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おもちゃのお医者さん
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●ぬいぐるみのお医者さん(1)●
「イヤあああああああああああああああっ!!」
「うわっ何だ、何の騒ぎだ?」
偶然キャットロードを歩いていた
滝原 レオン
は、その子どもの悲鳴を聞いて、急ぎZe Petの店内に駆け付けた。見れば、気絶して床に倒れている小さな女の子と、それを一足早く抱き起こし、介抱している女性がいる。翡翠を思わせる綺麗な瞳と、少し甘めなゴシック系の洋服が、どことなく人形を思わせる美少女だ。
三宅 葉月
と名乗るその彼女が、滝原に手早く事情を説明すると、まだゲラゲラと笑い続けている、テディベアを指し示す。その付近の床を這い回っているのは、まだ生きている大量のイカだ。
「あの縫いぐるみに、詰め物の代わりにイカが入れられていたの。
店員さんは、怒って犯人を追い掛けていったわ」
見れば、商品棚の間を笑いながら逃げ隠れする、
骨削 瓢
の後ろ姿が見えた。「待ちなさい、何てことを!」とその後を追う、
八重崎 五郎八
の姿も。
「けらけらけら、魔改造と書いて〈ちりょう〉と読む!
このイベントをカオスに染めて、もっと楽しくしてやるよぃ〜」
「ひどいな……子どもの縫いぐるみを、こんな姿にしやがって」
滝原はテディベアを抱き上げて、癇に障る笑い声を止めると、無残なお腹の傷跡を見下ろす。自分でも製作するほど縫いぐるみが好きな滝原にとっては、許せない仕打ちだ。
「本当ね。私も、おもちゃのお医者さんを探してるってメールが来たから、
ここに来たんだけど……お医者さんを騙って、子どもをだます人がいるなんて。
……あ、この子、気が付いたみたいだわ」
「おい、大丈夫か?」
気絶から目覚めた女の子を、葉月と2人で心配そうに覗き込む。ショックで少しぼんやりしていた女の子だったが、滝原の持っている縫いぐるみにハッと気が付くと、奪い取るようにそのテディベアを引ったくり、そのまま身体を丸めてわんわん泣き出してしまった。
「クマちゃんを殺さないで、
おねがいです、ころさないでぇ……」
顔を見合わせる滝原と葉月の2人。どうやら骨削の悪戯が、相当なトラウマをこの女の子に与えてしまったようだ。
「大丈夫よ。この子は怪我をしてるだけ。ちゃんと手当したら治るわ」
安心させるように淡く微笑んで、テディベアの治療をしようと葉月が手を差し伸べたが、子どもはイヤイヤをするように縫いぐるみを全身で守って、頑として離そうとしない。
葉月に目配せをして、滝原も女の子に優しく話しかけてみる。
「こんにちは」
自分の鋭い目つきと銀色の髪が、子どもを怯えさせることは経験上分かっている。精一杯の笑顔で相手を怖がらせないようにしつつ、
「お兄さんもな、ぬいぐるみさんのお医者さんなんだ。
さっきの悪いお医者さんとは違う、本当のお医者さんだよ。
ほら、ここに針と糸があるよね。お医者さんだから、いつも持ち歩いてるんだ」
と自前の裁縫セットを見せ、滝原はこの子のために、必死にお医者さん役を演じる。
「そのぬいぐるみさんの怪我、必ず治して返すから。
だから、お兄さん達に見せてくれないかな?」
けれども──説得失敗。
女の子は号泣するばかりで、どうしてもテディベアを手放そうとはしない。もちろん、滝原や葉月に誠意が足りなかったわけでは決してない。「おもちゃのお医者さん」という役柄自体が、骨削の悪戯で、完全に信頼を失ってしまったのである。
「困ったわね、どうすればいいのかしら……」
泣きわめく女の子を前に、葉月と滝原が途方に暮れていると、
「大丈夫。るいり恐くない。このお医者さん達、きっといいひと」
たどたどしい日本語が聞こえてきて、2人がそちらを振り向けば。並んでいた修理の列から離れて、1人の子どもがこちらにやって来るのが見えた。チャイナ服にお団子頭の女の子、
劉 瑞麗
だ。
「この店に来れば、おもちゃのお医者さんに診てもらえる聞いた。
るいりも診てもらいたい、あなた達お医者さん違うか?」
「あ、ああ……そうだよ。そうとも。ぬいぐるみさんのお医者さんだよ」
呆気にとられていた滝原が、ようやくそう答えると、
「よかった。診てもらいたいのはこの子。名前は熊猫の好好(はおはお)」
ぎゅっと抱きしめていたパンダの縫いぐるみを、瑞麗が見せてくれた。
「
叔叔と一緒に動物園行ったとき、買ってもらった
ぬいぐるみ。
ランドセルに付けて毎日学校に連れていく。
夜はだっこして寝てた、るいりと好好はいつも一緒」
(あら……?)
