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寝子島高校
夏休みの終わり、真夜中のプールで
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●また明日●
「って、プールの鍵を開けたの、志波先輩だったの!?」
夢宮 瑠奈
が、クマの脇に抱えられたまま驚き、えっと……と記憶をたぐる。
あの時、
「今日部活で使った後は、ちゃんと俺が施錠しといたはずよー!」
自分たちの後にやって来て、大袈裟にそう驚いていた
志波 武道
だったけれど。その実、施錠などはしていなかったのだ。種を明かせば、とても簡単なトリック。隠し持っていた証拠の鍵をクマに見せ、鍵を返さなかった件も、併せて詫びる武道。
「志波1人の責任ではない」
その隣りに、スッと進み出たのは、
楪 櫻
だった。
「ウ……ガ?」
「吉田先生。皆を止めようとしなかった私も、同じだけの責任があります。私も彼と同罪だ。
無断で侵入した事、この通りお詫びします。本当に、申し訳ありませんでした」
何の迷いもなく素直に頭を下げた、その学級委員の姿に、
「いや、ウム……しかしだな」
クマが野生から人間に戻った!
元々、情にはもろいこの吉田熊吉。率直に罪を詫びる2人の姿に、う〜むと腕組みして唸る。そこにダメ押しで、
夢宮 瑠奈
も、
「ののちゃん誘ったのはあたしなんです! これはあたしの罪なのです!
なんでもやりますから、ののちゃんだけは見逃してあげてください!」
「ええっ、そんなのダメだよ瑠奈ちゃん!
私だって、みんなと遊びたくてここに来たんだもん!
怒られるなら、罰を受けるのだって、みんなといっしょがいいよー!」
野々 ののこ
に続いて、
キュルビス・ラムズイヤー
や
猫島 寝太郎
も、クマを囲んでやいのやいのと言い出し、
「あー分かった分かったからコラ、離さんか!」
と先生が業を煮やす。まず武道の方に向き直り、これはキッパリ言い渡した。
「もう少しだけ見逃せ、とか言っとったが、それは聞けん。
見付けた以上、俺にも俺の責任がある。今日の悪さはここまで、全員これで解散だ」
そして次に全員を見渡し、重々しく罰を言い渡す。
「だが、土下座までした志波たちの誠意に免じて、特別に今回の罰は軽くしてやろう。
(くわっ)罰として──お前ら全員、プール掃除だ!!
」
「にゃ、にゃんですとーーなのだソレ全然軽い罰じゃないのだプール掃除すごく大変なのだ、
クマセン融通利かなすぎなのだクマセンのばかやろーなのだ!」
…………。その場の全員が振り返ると、プールの中央で塩ビ管を手に、
後木 真央
がぷんすか憤っていた。
「(はっ)しまったのだ真央ちゃんの水遁の術が今にもばれそうなのだ、
ばれたら真央ちゃんまで現行犯取り押さえ決定なのだ、
ここは三十六計知らんぷりなのだ〜!(ピ〜ピピ〜ピ〜と口笛)」
「もうバレとるぞ、後木よ」
志波 武道
楪 櫻
夢宮 瑠奈
キュルビス・ラムズイヤー
猫島 寝太郎
後木 真央
野々 ののこ
以上7名、2学期のプール掃除決定!!
【九夜山への帰り道】
九夜山の麓にある、
鴇波 羽衣
の家への帰り道。ろっこんの効果が切れて着地した彼女は、
神条 誠一
に、家まで送り届けてもらっているところだった。
「ほらよ、羽衣」
途中、自販機で買ったジュースを、神条が彼女に放って寄越して、
「う、うん……」
羽衣は受け取るものの。缶のプルタブを開けてごくごくと飲み干す彼の顔が、今日はもうまともに見られない。
(──好き)
あの時、羽衣が呟いたはずの言葉。あれは、
(誠一くんには、聞こえなかったのかな?)
彼の態度は、全くいつもと変わらないように見える。聞こえていたとは、とても思えない。
(伝わらなくて、よかったのかな)
そう思ってしまいそうになる自分に、泣きたくなる。
(でも、口にした以上、この気持ちをちゃんと抱えていかなきゃ。
例え一方通行だとしても……)
「じゃあ、2学期もよろしくな」
家に着き、あっさりとそれだけを言う神条に、辛さを抑えて精一杯の笑顔を見せる。
「うん。誠一くんのおかげで楽しい夏休みだったよ、ありがとう」
ひらひらと手を振って帰る彼の背中を、それ以上見ていられなくなって、羽衣はぱたんとドアを閉じる。
「──好きって、あの好きだよなぁ」
神条誠一が夜空を見上げてそう呟いたのを、だから羽衣は知らない。
【星ヶ丘への帰り道】
北条 冬華
と
桜 月
の2人を送る帰り道、
八神 修
はまた、学校の方を気にして振り返る。
「皆は……どうしたかな?」
「無事だといいのだけど」
あの後、八神から事情を聞かされた月も、心配そうに呟く。借りたジャケットの前を掻き合わせる彼女に、やはり迎えの車を呼ぼうかと八神が気を遣うが、
「いや、送ってもらっているだけで十分だ」
と答える月。それより……と、ちらっと隣りの冬華を見て、
(何故かな、私よりも北条さんの方が恥ずかしそうな……?)
