が叫ぶと、彼女は小さくみじろぎして、顔を上げた。
「ゆきおにいちゃん……」
「大丈夫だ! すぐに助けるからな!」
そちらに声をかけ、由貴は先を凍らせた箒をふり回し、駆け出す。
「援護は任せるのです!」
その後ろから、キリエが叫んで『聖痕光』を前方の蜂めがけて次々と発射し始めた。
二人が正面から蜂に戦いを挑んでいる間に、朱音は建物に沿って、敵の背後に回り込む。ほのかや奈々美にも言っていたとおり、戦闘に関して彼女は非力だったし、蜂との戦闘は、他の者たちに任せようとも考えていた。ただ、できることをしないとまでは、思っていない。
手にしたバットで、海美の一番近くにいた蜂を殴りつけると、立ち上がった海美を背負って校舎の影に走り込んだ。
「君たち――」
そこから、由貴とキリエに声をかけようとした時だ。
「やだっ! 怖いよぅ」
ふいに背中の海美が声を上げ、彼女に強くしがみついて来た。
「ど、どうしたの? 海美ちゃん」
尋ねる朱音に、海美はしがみついたまま、片手で空を指さす。
その示す先をふり仰ぎ、朱音も思わず目を見張った。
「君たち、あれを見て!」
由貴とキリエにも叫ぶ。
その逼迫した声音に誘われてか、二人は一瞬戦いの手を止めて、その示す先、天空をふり仰いだ。
「な、なんだ……あれ……」
「気持ち悪いのです」
それぞれに声を上げたまま、その場に凍りつく。
四人の視線の先にあるのは、月だった。
それは、最初ここに来た時よりも、ずっと近く、大きく見える。
しかも。もともと赤かったが、今はまるで血を吸ったようにどす黒い赤に染まり、その表面には半眼の目のような文様が現れていた。
一方。
南校舎三階である。
「なんだか、ずいぶん明るい気がしないか?」
更衣室でろうそくが見つかり、刀以外の全員が廊下に出て来たところで、ふとあたりを見回し弦月が誰にともなく言った。
「そう言われりゃ、そんな気もするぜ」
うなずく棗に、勇樹が笑う。
「まさか、夜が明けて来た、なんて言うんじゃないだろうな」
「俺はただ……」
ムッと顔をしかめて、棗が何か言い返そうとした、その時だ。
「明るいのは、たぶんあのせいだ」
飛鳥が言って、窓の外を指さす。
そこにあるのは、朱音たちが見た奇怪な月の姿だった。
その不気味さに、六人もまた思わず息を飲む。そして、ただ声もなく立ち尽くすのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月19日
参加申し込みの期限
2014年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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