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夏休みの終わり、真夜中のプールで
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●人魚と王子様●
泳ぐ練習は早々に切り上げプールから出ると、そろそろ冷たくなってきた夜風が、
鴇波 羽衣
の全身を撫でる。
「寒い……もう、夏も終わりなんだなあ」
「そうだな。明日からはまた学校か」
同じく、少しだけ寒そうにしている
神条 誠一
の様子を見て、持ってきた荷物を羽衣がごそごそ。
「あっ、あたし、タオルも2人分、持ってきたから。
誠一くん、これ使って……って、えっ、うそ?」
手に取って広げてみると、大きなタオルケットが1枚しかない!
「出掛けで慌ててたから、間違えちゃったんだ!
ご、ごめん。これは誠一くんが使って……!」
「いや、それじゃ悪りーよ。1枚しかないなら、いっしょに使おうぜ」
「えっ、ええええっ!?」
多少の押し問答こそあったものの……結局プールサイドに肩を寄せて腰掛け、1つのタオルケットにくるまる2人だ。
(ううー恥ずかしい……心臓がバクバクいってるよ)
触れ合ったはだかの肩から伝わってくる彼の体温が、羽衣の心を千々に乱して。
(あたし誠一くんの前で失敗ばかりしてるなあ。
きっとドジな子供だって思われてる……)
こうして腰掛けていてすら身長差のある、その整った横顔を、ちらりと盗み見る。
(でも、あたしは……)
いっしょにいると感じるこの胸の痛みは、日毎に大きくなるばかり。
(あたしにはこういうのはまだ早いって、目を背け続けてきたけど……)
そろそろ、この気持ちときちんと向き合う時が、来たのかもしれなかった。
◇
神条と羽衣の練習を見ていた
花風 冴来
も、
飛吹 勘助
の手を引いて立ち上がる。
「ねぇ、勘助。私にも泳ぎ方を教えて頂戴」
「えっ。俺が、ですか……?」
俺で、いいんですか? いつもなら、気弱げにそう答えてしまうところだったけど、幸い泳ぐのは得意だ。なけなしの自信で自分を奮い立たせ、冴来に頷き返して。縫いぐるみの もふもふとルクスは、濡れない安全な場所に並べて置き、冴来といっしょにプールへ入った。
「ねぇ、ちゃんと手を引いていてね。離さないでね?」
最初は怖がって、そう飛吹の両手にかじり付いていた冴来だったけれど。それでは身体に余計な力が入って、沈んでしまうことが分かると、彼のアドバイスを根気強く聞いて、手は添えてもらう程度に留める。
「俺の手に頼りきってしまわずに、リラックスして……そうそう、その調子です、冴来さん」
「うん、──不思議」
少し手を添えてもらっている程度なのに、温かい。
(繋いだ手から……身体に血が通っていくみたい)
怖く、なくなってくる。
息継ぎとキックの練習まですると、今度は浮いた身体の下に、手を入れて飛吹に支えてもらう。タイミングを見て、補助の手を外してもらえば、
「できてます……泳げてますよ、冴来さん!」
バタ足で、ゆっくり水面を進めるようになった!
「嬉しい……有難う、勘助」
まだ、長い距離を泳げるようなフォームではないけれど、最後の夏の日に、ここまで出来た。心からの感謝を伝え、もう一度、その手を握る冴来。
(う、うわっ! 冴来さんに、手を握られると、やっぱり俺、ドキドキ、して……!)
その飛吹の手がさっきから、指先までどきどき発熱していたことは内緒だ。
「──ねぇ、この間海に行ったこと覚えてる?」
そうして泳ぎを覚えた2人は、月夜のプールで戯れ合う。──遊び疲れて水面に浮かび、並んで月を眺めていると、ぽつりと冴来が、そう訊いてきた。
「私は泳ぎが得意じゃないし、肌を晒すのも苦手だから。
泳ぎに行くことは余りないんだけど、貴方と行った時は楽しかったなあ……。
勿論、今もね」
飛吹が首を傾け、少女の横顔を見る。彼の鎖骨に沿って首飾りのシーグラスが流れ、ちゃぷん、と水面に落ちる。その波紋が、少女の頬に優しく触れる。冴来の横顔を見ながら、飛吹が答える。
「──覚えています、海のこと。
昔から、1人で海の中を遊んでいるのは、当たり前だったけど……
一緒に、遊ぶのは、初めてだったんです……
しかも、冴来さんみたいな、可愛いくて素敵な女の人と……夢のよう、でした」
ふふ、と彼女がくすぐったそうに、笑った気がした。
「ねぇ、また来年の夏も私と海に行ってくれる?
今度は夜の海を貴方と一緒に泳ぎたいの。
貴方は海の中では人魚の王子様なのかな。
……私がもしも人魚姫だったなら、貴方は迎えに来てくれる?」
「え、えっと……王子様って、柄じゃ、ないのですが……
……でも、絶対に、迎えに行きます!
冴来さんが望むなら、何時だって、海の世界に……!」
そうして月明かりの下、繋いでいた手をもう一度しっかりたぐり寄せ、約束を交わすように、その小指と小指を絡める2人。
「ねぇ、勘助。有難う。
貴方と友達になれたことが私は本当に嬉しいの。
私、貴方の事が大好きよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月03日
参加申し込みの期限
2014年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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