そこで、葉月は気が付いた。先ほどのテディベアの女の子がいつの間にか顔を上げ、しゃくり上げながらもじっと、瑞麗の話に耳を澄ましていることに。
「でもこの前
シーサイド九龍でぱーぱの追っ手に追われた時、
被弾……
もとい、釘にひっかけて腕と耳がほつれた。
ばんそこで応急処置してるけど痛々しい」
何だか一瞬物騒なことを口走ったような気もするが、ともかく縫いぐるみの負傷箇所が、よく見えるように差し出す瑞麗。そうして滝原たちに切々と訴えた。
「だれか、好好直してほしい。
るいりなんでもする。お小遣い全部あげる。
胡麻団子もがまんする……だから、だれか……」
「分かった、その子はお兄さんが診るよ。大丈夫、すぐ良くなるから……」
パンダを受け取ろうと伸ばした滝原の手が、瑞麗の指に触れ、そして気が付いた。
彼女の手が、細かく震えていることに。
瑞麗が全身の震えを押し隠して、言う。
「大丈夫。るいり恐くない。このお医者さんの腕を信頼する──」
ああ……と滝原が全てを理解する。この子もまた、先ほどの騒ぎの一部始終を見ていたのだ。あの女の子のテディベアが、どんなにひどい目に遭ったのかを。
自分の縫いぐるみも、同じ目に遭わされるかもしれない。その恐怖に逆らってまで、大切な友達を、この自分に託してくれたのは──
(あの女の子に、率先して見本を見せるためか……!)
大丈夫、恐くないから。
このお医者さん達は、信頼できるから。
あなたの大切な友達もきっときっと治るから、だから──
全てはそのメッセージを、あの子に伝えるために。
「わ、わたしも……」
そうして瑞麗の行動を見習った女の子が、なけなしの勇気を振り絞って、ついに自分のテディベアを、葉月に差し出してくれた!
「せんせー、クマちゃんを……今度こそ、治してくれる?」
「わかったわ。約束する。必ず、元気にしてあげるから」
葉月と滝原の目が合い、そして互いに頷く。考えていることは、きっと同じ。
──この子たちの信頼に、応えなければ。
「きっと大丈夫。後はお医者さん達に任せる。
るいりも早く好好に治ってもらいたいから、一緒に祈ろう」
瑞麗が女の子の手を取り、ぎゅっと握りしめる。
おずおずとその手が、握り返される。
◇
さあ、好好とテディベア、2匹の治療の始まりだ。
……と、そうスムーズに事が運べば、よかったのだが。
そこに金髪のサイドテールを振り乱して、血相を変えた小学生が飛び込んできた。
「お医者さま! ドクター! 衛生兵! メディーック!!
私のフェンリルちゃんを治して下さいませ!!」
DQNネームの小学4年生、
加藤 神々ノ黄昏
が緊急搬送してきた、第3の縫いぐるみ……
フェンリルちゃん堂々の登場、である。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月31日
参加申し込みの期限
2014年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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