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おもちゃのお医者さん
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●プラモとラジコンのお医者さん●
「って圭花ちゃん、すっげー馬鹿力だなっ!?」
「馬鹿ぢ……うん、ま、そういうことでいいわ。
そのへんの男子よりは、握力も腕力もある方だし?」
宇佐見 望月
の素直すぎる称賛に、ちょっぴり出鼻をくじかれる
桃川 圭花
だったけれど。会場に集まっている子ども達は、ほとんどが一般人の『ひと』である。「馬鹿力のおねえさん」と思ってくれた方が、自分のろっこんを発動させるには、都合が良いかもしれない。
「──でも、それだけだと思ってもらっちゃ困る。
手先の器用さだって、ちょっとしたものよ?」
ラジコンのギヤボックスを手に取ると、まるでルービックキューブでも扱っているかのような手さばきで、次々とギヤを分解していく圭花。望月が気を利かせて用意してくれた、お菓子の空き箱に部品は仕分け、また、作業の途中経過はこまめに写真に記録しながら、
「こうしとけば、元に戻せなくなることもないでしょ?」
「「おお、おーーーーーー!!」」
歌星 姫音
と
河原 広樹
が感嘆の声を上げる間に、ラジコンの駆動部がパーツ単位にまで分解された。欠けた数個のギヤと折れたシャフトを指して圭花が、
「店員さん、替えの部品ってあるかしら?」
「ん、メジャーなメーカーだから、見つかると思う。探してくるから、ちょっと待ってね」
バックヤードに向かった
八重崎 五郎八
を待っている間、ラジコンの持ち主である広樹の賞賛の声を、一身に浴びる圭花だ。
「す、すごい! お姉さん、器用なんですね!」
「ふふ……まあ、ね」
実際には、これは機械や道具を分解する彼女の能力、【ガレージランド】の力なのだけれど、会場のキッズ達には、どうやら上手くそう思って貰えたようだ。
(人目があるから、いつもより数段ろっこんの出力は落ちてるけど……
でもむしろ、指の力とかちょっとしたコツで、
外したように見えるくらいがちょうどいいし、今回は問題ナシね)
「でも知識のほうはサッパリだから、組み立ては誰か、別のお医者さんにお願いするわ」
「え、ええーーーーーーっ!?」
アッサリそう言って、バラしただけの部品を指さす圭花に、愕然とする広樹たち。
「だって私、地道で根気の要る作業とか、苦手だもの。
心配しなくても大丈夫。ほら、そういうのが得意そうな人が来たわ」
と立ち上がって彼女が手招きするそちらを、一同が振り向けば。「やあ、皆」と片手を上げて会場に入ってきたのは、
八神 修
だった。すでに事情は把握しているようで、圭花がバラした部品をざっと眺めると、
「最近のおもちゃは精密機械で、メーカー修理でしか直せない物も多いと聞く。
だが、これなら俺にも扱えそうだ。ここは任せてくれ」
八神は戻って来た五郎八から交換パーツを受け取ると、圭花が携帯に保存しておいた画像を確認しながら、再びギヤボックスを組み立て始めた。興味津々でその下から覗き込む、広樹の姿に気が付いて、
「この車のオーナーは、もしかして君かい?」
「は……はいっ!」
直立不動で返事をする、彼の緊張を解きほぐすように優しく八神が、
「格好良い車だな。タフな走りをしそうだ」
年上のお兄さんからそう褒められて、広樹の顔がぱっと輝いた。
「うんっ、僕、この青色のボディが好きなんだ。
大好きな姉ちゃんが買ってくれたんだ!
タイヤが大きいから砂利道でも走れるんだよ!」
「そうか。だが抵抗の多い路面を走らせ続けると、駆動部に掛かる負荷も大きい。
このギヤは丈夫な樹脂で出来ているように見えても、
パワーを伝えるために擦れ合って、必ず摩耗していく。
走行後はガタが出ていないかチェックして、こうやってグリスも付けておく事」
そう言ってメンテナンスのお手本を見せてくれる八神の知識に、同じ頭脳派の理系少年として、広樹も尊敬の念を抱いたようだ。
「僕もお兄さんみたいになりたいな!
僕にも何か、手伝わせてください!!」
「いいとも。そうだな、じゃあ……ここのコード、
シャーシと擦れて被覆が破れているだろう?
