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冷し中華、始められませんでした
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【冷やし中華を作る者達】
《ふたたび
仲村渠 鳴
さんと
獅子島 市子
さんの場合》
さて、そんな激しい戦いを横目に。
(……なんか楽しそーだな。ていうか、あいつ死んでねーか……?)
獅子島 市子
さんは
仲村渠 鳴
さんと一緒に調理に取り掛かります。
彼女が目指す冷やし中華のテーマは『オーソドックスの追及』。
まずはおいしいタレづくりから。
アボカド、調整豆乳、いりごま、ショウガ、ごま油をベースにアセロラ、シークヮーサーで爽やかな酸味を加えつつ、
塩、醤油、胡椒、黒糖で甘めに味を調えます。
具材はわかめ・トマト・きゅうりを生で。コーン・もやし・しめじ・豚しゃぶなどはさっと湯通しして。
しいたけとうなぎは味が勝ち過ぎないように下味程度に甘く煮込みます。卵は薄焼きして千切りに。
中華麺はみじん切りの炒めにんにくを絡めて食感と風味にアクセントを。
「皿に麺を載せたら食べやすくきった具材を全体に散らし、最後にうなぎと山椒を真ん中に載せてっと」
まずは一人目完成のようです。
一方、店のおじさんと同じく沖縄出身の鳴さんは、
「あたしはせっかくだから沖縄尽くしの冷し中華にしてみようかな」
と言って、沖縄そば、グルクン、コーン、トマト、海ぶどう、豚肉(しゃぶしゃぶ)、アセロラ、シークワァーサー、パパイヤなどを選びます。
(といっても、沖縄の食材の味もよく知らないんだけど……ね)
鳴さんは誰にも気づかれないようにこっそり寂しげに微笑みます。
というのも、じつは彼女は先天性の味覚異常の持ち主なのでした。
正直、味付けなどに鳴さんはまったく自信がありません。
それでも鳴さんは困っているおじさんを放ってはおけませんでした。
味覚異常があるからこそ、おいしいものを食べたい、食べさせてあげたいという気持ちが、鳴さんには人一倍わかってしまうのかもしれません。
(味付けは苦手だけど、材料を切ったり焼いたりならできる……よね?)
たれは安全に市販のたれを使って。
野菜や果物は食べやすい大きさに切って。
グルクンはからあげに。豚しゃぶはさっと茹でて。
難しいことはできません。それでも食べてくれる人が笑顔になることを祈って鳴さんは一生懸命に冷やし中華を作ります。それはたぶん料理をするうえで一番大切なことなのです。
そして。
「ねぇ、市子。みんなに試食して貰う前に、先に味見してみてくれない?」
おじさんたちに試食をしてもらう前に、鳴さんは市子さんにこっそりそう耳打ちしました。
「りょーかい。言っとくけど、あたしの評価は辛口だよ?」
市子さんはそう言って、鳴さんの中華を口を運びます。
そして、
(……ちゃんとうめーじゃん)
意外(失礼)にも、おいしい創作冷やし中華ができていることに驚かされます。
(鳴のヤツ、食い専ってわけでもなかったんだな)
「……どう、かしら?」
少し不安げにこちらの瞳を覗き込んでくる鳴さん。
おいしいよ、とそう言ってあげればいいのですが。
「ああ、うん。まーまーすね」
根は優しいのに素直でない市子さんはそんなふうに素っ気なくしか言えません。
ですが、そんな鳴さんはそんな彼女を見て、少しほっとしたように、そして同時に、とても嬉しそうに、
「……そうよかった。ありがと、市子」
と言って微笑みました。
なんだか色々と見透かされた気がして照れくさくなる市子さん。
「……ま、あたしの冷やし中華の方がもっとうめーけどな」
とぶっきらぼうに言って、今度は自分の中華を鳴さんに差し出します。
「うん。じゃあ頂くね」
鳴さんがくすりと笑って、市子さんの中華に箸をつけます。
正直、きちんと味がわかるかどうか、鳴さんは少し不安でした。
でも、その心配は杞憂でした。
「……おいしい! 市子の冷やし中華、すっごくおいしいよ!」
鳴さんのろっこん《マジュンハンメェー》は正常に――いえ、いつも以上にその力を発揮し、鳴さんの舌を唸らせました。
「ま、トーゼンだろ」
と、市子さんもまんざらでもなさげに微笑を返します。
そしてそんな二人の冷やし中華は審査員の三人からもしっかり好評を博します。
「へぇ。グルクンのからあげに海ぶどうかい。なんだか沖縄に行ってみたくなる味だねぇ」
「こちらのスタンダードな冷やし中華もうまい。基本を忠実にこなせるのは一流の証という見本のような味だ」
「くぅっ。若い女の子が俺のためにこんなに美味い冷やし中華をつくってくれるたぁ、おっさんもういつ死んでも後悔しねぇわぁ!」
肝心の店のおじさんがなにやらアサッテの方向に感動していますが、評価は上々。
鳴さんと市子さんも思わず顔を見あわせ、互いに微笑みをこぼします。
(おじさん、元気になってくれたみたいでよかった)
鳴さんは心の中でそう呟いて、ほっと安堵の息をつきました。
と同時に、彼女の中でむくむくとほかの人の冷やし中華を味見してみたいという欲望がわきあがってくる自分に気づきます。今ならきっとどんな料理の味だって、きちんと味わえる。そんな予感がしたのです。
「市子、あたしたちもほかの人の冷やし中華を試食させてもらいましょう!」
「あいよ、りょーかい。あたしも実は気になってたのがあるんだよね」
二人は頷きあい、ゆっくりとほかのテーブルにむかって歩き始めました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月20日
参加申し込みの期限
2014年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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