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夏休みの終わり、真夜中のプールで
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●明日からは新学期●
一方、遊びやイタズラにはしゃぎまくっている生徒たちからは、少し離れたプールサイドに並んで腰掛け。穏やかに話をしているのは、
飛吹 勘助
と
花風 冴来
の2人だ。
「あの、冴来さん……こうしてると、冷え、ませんか?
俺、温かい飲み物を、持ってきたんですけど、よかったら……」
ギクシャクと水筒を差し出す飛吹に、花のように冴来がその笑顔をほころばせる。
「本当? ルクスと一緒だから寒くはないけど、頂戴な。
(匂いで)あ、紅茶……」
「すっ、すみません、苦手でした?」
「ううん、紅茶は大好き。(ひと口含んで)……美味しい。
嬉しいな。有難う、勘助」
「いっ、いえ……(話題に困り)その、縫いぐるみ」
冴来が大事そうに抱えている、白い狼の縫いぐるみを指し示して、
「ルクス、でしたよね……抱いてると、そんなに、あったかいですか」
「うん。ルクスは、光……優しい狼、私の一番のお気に入り。また、ルクスに触ってみる?」
「えっ、いいん、ですか?」
「今度はもふもふと、交換しようよ」
「えっ……」
冴来の思わぬ申し出に、すこし躊躇った飛吹だったけれど。自分のアンゴラ兎の縫いぐるみを、思い切って冴来に手渡し、代わりにルクスを大切そうに受け取る。
冴来の瞳と同じ青い眼。
冴来の髪飾りと同じ青のリボンをした、大きな縫いぐるみだ。
(ルクスは、狼だけど、触ってみるとこの子ももふもふしてて、大きくて。
抱いてるだけでも、心が安らぐ……
冴来さんが、この子を気にいるのも、納得かも、しれない……)
「もふもふも、ふわふわで柔らかくて真っ白で可愛い。
いつも一緒にいたくなる気持ち、よく分かる」
もふもふの耳の間に、幸せそうに顔を埋め、冴来もまた、そう答える。
互いの縫いぐるみを抱いたまま。子供のようにプールの向こうではしゃぐ、生徒たちの様子を、そのまま暫く無言で眺めて。
やがて冴来が、ぽつりと飛吹に聞いた。
「もうすぐ新学期だけど、怖くない?」
「新学期……」
この夏休み中に寝子島に引っ越してきた飛吹は、2学期から初めて、寝子高に通うことになるのだ。プールの生徒たちから視線を外し、飛吹はその向こう、身じろぎもせず黒々とうずくまっている、夜の校舎を見つめる。
まるで海底に沈む神殿か、忘れ去られた太古の生き物のような。
明日から自分は、あの学校に行くのだ。
「私は、ちょっと怖いかな……」
冴来の声が、続く。
「学校って時々、息苦しい感じがして苦手なの。
自分が箱詰めされた人形になったような気分がするの」
「俺は……、俺も」
どう答えようかと迷い、けれど嘘のない、ありのままの今の気持ちを話そうと思う。
「今でも正直、ちょっと不安で怖い、と思っています」
この気弱な性格を、からかわれたらどうしよう。
年に似つかわしくないこの容姿のせいで、いじめられたらどうしよう。
──またこの学校でも、同じ目に遭ったらどうしよう。
「けど、
前ほどじゃ、
ないです。
冴来さん達と出会ってから、学校も、楽しみに、なってきたんです」
それが、今の自分の、きっと嘘のない気持ち。
「……だから、俺、頑張って、一歩踏み出そうと、思っています。
だから、一緒に、学校生活でも、楽しみたい、です……!」
まっすぐ冴来の目を見て、そう答える。
言えた。きっとルクスが、力をくれたのかもしれない。
ルクスと同じ瞳で少女がふっと微笑み、
「──分かったわ。私も、頑張ってみる。だから貴方も、頑張って」
◇
「おー、何だもう結構、先客が来てんだな」
深夜のプールに遅れて、新しい生徒がやって来た。茶色い癖っ毛を無造作に掻き上げ、遊んでいる皆を見回す彼は、