その当の冬華はと言えば、顔を上気させてもじもじしながら、
(困りましたわ、下着を用意してくるのをすっかり忘れてました……。
仕方が無いので水着は脱いで服を着てきましたが、何だかスースーしますわ……。
こればっかりは、八神さんにお借りするわけにもいきませんし、ど、どうしましょう)
その、何だか妙に今夜は色っぽい冬華を見て、
(うん、北条さんなら私の服のモデルをお願い出来るかも……)
と確信を持つ月なのだった。
【桜花寮への帰り道】
さて、そして罰掃除組のその後だ。
「うーうー、夏休みの宿題もまだ終わってないのに、プール掃除までぇ(しょぼん)」
桜花寮住まいの
野々 ののこ
や
夢宮 瑠奈
を、みんなで送る帰り道。がっくりと肩を落とすののこ達を見かねて、せめてと
猫島 寝太郎
が、
「あの〜、宿題がまだ終わってない人がいたら、
この後ファミレスで有志の宿題写し会でもしない?」
と親切にも提案してくれたのだけど、
「合ってるか間違ってるかはさておき8割埋めたから真央ちゃんはもう満足したのだ♪
終わらない宿題を堂々と提出することに意味があるのだ♪」
とか開き直る真央に同調して、
「そっそうだよね! 終わってなくても、きっと何とかなるよねっ!」
と、ののこまで感化される始末。いや、何ともならないんじゃないかな……。
「それより真央ちゃん今日は完徹覚悟で来たのにまだまだ全然遊び足りないのだ、
寝太郎ちゃんも皆ももっと遊ぼうなのだ♪」
「えええ〜?」
これには逆に苦笑するしかない猫島や ののこだ。
ちなみに、ポロリの騒ぎのあったその ののこだけど、晒は何重にも巻かれていたので、ちょっと端がほどけただけで、全然エッチな感じにはならなかったことは、お断りしておこう(よかったよかった)。またその犯人の
七峯 亨
は、小さくなったまま密かにプールから脱出したようで、この罰掃除組には含まれてない。
「全く。確かに踏み潰したと思ったのだがな……ん?」
楪 櫻
は足を止め、後ろを振り向いた。皆からは少し遅れて、誰かに電話を掛けていた
志波 武道
が、何だかすごくニヤニヤしている。
「どうした、志波?」
「イヤーふと気になって、前の学校の奴らに電話かけてみたんだけどサ☆」
転校前の学校のことだろう。通話中の音声に櫻も耳をすますと、電話の向こうが何だかひどく騒がしい。
「あいつらも今、プールに忍び込んでるんだって!
って、顧問のセンセの声もキコエルンダケド!?」
「考えることは、どこでも皆同じ……か。ふふ」
遠く電話の向こうでもまた、夏の特別な1日が終わる。長いようで短かった、短いようで長かった夏休みの終わり。そして明日からはいよいよ、2学期の始まりだ。
「さぁって、明日から学校だ―! オヨグゾー!」
「イエー! キュルビスもオトモダチいっぱいホシーので、2学期が楽しみデスヨ!」
「うんうん、そうだねっ」
ぎゅるぎゅるカボチャ頭を回して喜ぶ
キュルビス・ラムズイヤー
と同様に、
夢宮 瑠奈
にもまた1つ、楽しみなことがある。これまでずっと言えなかった、ある言葉をまた、みんなに言えるようになるからだ。
桜花寮まで無事送り届けてもらった後、そうして瑠奈はその言葉で、今日のメンバーに別れを告げる。
「じゃあみんな、また明日、学校でね!」
すると皆も大きく手を振って、とびきりの返事を返してくれた。
「「うん、また明日! また明日、学校で!!」」
『夏休みの終わり、真夜中のプールで』 おしまい
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あとがき
担当マスター:
鈴木二文字
ファンレターはマスターページから!
●というわけで夏休み、最後の夜の出来事でした。特別な/秘密の時間に、少しでもなっていれば幸いです。
●クマ先生ですが、絡むアクションが多かったので出現しました。絡むって言うか、正確には対策アクションですが……逃げるアクションを掛けていたPCさんは、だいたい逃げられた判定になっておりますので、ご了解ください。先生にコッテリ怒られた人も、それもまた青春の1コマとして、受け取って下されば幸いです。
●ではまた、寝子島のどこかでお会いしましょう。鈴木二文字でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月03日
参加申し込みの期限
2014年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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