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寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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【彼女の風格。彼女の存在感】
「ベストショット、いただきや!」
ぱしゃりと瞬くフラッシュ。被写体になるのは慣れたもの。
中学校の新聞部の取材だと言う、
鍋島 奈々美
のインタビューに応じる、
桃川 圭花
。
「今日は、どうしてビーチに? やっぱり、水着コンテストが目当てですか?」
興味深げな奈々美に、そう問われれば。圭花にとって、答えはただ一つ。
そう、たった一つ!
「……決まってる。コンテストで、勝つためよ!」
己の価値、強さを、自分自身へ証明してみせるため。そのためにこそ圭花は、ここにいるのです。
登壇する足取りは迷い無く、力強く!
●エントリーNo.37
桃川 圭花
「ギラギラ太陽さんは手加減してくれないけど、まだまだヘバるにゃ早いのよんっ。というわけで次の方どうぞー、びしっとキメちゃって!」
呼び声に、圭花は舞台袖で、ふう……と深く深呼吸。肺の中の全部を吐き出すように、深く、深く。
とくん、とくんと胸で刻むリズムは、一糸乱れず、正確に。
一歩、足を踏み出せば……冴え渡る頭の中、最後に残った緊張も、淡く溶けて消えていくよう。
圭花は、歩きます。ビロードのように滑らかに。彼女のためのステージを、輝きながら、前へ!
「……Excellent!! この、堂々たる佇まい! ここは私の世界なのよ、なあんて主張するかのような、
桃川 圭花
さんのかもしだすオーラッ! そうよー、今この瞬間、ステージはあなた一人のもの! 思う存分、まぶしく輝いちゃって!」
司会者の言う言葉に偽りは無く、また圭花自身、それを違えるつもりもありません。
会場が一体となって、自分に、自分ひとりに注目しているのです。
「すらり、完璧なプロポーションに纏うフリル付きのビキニは、エンペラーグリーン! って感じかしらね、手に提げたスニーカーのシグナルレッドとの対比も鮮やかでインパクト大! お腹や頬のペイントも面白いわね、遊び心を忘れないのって高ポイントよねっ」
足取り乱れることも無く、悠々と中央へ向かう圭花は、全てを独り占め。
「着ぐるみじゃないのも似合うな、ファンタスティック!」
アルバイトで良くお世話になっている、『魚新』の店主
新井 いたご
の声援にも、ぱちんとウィンクを飛ばしつつ、
(でも……まだ。まだここからよ!)
まずはビジュアルで、人々の注目をかっさらった圭花。
そんな彼女のパフォーマンスタイムと来れば、一体何をしてくれるのか、なんて、否が応にも期待は高まります。
「私、特技、ってほどのものは無いんだけど……皆は、ういろう売り、って知ってる?」
どう? と圭花が会場へ尋ねてみれば、す、と手を上げた人は少数ながら。
ハルさんが、
「お姉さん知ってるわ、歌舞伎の演目よねー確か。発声練習で使われてたりするのよん」
「そう、それ!」
と、圭花は愛嬌たっぷり、ぱちりと片目を閉じてみせます。
ステージど真ん中。圭花は、ちょっと改まって姿勢を正すと、すうっと深く息を吸い込み……やがて。
「……まずこの薬をかように一粒舌の上に乗せまして、腹内へ納めますると、イヤどうも言えぬわ、胃、心、肺、肝が健やかになりて、薫風喉より来たり、口中微涼を生ずるがごとし。魚、鳥、茸、麺類の食い合わせ、その他万病即効ある事神のごとし……」
すらすらすらと、流れるように圭花の口から紡がれる、不思議な口上。
つまりは圭花のパフォーマンスは、歌舞伎十八番として名高い演目の『ういろう売り』の一節を、そらで暗唱してみせること!