コードの傷みはノーコンの原因になる。ビニールテープでケアしておこう」
「はい、分かりました!」
不器用なりに一所懸命に、愛車の修理をしようとする広樹に、八神も手取り足取り、懇切丁寧に教えてやる。そんな彼の様子を見ていた圭花が横から、
「へえ、八神君のそんな姿、結構意外かも?」
「ああ……」
照れくさそうに苦笑して、「俺も、弟や妹が欲しかったんだよ……」と八神が答えた。
(それに、何かを懸命に直そうとする者には、
それが何歳の子どもであろうと、きちんと敬意を払いたい)
彼のろっこんは【分解】。圭花と同じく物をバラす事は得意でも、修理向きの能力ではない。だからこそ彼の中には、何かを生み出し、作って育てる人への尊敬と憧れが、根強くあった。そこにはまた、
実母の命を奪った難病治療への夢
も、根底にある。
(けれど……俺にも、)
自分の知識を吸収して、ひたむきにおもちゃの修理を覚えていく広樹の姿を見て、ふと彼は胸を衝かれる。
(「作る人を育てる」ことなら、この俺にも出来るのかも知れない)
「──有り難う」
その呟きに手を止め、えっ?とこちらを見上げる広樹に、八神は穏やかに微笑み返した。
そんな2人の様子を見て、圭花にも強く触発される所があったようだ。
「
誰かに憧れられる存在になりたい
なんて言った手前、
私もぼんやりサボってるわけにも、いかないわよね……
初島君、こっちにもじゃんじゃん回して頂戴」
「合点了解だよー」
こうして機械系のおもちゃは、
初島 優
が故障箇所を特定し、
桃川 圭花
がパーツの分解と不良部品の除去、そして
八神 修
が組み立てを担当するという、理想のルートが出来上がった。
そのトリオの腕に触発されて、また
宇佐見 望月
も奮い立つ。
「おっしゃ、俺様も負けてらんねーぜ!」
彼の患者は、
歌星 姫音
の首のもげたニャンプラ。姫音がベッタベタに付けた接着剤を、パーツのバリカッターで綺麗に落とし、ニャンダムの頭部側に折れ残ってしまった、ジョイントの軸部を確認する。まずは、このパーツの除去からだ。
「ラジオペンチでもちょっと無理か……ンなら、
折れたこの軸の断面に、ピンバイスで穴開けてっ……と。
瞬着付けた針金をこの穴にブッ差して、まっすぐ引き抜けば……ほーら、取れたぜ!」
「うわっ、先輩超器用ー! 助かる☆」
ぴょんぴょんツインテールを揺らして喝采を上げる姫音に、望月もニヤッと、
「後は新しい関節パーツと交換だな。もし無けりゃ、
同じ太さのランナーから削り出して作るから、安心しな!」
◇
「さって……一時はどうなることかと思ったけど」
どうやら進み始めた、子ども達の修理の列を見て、
八重崎 五郎八
はホッと胸を撫で下ろした。
「『お医者さん』も集まり始めたみたいだし、何とかなりそうかな?
私も伊達にホビーショップ店員はしてないからね、
ニャンプラやカルトヴォーグとかなら自分でも弄ってた時期もあるから、
ちょっとした修理ならいけるし……とは言え、
基本的には『お医者さん』に任せて、ここはサポートに回ろうかな」
修理持ち込みで不安そうな子は、まだいるだろう。そうした子どものケアをしようと、五郎八が店内を見回すと……列からちょっと離れた所に、ぽつんと取り残されている子どもがいる。
「お医者さんが来てくれたよ。並ばないの?」
声を掛ければ、それは先ほどのテディベアの女の子だった。けれど、あの鼻の取れた縫いぐるみの姿が、どこにも見当たらない。聞けば、別のお医者さんに今、診てもらっているとのこと。
「ん、別のお医者さん……?」
他にも誰か、知り合いが来てくれたのだろうか。
「あっ、せんせーが戻ってきた!」
ぱっと顔を輝かせて走り出す、女の子の行く先を見れば、大きなテディベアを抱えて、
骨削 瓢
がへらへらと不気味に笑っていた。
「ほ〜らお嬢ちゃん? お待ちかねのクマちゃんだよぃ」
その縫いぐるみのお腹に、ジグザグに残った手術跡を見て、ぎょっとする五郎八。鼻を付け直すだけなのに、何故あんな所に大きな縫い目が? それに肝心の鼻は、何だか毒々しい色をした、ポチットナ系のボタンに付け換えられている。
「クマちゃ……ん??」
異変を感じ取り、立ち止まる女の子に、
「ニヒヒ、どうしたんだぇお嬢ちゃん? 無事に手術も終わったよぃ」
強引にその手にテディベアを押し付ける骨削……恐る恐る女の子がクマの鼻に触れると、
ゲラゲラゲ〜ラ、ゲララ〜!!
しゃがれたおっさん声で、テディベアがホラーな笑い声を発し始めた! 驚いて床に落としたそのクマの口から、ドバッと次に溢れ出したのは、うねうねと蠢く大量の触手たち──!
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月31日
参加申し込みの期限
2014年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月07日 11時00分
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