神条 誠一
。1年体育科に所属する、バスケ部員だ。
「夜中のプールなんて結構警備ザルなんだなぁ……
ま、これだけ共犯者がいるなら、俺も存分に楽しませて貰うけど」
けれども、待ち合わせの約束をした相手は、まだ到着していないようだ。
(一応服んなかに水着は着てきたから、先に着替えとくか……)
神条が手早く服を脱ぎかけた、その時だった。
「せ、誠一くん!」
頭上から、息せき切った声が降ってきたかと思うと、
「お、お待たせ……!」
神条の前にふわり、ショールのように布を羽織った、天女が舞い降りてきた。
「ごめん! 待ち合わせに遅れそうだったから、飛んできちゃった……!」
ろっこん【ういのはごろも】で、実家から空を飛んでやって来た、
鴇波 羽衣
だ。何も言えずに彼女を見つめている神条を、怒っていると勘違いしたのか、
「ごっ、ごめんね誠一くん。一緒に泳ぎに行こうって約束したのに、
そのあたしがこんなに遅れちゃって……(しゅん)」
「いや、俺も今来たとこだから。つーか、思い出してた」
「えっ? なにを?」
「
最初に会った時も、羽衣は空から落ちてきた
よなって」
「あ……」
あの時のお姫様抱っこを思い出したのか、瞬時に顔を赤く染める羽衣。誤魔化すように、
「と、とにかく泳ごっ。すぐ着替えるから、ちょっと待ってね。
あっ、水着はちゃんと、下に着てきたから! すぐだから!」
さて、ビキニ姿に着替えた羽衣は、
(誠一くんの前で水着になるのは初めてで恥ずかしいけど……
く、暗いしよく見えないよ……ね?)
もじ……と長身の神条の横に並んで、ちらちらその横顔を見上げる。見えてたら恥ずかしいけど、でも全く感想を言ってもらえないのも、不安になる……微妙な乙女心だ。
「それでね、誠一くん。お願いがあるんだけど……
あたしに泳ぎ教えてくれないかな」
「えっ、羽衣って泳げないのか?」
これには神条の方が驚いた。
「うん、あたし水に浮かぶの苦手で……」
「海に囲まれた島育ちだからテッキリ泳げると思ってた。
むしろ羽衣のろっこん使えば浮くんじゃないかと思うけど……」
「だ、だめかな?」
「わかった、教えてやるよ。ちゃんと手掴んでてやるから離すなよ、いいな?」
こうして、羽衣への水泳レッスンが始まった。
「いいか、水に浮く時のポイントは、バランス良く浮くこと。
腰が折れていたり、下半身にミョーな力が入ってたりすると、沈んじまう。
羽衣はスポーツもやってるし、元々バランス感覚はいいんだ。
そんなに、難しいことじゃないと思うぜ?」
「そ、そんなこと言われても……うぅー」
神条に両手を握られると、カーッと身体が緊張して、余計な力みが入ってしまうのだ。
(この大きな手でいつも、バスケやってるんだよね……って、あっあっあっ!)
気が散った拍子にバランスを崩し、しかも低身長のためプールの底に足も付けずに、思わず目の前の神条にしがみついてしまった!
「わわっごめん!」
(でも離れたら沈んじゃう……どうしよう!?)
いや大丈夫、きちんと足の付く神条が、ざばりと水中から彼女を抱き上げたから。
「大丈夫か、羽衣?」
(あっ、また……お姫様抱っこ!)
しかも今の自分は水着姿だ。もう、死にたいぐらいに恥ずかしい。何も言えずに、ただ必死でこくこく頷くだけの羽衣の様子を見て、無理はさせまいと、神条も思い直したようだ。
「今日はこのへんにしとこうぜ、暗いとフォームが見づらいのが難点だしな。
続きはまたどっか、温水プールがある施設でやろうな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月03日
参加申し込みの期限
2014年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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