目を見張る観客たちに、圭花はにまり、悪戯っぽく笑みを一つ。
「……京の生鱈、奈良生真名鰹、ちょと四、五貫目。御茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ。茶立ちょ、青竹茶筅で御茶ちゃっと立ちゃ……」
そこからは、まさに圭花の独演会です。
途切れ無く、息つく暇もなし、人々は圧倒されるがままに、圭花のパフォーマンスに魅入るのみ!
「向こうの胡麻がらはえの胡麻がらか、あれこそ本の真胡麻殻。がらぴぃがらぴぃ風車、起きゃがれ子法師、起きゃがれ小法師、昨夜も溢してまた溢した……」
会場を呑み込まんばかり、怒涛の暗唱パフォーマンスを、最後まできっちりとこなしてみせた圭花。
「私ね……今まで、夢、とかって無かったの」
自分にできることなんて、何かの才能なんて、自分には無いものだと。圭花はそんな風に思っていたのだと、語ります。
でも、それはどうやら、違っていたようなのです。
「高校に上がって、私、いろんなことを知ったわ。頑張れば、案外なんとかなることだって、あるんだってこと。今日の私みたいにね? それに……こんな風に舞台に上がるのって、すごく気持ちいいんだってことも!」
この、高揚感! それは、圭花がかつて感じたことの無かったもの。
けれど彼女は、それだけでは終わりません。悪戯っぽい笑みを浮かべると、
「でもね、私、思うんだけど……この場にもいるんじゃない? ちょっと前の私みたいに、思い込んじゃってる子。自分には何もないんだって、そう思ってる子。今はそれが、すごくもったいないって、私は思うの」
ステージへと駆け上がってなお、彼女は止まりません。更なる高み、目指すべきところが今、見えてしまったから。
「私、誰かに憧れる存在になりたい。そういう子の夢になりたい、私を見て、自分だってやれるんだ! って思えるような存在になりたいって、今、思ってる。だから!」
圭花の『アツい主張』は、圭花の夢。そしていつか、圭花を見る全ての人々にとっての夢へと、それは変わっていくのかも知れません。
だから。
彼女は、叫ぶのです!
「決めた。役者になるわ。私……スターになる!!」
「っひゃー、そう来たかぁ! 写真だけやなくて、サインももらっとくべきやったかなー」
壇上で高らかに宣言した圭花の放つ輝きに、奈々美はちょっぴり悔しそうに、そんなことを言いました。
寝子島中学校の新聞部にて、部長を務める奈々美。ビーチ☆コンテストと言えば、水着写真! 新聞を派手に彩るイイ画をゲットするべく、今日は朝から、浜辺中を奔走しておりました。
「けど、ベストショットはバッチリ押さえたで!」
愛用のカメラの中には、圭花はもちろんのこと、水着姿の個性的な面々の素晴らしき写真が、これでもかと収められているのです。
狙うは、そう。出場者たちの艶やかなる姿、セクシーショット!
「ニャハハ、イベント事あるところに奈々美ありっ!
ばんばんスクープ、狙ってくでー!」
猫みたいに奔放な奈々美ですが、取材に対する姿勢はホンモノ。より良い記事作りのためにと、意欲を燃やすのでした。
……と。そんな彼女の横には、何やら鼻っ柱を押さえながらぷるぷると震える、少年の姿が。
「み、魅力的な水着姿っス……ぐっ、鼻血が……!」
手を振りながら舞台を降りていく圭花の姿に、たぎる血潮を滝のように力強く直下へ放出する、
赤羽 勇樹
でした。彼、ちょっと刺激的な水着姿が登場するたび、こんな風に鼻から血を噴いているのです。
貧血になってしまわないか、ついつい心配になってしまうのですけれど……幼馴染の奈々美にとっては見慣れた光景のようで、
「なんや勇樹、また鼻血かいな……ほんま、むっつりやなぁ」
「んなこと言ったって……大体、誰のせいだと思ってやがる!?」
呆れたように言う奈々美に、憤慨する勇樹。
刺激に弱い彼が、こんなにも危険がいっぱいな夏のビーチへ、なぜ足を運んだか。ステージ際の最前列、かぶりつきでの応援などという、彼にとっては実にリスキーで高難度なミッションへ、なぜ臨むことになったのかと言いますと……全ては、『正義』! のためなのです。
奈々美が彼に言ったのです。浜辺で何か、正義のイベントが行われるらしい! と。
その時は意気揚々、
「何!? 正義と聞いては、俺が動かないわけには行くまい! 任せろ、奈々美……俺がお前を、導いてやるッ!」
なんてカッコ良く言ってのけると、いささか方向音痴な奈々美をビーチへと連れて行き、気合充分! イキオイ余って絶好の席まで確保……したまでは良かったものの。
「気合を入れて来てみりゃあ……正義、全っ然関係ねーじゃねーか!!」
「いや、正義やん? 可愛い綺麗セクシーは」
しれっと言ってのけるのです、この幼馴染は。まぁ、確かに間違いではないかも知れませんけれど。
「くそ、まったく、騙しやがって……ぶつぶつ……」
彼だって、それなりに楽しんでいるような気もするのですが。ともかくそんな経緯もありまして、今日は少しばかり、奈々美に冷たい勇樹です。
と、ぷりぷりご機嫌斜めな幼馴染へ、奈々美は悪びれず、悪戯っぽい笑みを浮かべると。
「んもー。そない怒らんといて? ほらぁ、勇樹……ご褒美やで♪」
「はあ? 何を……もが?」
ぱふん。絶妙に心地良い感触が、勇樹の顔を覆いました。
今回は取材する側に回っている奈々美ですが、中学二年生にして、実はなかなかのプロポーションの持ち主でありまして。
つまりは今、勇樹の顔をやわらかーく包み込んでいるのは、奈々美の豊かなお胸です。
ぱふ、ぱふ、ぱふ。
「ふふ。どや? うちの『ぱふぱふ』だって、なかなかイケるやろ……? 勇樹?」
「……………………」
だらーん。くてっ。
「……鼻血出したまま、逝ってる……」
あまりの気持ち良さに、昇天してしまったようです。セクシー耐性の低すぎる勇樹にとっては、少々、刺激が強すぎました。
おまけに気付けば、奈々美の着ている制服には、彼の噴出した鮮血がべったり……なにか惨状めいた様相を呈しておりました。
「あーあ、制服ダメにしおってからに……しゃーない!」
とはいえこんなハプニングは、ポジティブ奈々美にとっては、何の障害にもなりはしないのです。
汚れた制服を、ずばばっ! と思い切り良く脱ぎ捨てた彼女……下に着込んでいるのは、コンテストの出場者にだってひけを取らない、セクシービキニ!
グロッキーな勇樹を適当なところに寝かせてやると、奈々美は持ち前のポジティブマインドを全開に、再び取材へと向かうのでした。
「さあ、セクシーショットを撮って撮って撮りまくりや! 行くでーっ!」
「……ハッ!?」
しばらくして目覚めた勇樹。
「とてつもない気持ち良さだった……あやうく天国に逝きかけたぜ……」
と、きょろきょろと辺りを見回すと、その仕打ちを仕掛けた当人の姿が見えません。行動的な奈々美のこと、すぐさまどこかへ取材へ行ってしまったのだろうことは、勇樹にも想像が付きました。
「……仕方ない。コンテストの応援に戻るか……と言ってもだな、これは別にやましい気持ちじゃなく、そう、正義! 正義のため、頑張っている者に賛辞の言葉をな……」
誰へ向かってか、そんな言い訳を口にしつつも。勇樹はしっかり、再び最前列の好ポイントへと舞い戻るのでした。
……うん。分かりますよ、その気持ち!
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月16日
参加申し込みの期限
2014年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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